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デビュー20周年記念作品!
烏賊川市シリーズ13年ぶりの長編!
閑古鳥さえ寄りつかない鵜飼探偵事務所に、待望の依頼人が訪れた。その男は、なんと烏賊川市の有力企業社長・小峰三郎。三郎は、クリスマスに宿泊するスクイッド荘に同行し、脅迫者から自分を護ってほしいという。断崖絶壁に建つ奇妙な形のスクイッド荘は大雪に見舞われ、いかにも怪事件が起こりそうなムード。探偵と助手が酒と温泉にうつつを抜かしている間に、殺人者はひたひたと忍び寄り……東川ユーモアミステリの真骨頂!
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久々の烏賊川市もの。
最初から最後まで東川節炸裂で脱力感満載。
冒頭の目撃者は誰だ、なんの事件だと思わせるつかみもOK。
東川さんって、おふざけにつぐおふざけではあっても、けっこうトリックや犯人には本格感があったと思うんだけど、だんだんおふざけばっかりになってる印象。
つまらなくはないんだけど、けっこうお腹いっぱいかも。
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13年ぶりの烏賊川市シリーズ。
相変わらず緩い鵜飼探偵と助手の流平と、これまた緩い砂川警部と志木刑事が懐かしく、おかえり!でした。
全く役に立たないのに、美味しい所はちゃっかり持っていく鵜飼探偵のキャラがお気に入りだったので、新作読めて嬉しかったです。
本格ミステリーなのに、どこかすっとぼけたやり取りが本作の魅力だと思います。
またシリーズの続編期待大です。
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ガリクソン(笑
最近は短編が多かったので、長編が読めて楽しかったです。
ミステリ部分よりもギャグが濃厚でした。
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現在ではユーモア短編ミステリの作家として認識されている東川篤哉さんだが、デビュー後9作目までの著作はすべて長編であった。初めて刊行した連作短編集『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞を受賞し、ブレイクを果たすことになる。
ブレイク後の著作は連作短編集ばかりになり、正直薄味な作品も多かったが、デビュー20周年記念作品として、13年ぶりに長編が刊行された。同時に、烏賊川市シリーズ最新刊でもある。短編作品に文句ばかり言っていた自分も、読むしかあるまい。
鵜飼探偵事務所に久々に現れた依頼人は、地元の有力実業家だった。クリスマスに宿泊するスクイッド荘に同行し、警護してほしいという。彼は脅迫されていたのだ。ラッキーとばかりに依頼を受けた鵜飼と助手の流平だったが…。
当日は大雪に見舞われ、スクイッド荘に至る道は一行の到着後に通行不可になってしまう。当然殺人事件が発生するが、警察は駆け付けられない。何とお約束通りな展開か。しかし、現在の事件は、過去のある事件と繋がっていたのだった。
依頼を果たせなかったのにケロッとしている2人に突っ込みたくなるが、警察と連絡を取りつつ独自に動く。というより、暴走する鵜飼に流平が振り回される。過去の長編作品でもお馴染みのコント的掛け合いは、滑っている気がしないでもない。
トリックという面は正直弱いが、過去と現在が連鎖する事件の構図はよく練られている。短編の限られたページ数では実現できないネタだ。良くも悪くも次々明らかになる新事実に苦笑しつつ、飽きさせないのはベテランの筆の冴えだろう。
それにしても、架空の地方都市・烏賊川市には、多くの秘密が隠されていたのねえ。スクイッド荘は存続できるのか。それ以前に、鵜飼探偵事務所は存続できるのか。数多いシリーズ作品の中でも、烏賊川市シリーズは末永く存続してほしい。
過去の長編作品ほどガチ本格ではなかったものの、久々に烏賊川市シリーズの長編を読めて嬉しかった。次に長編が読めるのはいつか。本作で初めて長編の東川作品を読んだ方は、過去の長編作品も読んでみてほしい。
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烏賊川氏市シリーズ。ゲソ岬に建つスクイッド荘……一見カッコよさげな名前の建物なのだけれど。結局烏賊か(笑)。脅迫状を受け取った社長から護衛任務を依頼された鵜飼探偵事務所。バカンス気取りで出向いたスクイッド荘で、やはり起こってしまった事件。そして二十年前の事件の謎もまた複雑な様相を醸し出すミステリです。
いつもどおり馬鹿馬鹿しい(褒めてます)やりとりの数々をゆるーく読み流す感じで読めるのですが。ミステリとしては緩くないですね、やっぱり。二十年前の事件の真相はある程度読めたけれど、現代の事件におけるあの仕掛けは読めなかったー! まさかそうくるか。そうきたか。それは想定できませんよ。ラストで語られるふたつのエピローグにはほんわかさせられました。
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烏賊川市シリーズは今作が初めてですが、ギャグ要素が強すぎて私にはちょっと…という感じでした。が、途中で投げ出すことなく最後まで読めました。
それに、エピローグは爽やかで良かったかな。
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中途半端に感じました。
ユーモアと推理が交わってます。
それが上手く交わって無い感じがしました。
笑え無いですね自分は。
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烏賊川市シリーズ、久々の新作。今回は、短編集ではなく読み応えある長編です。
この巻では、鵜飼探偵と流平はもちろん、砂川警部や志木刑事が活躍します。朱美さんや今までのキャラクターたちはほとんど出てこないので、残念です(ちょっと期待していた)。
片言の日本語を喋る怪しげなアメリカ人など、お笑いギャグ要素は今回も強めです。ただ、トリックもちゃんとしていますよ!!
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作者には珍しい400ページ弱の長編だが、取り立ててストーリーがあるわけではなく(あるといえばあるのだが)、作者らしくワチャワチャした登場人物たちがワチャワチャしているうちに終わってしまう。
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鵜飼と流平のコンビ、砂川と志木のコンビの掛け合いが面白い。4人集まるとさらに楽しいことにというのは相変わらずだけれど、そんな場面が少なくてやや残念。東川さんの他のシリーズよりキャラ配置が好きなんだよなあ。表紙イラストの背景は舞台を的確に表している。
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烏賊川市シリーズ。探偵の鵜飼と助手の流平の元に地元の有力者小峰から身辺警護の依頼がきた。何者かによって脅迫状が届けられたという。クリスマス休暇の間逗留するホテルに同行する事になった二人は小峰夫妻と共にそのホテル「スクイッド荘」へ。
ところが警護の隙をついた何者かによって小峰氐が殺される。犯人は脅迫状を出したと思われる大学生黒江健人なのか、それとも…。
著者らしい小ネタ満載のミステリーで、笑いながら読める作品。それでいてちゃんと謎解きの楽しみを味わえて面白い。
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東川作品の中で二番目ぐらいに好きなシリーズ。イケてないけど時々鋭い鵜飼探偵とツッコミ役のわりに思慮の浅い流平助手のコンビ。小ネタが過剰な感は否めないが(好きだけど、それにしても!)、ミステリとしての収束は流石です。
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ユーモラスな会話や展開でスラスラ読める。現在と過去のエピソードを織り交ぜて真実に迫るのも良かった。名前のトリックには一本取られた。嘉門達夫やガリクソンにはクスッとしてしまった。
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事件の真相を知る者。
助けてもらった恩はあったとしても、殺しを黙認し傍に居続けるのは違うのではないか。