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なんでこの方はこんなにユニークな設定を思いつくんだろう。
こういうの、本当に大好き。
蛍がかっこよくて魅力的。
悟朗も、ちょっと古い価値観はあるものの「いい人」ではある。
お互いに相手の素性を知らないまま、それぞれの任務がぶつかってしまうのを読む緊張感。
組織が大きいと、忍者の組織でもああなってしまうのか。
あの人のあんなの、見たくなかった。
でも、思いがけない味方もいたりして嬉しかった。
蛍パパのキャラも好き。あんな酔っ払い、身近にいたらうんざりしそうだけどw
とにかく、大満足の読後感。ああ、楽しかった。
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お互い忍者であることを隠して結婚した草刈夫婦。忍者としての任務をこなしながら、家庭では一般人を装っていたが…
伊賀と甲賀の対立や、政治家と忍者の関係が絡み合い、草刈夫婦の運命やいかに!
最初は離婚の危機だった夫婦の絆が、事件を乗り越えることで変化していくのが良い。
中盤まで冗長的だった描写が、後半から怒涛の展開で読むスピードが上がった。映画化したら面白そう。
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徳川の時代からの因縁を持つ宿敵、伊賀と甲賀。組織力の伊賀と実力派甲賀が今の世の中で密かに暗躍していた。そして宿敵同士の男女の忍者が運命的な出会いからの結婚。
もう、この設定からして面白い。
電車で隣に座ってる人が実は忍者かも!って考えるだけでも楽しい。ありえない物語ではなく、あってほしいような気がする物語。
離婚の危機にあった悟郎と蛍はある事件をきっかけに互いが宿敵の忍者であることを知る。
濡れ衣をかけられ追われる甲賀忍者・蛍。妻を捕らえなければならない悟郎は、組織の一員として任務を果たすことよりも妻と逃げることを選ぶ。そして蛍も身につけた術を武器に命を賭けて夫を守り続ける。
組織力を使って追い詰める伊賀に対し、秀でた頭脳と卓越した技で追手をかわしていく蛍。追われ、捕まり、また逃げる、ハラハラの展開に目が離せない。次第に二人が互いを大事に思う気持ちを取り戻していく過程がいい。
ラストはやっぱりね!な展開だけど、なんだかホッとして、嬉しくなりました。
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伊賀忍者の末裔の悟郎は、キャンプ場で知り合った蛍と一般人だと言う理由で大反対されながらも運命を信じて結婚した。だが、それは長くは続かず、半年も経つと忍者を隠して生活する事が苦痛となっていた。だが、悟郎は知らなかった。実は蛍も伊賀忍者のライバル・甲賀忍者だと言う事を。
夫婦仲は冷え切っていたが、伊賀忍者にとって離婚とは格が落ちる事を意味し、何とか離婚を回避しようとするが上手くいかない。それ所か、蛍は離婚届を置いて出て行ってしまい…
伊賀忍者と甲賀忍者がどう違うのか判りませんでしたが、伊賀忍者は、いかにも忍者!って感じなんですね。それに比べて甲賀忍者はハイテクでスパイの様でビックリでした。
冷え切った夫婦だった悟郎と蛍が、とある殺人事件を通してお互いが忍者と解ってからのスピード感が心地よく、ハラハラしながらも一気読みでした。
事件は解決したけれど、ライバル忍者が夫婦として暮らす事は出来ないのかと切なく思いましたが、ルパンの娘同様、それを乗り越えてまた夫婦として暮らして欲しいです。シリーズ化希望です!
伊賀忍者の山田が密かにお気に入りでした。
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戦国時代に活躍していた伊賀と甲賀の忍者の末裔。
伊賀と甲賀は敵同士ですが、伊賀の草刈悟郎と甲賀の月乃蛍はキャンプ場で偶然出会い、お互いの素性を知らずに二年前から結婚しています。
しかし、蛍は悟郎の毎日の習慣が気に入らず、離婚をしたいと言い出しますが。
伊賀系の忍者の赤巻が殺害された現場で、蛍の目撃情報が流れ悟郎は、蛍が甲賀の忍者であることに気づいてしまいます。
伊賀と甲賀は絶対に相容れない敵同士。
お互いの素性がわかってしまったら決着をつけるしかなく二人は戦い始めますが、逆に二人の愛情が復活します。
でも、蛍は赤巻殺しとして伊賀に捕らえられ、悟郎は人質にされます。果たして二人の結婚はどうなってしまうのか。
横関大さんの『ルパンの娘』は未読ですが、今度は忍者です。
ぶっ飛んでいると思いました。
草刈蛍は確かに伊達じゃないです。
エピローグが泣かせます。
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初めて横関さんの本を読んだ。
どの本も設定が面白そうで、
本から『面白そうだろ?』と誘われてるのが分かってても読み出したらドツボにハマるタイプ。
そんなイメージを持ってたけどまさにそういう感じだった。
夫は伊賀忍者、妻は甲賀忍者。
犬猿の仲のこの忍者同士がお互い忍者だと気付かず結婚。
冷えきった夫婦関係からお互いの任務が被りそこからお互いが忍者だと気づく。
まぁもうそこからはドタバタ劇と言う展開。
安心して身を任せられるコメディ本。
戦争だ。
コロナだ。
と重い本を続けて読んでいた側からしたらとても良い気分転換になった。
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netgalleyにて読了。
もっとコメディタッチな小説なのかと思っていたが、日本の社会構造の問題点を暗に示しているようにも思われた。
また「プリンセストヨトミ」のような、もしかしてあるかもしれない世界の面白さもあった。
がしかし読み始めは、悟郎と蛍、2人の出会いから結婚に至るまでがあまりにも一足飛びで、結婚をあまりにも簡単に書いてないか?と、最後まで読めるか自信がなかった。
その部分に関しては、最後まで引っかかったのだが、伊賀と甲賀の対比が、全体主義対個人主義や男社会と女性参画社会の対比にも思えて、どちらに未来はあるのだろう…などと考えたりもした。
蛍の身体能力の高さに惚れ惚れ。
サラ・パレツキーのウォシャウスキーシリーズや、パトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタシリーズなど、孤独に闘う女の物語を思い出した。
しかし最後の三姉妹活躍シーンで、いやー、これは北条司のキャッツ・アイだな、と思い直した。
2022.6.12
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横関作品らしいユーモアとミステリーが上手く共存した作品。現代に生きる伊賀と甲賀の忍者どうしの結婚というベースがユニーク。ほのぼのとしたミステリーもなかなか良い。
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忍者って何かの比喩とかかと思ってたんだけどほんとに忍者なんだね!?非現実的だけど現実的でめちゃくちゃおもしろかった!わたしはかなり好き
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伊賀忍者の草刈吾郎と甲賀忍者の月之蛍がお互いの素性を隠して結婚生活を送る。結婚生活が危機的な状況に陥るが、ある指令遂行中にお互いに忍者であることがわかって決戦中に夫婦仲直りで、二転三転と伊賀甲賀から追われる身になる。その指令の背景には、ある国家政策と暗殺に及ぶ現実的な話があり、徳川豊臣、与党野党と敵対する構図があった。甲賀者と伊賀者との結婚は前代未聞の掟破りだと痛快。警察官と泥棒一族の結婚に匹敵するのかと面白い設定だ。郵便局員には伊賀忍者が、調剤薬局には甲賀忍者が紛れ込んでいるらしい。
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現代に忍者の末裔が存在していて、主に政治家のために秘密裏に活動しているという設定のお話。そして伊賀者の男と甲賀者の女がお互いに相手の正体を知らぬまま恋に落ち、結婚してしまいましたというくっだらない(笑)設定にやられた。図書館の蔵書リストを見ながら思わずポチっていた。
ドラマや映画でこの手の話は何度も見た覚えがあるが、小説では初めてかもしれない。予想通りくっだらなかったが、思いの外リアルできちんとした作品だった。
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横関さん、さすがでした。面白かった。設定が無茶なのは当然として、それでもあっという間にこの作品の世界に入り込めました。そしてあっという間に読了。次々に展開されるストーリー、背後にあった思わぬしかけ。まさかそこから仕組むとはさすが忍者。2人はきっとまた一緒に過ごせると信じて、続編を待ちます。
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結婚した2人は、それぞれ伊賀と甲賀の忍者だった。
しかし、お互いに一般人を装い、与えられた任務をこなしていく日々。
けれど日々のすれ違いやストレスで離婚の危機に。
そんな中、伊賀忍者の殺人が起こる。
甲賀忍者が犯人だと疑わず、伊賀忍者たちは一心不乱に捜査。
離婚寸前の夫婦に予期せぬ事件として降り掛かり、真犯人を見つけ出すことで一致する。
伊賀と甲賀の犬猿の仲。
本当は結ばれてはいけない間柄。
と、状況からすると切ないが、これは横関氏の物語であるからシリアスにはならないのである。笑
人間離れした身体能力を持つ忍者同士の、しかも夫婦感の力比べ。想像しただけでも面白い。
夫婦仲の冷え切る原因が、よくある地雷や価値観の違いなのも、
そして、相手を見直すのが忍者としての力量なのも、
この物語でないと成り立たない構図が興味深い。
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図書館で借りたもの。
伊賀と甲賀。消えたはずのライバル忍者一族は、令和の今も人知れず暗躍していた。悟郎と蛍はお互い忍者だと知らずに結婚したが、いまや離婚寸前。そんなある日、伊賀系の大物政治家が暗殺され…。
護衛系の伊賀、調査系の甲賀って感じでそれぞれ住み分けされてるのが面白い。
忍者同士の攻防は面白かった。
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伊賀と甲賀。消えたはずのライバル忍者一族は、令和の今も人知れず暗躍していた。手裏剣術などの古き伝統を守りつつ郵便ネットワークを牛耳る大組織・伊賀、麻酔銃やドローンなどを積極的に活用する少数精鋭の実力派集団・甲賀として。
お互い忍者だと知らずに結婚した悟郎と蛍。燃え上がったのは最初だけで、悟郎の男尊女卑的役割分担に辟易した蛍が三行半(みくだりはん)をたたきつけようとしていた。
ある日、伊賀系の大物政治家が暗殺された。現場を去るあの後ろ姿は見慣れたあいつ?
面白かったー!夢中で読んでしまった。縦社会で少し窮屈な伊賀忍者の悟郎、孤独で最新の道具を使いこなす甲賀忍者の蛍。この2つの忍者が、お互いの素性を知らずに夫婦になるなんて…しかし、離婚を言い渡されても仕方ない状態だったと思う。蛍さん、本当に我慢してたなと思った。
蛍が優秀な忍者なのは、すごく伝わったし指令も受けるだろうなと。普段の生活もストイックだし、お仕事もしっかりしてる。忍者ということも忘れずに、いろいろ気を使ったりしてすごい。
一方の悟郎は「俺は忍者なのに」と言いつつ、蛍が一般人と思ってるから少し馬鹿にした感じがするし、蛍のお願いもきかない。夫婦仲だってうまくいってないのは、本人も承知なのに伊賀では離婚は御法度で離婚もできない。まぁ、それは悟郎のせいではないか。
事件の真相は少しありがちかなとは思ったけど、そこに行き着くまでがすごかったし、ハラハラドキドキした。もうどうなってしまうの?!となりながら夢中で読んだ。スパイ小説みたいなところもあって面白かったな。
でも、智代主任には驚いたなー
2022.9.4 読了