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これデビュー作…??とんでもない文章力に引き込まれました。
今後の作品が期待です。
今の日本で悪い所が凝縮してました。
学校みたいなマイノリティが多数派の皮を被らないといけない狭いコミュニティってアイデンティティが死んでいく良い例だと思う。
吉田がSNSの投影っていうのもよく分かる。
「ロリコンは悪」でただ片付けるのでは無く、そういう人がどう生きてるのかをちゃんと考えていく必要があるんだけど、やっぱり普通じゃないってレッテルがあるだけで、卑下して見てしまうのは今の悪い風潮ですね…。
いやあ〜文体が好きすぎた。終わり方が良かった。まさかの媚び猫!!!!何この読後感!!
その後の展開気になるじゃんかああ
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賞に出す作品に対する二木先生の感想がそのまま、この本の感想になりそうな感じがして面白い。
映画化になったら、深い作品になりそう。見たくてたまらない。
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Amazonの紹介より
どうしたら普通に見えるんだろう。どうしたら普通に話せるんだろう――。いつもまわりから「変」と言われ続けてきた高校生の田井中は、自分を異星人のように感じていた。友だちが欲しいなんて贅沢なことは言わない。クラスのなかで普通に息さえできたなら。そのためならば、とむかしから好きでもない流行りの歌を覚え、「子供らしくない」と言われれば見よう見まねで「子供らしく」振舞ってもみた。でも、ダメだった。何をやっても浮き上がり、笑われてしまう。そんな田井中にとって唯一の希望は、担任の美術教師・二木の存在だった。生徒から好かれる人気教師の二木だったが、田井中はこの教師の重大な秘密を知っていたのだ。生きづらさに苦しむ田井中は二木に近づき、崖っぷちの「取引」を持ち掛ける――。社会から白眼視される「性質」をもった人間は、どう生きればよいのか。その倫理とは何か。現代の抜き差しならぬテーマと向き合いつつ予想外の結末へと突き抜けていく、驚愕のエンタテインメント。
2019年ポプラ社小説新人賞受賞作。
「怒涛の面白さ」という宣伝でしたので、気になったので読んでみました。正直軽い気持ちで読みましたが、いじめの描写があって重い気持ちにはなったものの、他者を理解することがいかに難しいか考えさせられました。
特に最後の教室のシーンが意外な展開で、ある意味面白かったです。
生徒の暴露と教師の秘密が露呈するのですが、こういった展開だと生徒全員と共有し、良い終わり方で清々しい余韻に浸れると思っていました。ところが、予想とは違い、嫌な気持ちにはなりましたがリアルだなと思いました。
真剣な場面だからこそ、物語の展開に引き込まれたり、先生と生徒とのやり取りがスリリングながらも距離感が縮まったりと様々な面白さがありました。
「個性」をもった人が、いかに世間で暮らすことが難しいことか。普通に生きなきゃいけないという葛藤など、生きることの難しさをガツンと浴びせられたように感じました。
あまり人生経験が少ない学生の心理と、より長く人生経験したからこそ感じる大人の苦悩。相反する心のぶつけ合いが、なんとも切ないと思いましたし、どうにかできないかなとも思ってしまいました。
この先が気になるところで終わったので、消化不良感もあって、もしかして悲劇的な展開になるのではと予想するのですが、ぜひ前向きな展開になってくれることを願いたいです。
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これは…面白い!!誰にでも大なり小なりある“人と違う点”。違うことに価値を見出すか装うか、高校生の葛藤とそれとはまた違った先生の葛藤。二人が接することで生まれる反応もまた面白い。読むのを止めたくない、けど読み終わりたくないと思ったのは初めてだった。
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面白かった!
そういう方向に進んでいくんか!って思って、
どういう展開に進むのか気になって仕方ない感じ。笑
そういう終わり方なのか、という感じ。笑笑
途中のドタバタしてるのがなんか、ん?どういう感情?ってなった。
まあちょっと変わった学生の気持ちなんてよく分からないし変な行動も客観的にみとけば許容範囲。
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ブク友さんらのレビューに触発され、すぐに図書館に予約。
手にして意外性のある表紙に期待外れを疑ったが、読み終えた時は直球で胸に飛び込んできた本となった。しばらく結末の爽やかな興奮がおさまらず、夕方だというのに外へ飛び出し1時間ぐらい歩いて心を沈めたぐらい。夜になって時間をおいてもなかなか興奮は醒めやらなかった。
著者・夏木さんは本作でポプラ小説新人賞を受賞している。主人公・高校生の田井中も小説新人賞に応募することで、強烈な個性を持つ自分と社会との折り合いをつけていくこととなるのだが、本作でデビュー作となる夏木さんと田井中君がだぶってしまうほどに、痛い心情が細やかに書き込まれていて熱く伝わってきた。
どうしたら普通に見えるんだろう。どうしたら普通に話せるんだろう――。いつもまわりから「変」と言われ続けてきた高校生の田井中は、自分を異星人のように感じていた。そのためならば、と昔から好きでもない流行りの歌を覚え、「子供らしくない」と言われれば見よう見まねで「子供らしく」振舞ってもみた。でも、ダメだった。何をやっても浮き上がり、笑われてしまう。
そんな時に担任の美術教師・二木先生の重大な秘密を知る。二木は生徒から好かれる人気教師だ。演じて融けこんでいる二木先生を観察して、田井中は変わっている自分を”普通の人”に見せる術を探ろうとする。教師としては白眼視される秘密を抱えている二木先生と、生徒である田井中とかわされる会話は面白くドキドキとさせられ、合点がいく処世術も勉強になる。どこまでがふたりの本当の心情なのかと思わせる奇妙な駆け引きが続く。
綱渡りのような危うい展開の末に極上のカタルシスが待っていた。心洗われる本作には夏木さんの胸中が吐露されていたようで応援したい。
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先の読めない展開で面白かった!ここで終わるんか〜〜って感じだった。
田井中君も二木先生も平和に幸せに生きれる道を見つけてほしい。
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テーマがテーマなので描写が苦手な人もいると思うけども、読み物としておもしろかった。序盤で主人公が描いていた落書きは実は共感覚のものだったり、大きなテーマと別にところどころ細かい伏線が貼られているのに気づくとそわそわする
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帯に惹かれて買った本。
予想以上におもしろくて、スキマ時間にもご飯を食べるときにも読んでいた。
性癖どうこうより、結局はその人の生き方なんだな。
まあでもとりあえず吉田は最後まで気に食わなかった。
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ミステリーが大好きなのでこの手の作品には触れてこなかったのですが、控えめに言って最高でした…。
会話のテンポ、人物の心理描写…。ヒットした理由がよく分かった気がします。
ミステリーのように難しくなく、軽く読めました。
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周りとの違いに折り合いがつけられず、学校生活を楽しめない主人公田井中と、一見完全なる普通人の美術教師、二木先生とのお互いの秘密の発覚したことから、マウントの取り合い、クラスメイトを巻き込んだ騒動まで発展する人間物語。
人間の底意地の悪さをこれでもか、と見せられる展開に、学生時代の負の思い出がリンクして、読み進める手が止まりそうになる。ただ、ダークな展開一辺倒ではなく、光も見えそうな要素もあるのだが、最後はハッピーエンドだったのだろうか。
展開が全く予想できず、最後まで息も絶え絶え読みきった感覚。
星5つは、自分の心への刺さり具合。
学生時代の人間関係に悪い思い出しかなく、今もそれを汚点として引きずっている人は、本書は避けた方が良いかもしれない。
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途中まで何の話にもっていきたいのか分からなかった。普通って言われるのいやだけど、変って言われるのも嫌ってこと?
感情移入できないのは私が普通の人間だからなのか。
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二木が自らに課して守り続けるルール
そこには誰も傷つけないためのひとつの正義があるが、「許されざる嗜好を持った人間」のレッテルを貼られ糾弾されることを免れない
かつその嗜好は矯正したり治したりできるものでもない
そこにどうしようもない理不尽さがある
誰に何を許されないといけないのかとモヤモヤもする
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わああ凄い。感情移入できない登場人物たちでも、言語化が凄まじすぎて圧倒されて一気読み。なんの話?と思った入りからの予想外の展開、心理戦、理論武装、攻防戦のひりつき感、凄いの読んだというのだけは分かる
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教師と生徒が反目し合いぶつかりながらも最後には…的な青春ものではなく、歪みまくった人たちが心の殴り合いをする物語。ただ、なぜか爽快な後読感。