投稿元:
レビューを見る
都内で改造ガスガンを使った殺人事件が発生。被害者の二人のうち一人の胸の上に芥川龍之介の『桃太郎』が小冊子風に置かれていた。警察からの要請で、李奈は捜査に協力する事になり…
今回、初めてちゃんと登場の李奈の母・愛美。李奈視点から見ると嫌な点を突かれ、正論を振りかざすのがちょっと辟易でしたが、読み進めるうちに李奈はとても愛されて育った子なんだと実感しました。
母が上京した事により、李奈も一皮剥けて小説家として成長した様に思えました。
桃太郎もシンデレラ同様、諸説色々あるとは知ってましたが、芥川が桃太郎を書いていたのは知りませんでした。今回も勉強になりました!
投稿元:
レビューを見る
前半のものすごい伏線の嵐と、後半全て繋がる構成がいつもながら爽快。いろんな現象が比喩になってるのを読み解くのが楽しい。逆に、事件の結末としてはちょっと非現実的かなと思った。が、文句なしに面白い。
投稿元:
レビューを見る
子供を産んでから
毒親って言葉に敏感になりました。
やっぱりどこの親も根本には
子供の為にと思ってやってる。
でもそれが子供を苦しめてしまう。
子育てって本当に難しい。
正直今回は事件の事よりもその事が
気になって
子の目線、親の目線で
色々考えてしまって物語に
入り込めなかったかなぁ。
私も子供にこれからも悩む事は沢山あるけど
愛していると言う事だけは
伝えて行きたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
星3.5
前作が大袈裟だったので、
これくらいの事件がちょうどいい。
見立て殺人って、
本人の思惑とは別の解釈になるかも
知れないという事ですねー
以降ネタバレ
犯人は、毒親のため、
ここまで屈折してしまうのか…
幸い、毒親では無かったので、
その辺はよくわからない
李奈と母親との確執が
少し溶けた記念で星をオマケ
投稿元:
レビューを見る
芥川龍之介が桃太郎等の短編を書いていた事、さらに内容に驚きました!さりげなく既刊との関係も、散りばめられており、シリーズ読者はニヤリとなるかも。
李奈は前作までも成長してきていましたが、本作ではついに!?な部分が成長します。
1日かかることなく読了!ノンストップ!面白かったです。
にしても刊行ペース、常軌を逸してます(褒め言葉)
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第6作。都内南品川7丁目の住宅街で殺人事件が発生、被害者の胸の上に芥川龍之介の「桃太郎」が置かれていた。生活道路を挟み向かいには光り輝く異様な建造物の会社「愛友心望」の施設があり、朝礼の騒音が住民とのトラブルになっていた。李奈は文学の関わる事件の為捜査協力する事に。一方で小説執筆は行き詰まり、確執のある母が上京し心が乱れる。「桃太郎」に見立てた複数の事件を文学の論理で読み解けるか。
芥川龍之介版「桃太郎」「猿蟹合戦」に隠された解釈は興味深い。親子をテーマに李奈の成長も見られる。
★★★✩✩ 3.0
投稿元:
レビューを見る
見立て殺人は芥川?
使う物語は『藪の中』とか『蜘蛛の糸』かな…なんておもったら、『桃太郎』???
恥ずかしながら芥川が桃太郎を描いていたなんてしらなかった。
『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇』は読んだことがあるはずなのだが…
そしてこの芥川桃太郎は、不思議なおわり方をする。
本作でも言及されているが、執筆当時の時代背景を考えないといけない。
それにしても、本作は新興宗教だとか、親子の関係だとか、戦争だとか、どうも最近の事情を入れ込んでいるように感じてしまう。
だとしたらすごい執筆スピード。
プロは違う。
なお、好みの問題を言えば、本作、いままでの杉浦李奈シリーズの中では一番好きだ。
李奈自身の家族の問題、被害者の家庭の問題など、本当に丁寧に描写される。
誰もがこれは私のことかなと思わせる内容だ。
また、知識も自然と増え、よみつづけたら知性のあるひとかどの人物になれそうな気がする。
次は、何かなー
投稿元:
レビューを見る
テンポが早く、サクサク読めるのに内容はしっかりしていて、読んでいて引き込まれる。
しかもしっかりキャラクターの成長まで書いていて、ラストも驚きがあり、すごいと思う。
あと本に関する知識が少し増えるのも嬉しい。
投稿元:
レビューを見る
殺人事件の調査と、ついに東京に押しかけてきた李奈の母親の件。それに宗教じみた企業も関連してきて、途中何が大筋なのやらわからないまま読んでたけど、結局シリーズ中で過去一番楽しく読めたかも。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズの集大成になるのかな?前回のシンデレラの原典の話と似ているかと思いましたが、全く違うアプローチでした。今回は皆もよく知る芥川龍之介(このシリーズの基本中の基本)ですが、「桃太郎」を書いていたことを初めて知りました。また、ミステリーの点でも最後まで犯人が想像もつかず、更に、李奈と母親の確執もこの本でしっかり伏線回収しており、あっという間に読めますが、中身はとても凝縮しており、最終版(?)と思える内容でした。次の松岡作品が楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーとは言え、まさかの設定と犯人、そして動機に驚きました。若い女性の気持ちをこの作家さんは、何で解るのでしょうか?それがミステリーでは。
投稿元:
レビューを見る
絡め方がすごかった!
「桃太郎」に大きく絡めていながら
愛友心望の信条「蜘蛛の糸」
館野氏にまつわる証言がいちいち食い違う「藪の中」
さらに、作品にまつわる小ネタもたくさん。
序盤のゲームブックやテクスト論までもが最後にきれいに絡まって、見事な終わり方でした。
図書館で予約待ちしている次作も、また楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
今回は見立て殺人か・・・
それにしても、芥川版「桃太郎」なんて知ってる人どのくらいいるんだろ?
そして毒親って誰?ってか
投稿元:
レビューを見る
杉浦李奈の推論第六弾。今回は芥川龍之介の短編「桃太郎」が見立て殺人の現場にあったことから謎が解き明かされていった。「桃太郎」は以前に読んで衝撃を受けたことを思い出したのだが、最初の桃の木、最後の天才の解釈が考えてもみなかったので冒頭に出ていた「蜜柑」と一緒にもう一度読み直してみた。このシリーズはいろんな小説が出てくるのが楽しい。もちろん、拳銃のトリックも驚いたし、李奈の成長も楽しみだ。それにしても松岡さんの筆の速さにはいつもながらに驚いてしまう。他の本に浮気をしてると追いつかなくなる。
投稿元:
レビューを見る
主人公杉浦李奈、ラノベ作家で対談相手岩崎翔吾の事件を解決し、経緯をノンフィクションにした方面ばかり有名になり、文学界のトラブルシューターとして①剽窃事件②孤島殺人③文壇大量殺人を解決するが・・・売れない作家としてコンビニバイトをしつつ作家生活を送る(バイトは思わぬ効を奏す)
本書も文学の読み方が事件解決に繋がるが、トーシローの読者は李奈の推理をニコニコと聞いていれば良い(*´▽`*)