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読みやすくて、二気読み(二木先生だけに)。
4時間半くらいかかったけど、興味が途切れず、ずっと夢中で読めた。
いじめ描写が後半にあり、ちょっとしんどかった。最後スカッとさせてくれるのか?と期待していたが、解決はした?ものの、スカッとはせず。なんならちょっと「え!?ここで終わるの!?どうなるのよ!?」って感じで終わってしまった。それが作者さんの狙いなのだろうか。あとは各々で想像(創造)してくださいってことかな…?
個人的には二木先生は先生を辞め、漫画業に専念。
主人公の小説は受賞しなかったものの、最終選考まで残ら、小説を書く道に進む。
2人でタッグを組む(notR指定)。
映画化→委員長の女優デビュー作
なんて展開ならよいな。
マイノリティと許されざる性癖とは?についていろいろ考えさせられる話だった。
例えば、私はミステリ小説やマダミスが好きだが、=殺人を犯したい と思っている訳ではない。逆にそうした趣味がなくても、加虐趣味の人はいる。
作中にあった、ロリコンという性癖があるが、犯罪は犯していない人と、OLの尻を触るいわゆる『フツー』の上司、憎むべきはどちらか?対象年齢が異性の成人なら何をしても『フツー』なのか?私からすると二木先生より吉田の方が怖いし気持ち悪い。
それでも彼は『多数でフツー』なんだろう。
『多数でフツー』がしたことは『善で正義』になってしまうんだろうな。
しかしロリコンも大変だなぁ。
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自己欲が強い高校生と仮面を被って美術教師をしている小児性愛者の話。
言葉が過剰なところがあるのと終わり方がハテナだけど、いっきに読んでしまった。
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本屋で店員さんのアツいポップをみて、気になり購読。
田井中が先生がロリコンと知り、脅そうとしているシーンに差し掛かった時、正直田井中が憎たらしいのと、二木先生の何とも言えない言動にこの本好きじゃないかも…と思っていました。
しかし、読み進めていくうちに、二木という先生、田井中という生徒、という見方から、田井中という人、二木という人としての見方に変わり、性癖や性格の悩みを持ち足掻き、自分なりの生き方をどうにか確立し生きている姿をみて、「あぁ、人間って中身はこうだよな。そんな綺麗な簡潔な人間なんて一握りだよな」と途中からはスッと登場人物を受け入れていました。
小説の結果は、委員長とのその後は、二木先生は結構どうしたのか、2号とゆりっぺはどうなのか、ここまで想像に委ねられる小説は初めてでした。しかしこれはこれで自分で妄想出来て面白いと思わせてくれるような終わり方でした。
吉田は吉田で地球人になりすぎていて、(吉田からみて)地球人ではない田井中、隠れnot地球人仁木、それぞれ突きたい対象だったのか。思春期あるある、というか人間あるある?の出ている釘は妬みでもあり憎みでもあり…。
それとも満たされない何かを追い求めるがあまり空回っているのか。まぁ性格の悪さにはかなりイライラさせられましたが。笑
などなど、読了後も熱がおさまらず、数年ぶりにブグログにログインし、整理されていない感想を書きなぐっております。
ポップを書いてくださった店員さんに感謝です。
久しぶりに手が止まることなく最後までわくわくしながら読めた小説でした。
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日常の延長線にある非日常な学生生活を描いた作品。十分に面白いのだが、ちょっと心理描写がくどすぎる感あり。扱っているテーマも挑戦的で良いと思うが、万人受けはしないかも。
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他人とはちょっと違っていてるのが悩みの高校生・田井中は、担任の二木先生の、教師にとって破滅的な秘密を知っていた。ある日のアクシデントをキッカケに二木先生と取り引きをする田井中と、脅迫されて、田井中にある提案をする二木先生。闇が深い2人の中にあるのは悪か善か?気持ち悪い攻防の先は…。でも、本当に気持ち悪いヤツは他にいたっていう面白さ。誰が悪いかなんて一目瞭然なのに。嫌なラストだけど面白かった!
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クラスで浮いていてある特定の男子生徒たちから執拗にいじめられている田井中広一くんが、生徒からも人気のある美術教師の二木先生の秘密をつかんでそれをエサに脅迫まがいなことをするんだけど、二木先生がのらりくらりと広一を振り回していく。予想を反する展開に途中何度も『え!なんで?』ってなった。 読んでるあいだ中ずっと気持ち悪くて、でもやめられなくて、後半に進むに連れて読み終わりたくなくて、読み終わったらホッとして爽快感すら覚えた不思議な読後感。
生きにくさを感じている人が安心して生きていけるよう、自分を愛してほしいという願いみたいなものを感じた。
初読みの作家さんだったけど、とても面白かった。
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「普通」って結局なんなんだろう。多くの人がそうであること?多かったら、それがベーシックになるの?誰しもが人に言えないコンプレックスなるものを抱えているのに…
「普通」って便利な言葉だよね、人を無理やり納得させるのに、一番簡単な言葉だもん。あんまり好きじゃないかも。
コンプレックスって自分の意思でそうなるわけじゃないし、それが世間的にもよくないって自分が一番よく分かっているのに、、、他者はズケズケと突いてくる。自分には被害ないじゃなん。この気持ちも分かるし、もしかすると娘が被害にあるかもの可能性に不安になってしまうことも分かる。
だからこそ、彼のコアである「自分を好きでいるために行動し、生きていく」ことは、「自分は普通」だと思っている人にも通ずることだと思う。
ちょっと読了するまでに間隔が開きすぎてしまった。2週目はもっとサクサク読めたらいいな。
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丸善でオススメされてたので購入。
おー、なんだか予想していた物と違って重いというか、心を削られるとも違うんだけど、なんとも言えない気持ちになる。
広一の捻くれた感情に辟易しながらも、ちょっとわかるなという部分もあり、淡々と相手をする二木先生も読めなくて続きが気になり、読み進めると後半怒涛の展開。
広一なんて可愛いじゃないと思うほどの吉田の残虐な性格の悪さにびっくり。
寂しい奴だ。
広一の何かを掴みたくて、ものにしたくて自信をつけたくて必死になってる姿は良かったのに、あれ?結果出ないの?
なんだか何も解決してないんだけど、きっとこーゆー性癖なものに解決などないのだろう。
とても中途半端な終わり方なのに、なぜか胸がスッとした。不思議な本だった。
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主人公が本屋に行ったあたりから様子が変わり、読むのが辛くなった。結末を読めば、少しは気楽に読めるかと思い、読んでみたら、思ったのと違っていたので再挑戦。
考えさせられる作品で、思った以上に良かった。
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本屋で装丁の絶賛の言葉を見て気になってた本。真実を知らないのにそれらしい意見に同調して誹謗中傷を重ねるSNSなど、普通とは違うものが悪として排除される今への切り込みがみえました。
主人公広一の自己顕示欲の強さには嫌気が差す。どんよりした雰囲気をまとった小説でした。
二木先生の秘密になんでロリコンをチョイスしたんだろう。
標的になる理由としてあまりにも極端な気がしてしまった。クラスの半分は理解を示す程度のほうが、吉田の歪んだ正義感が際だったのではと。
好きなテイストなのに惜しい感じ。そんなにかなぁ。装丁の煽りも考えものだなと思ってしまった。
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個人的に凄い面白かった
続きが気になり過ぎて一気見してしまった
正直何も解決してないし、怒涛の展開が故に結末弱いのではとも思ったが、
広一が書いた小説の結末と被せた終わり方でとても良いと個人的には思った
性的マイノリティは見識の広い大人には受け入れられても、高校生には受け入れ難い事実なんだろうなと思った。
自分の思考には追いつかないマイノリティを否定したいと言う、思考が未成熟故の言葉の暴力が生々しかった
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生徒に特に人気というわけではないけれど嫌われてもいない、平凡すぎる人柄で「普通」のポジションを確保している先生。彼が実はロリコンで、副業として幼女エロ雑誌を描く漫画家だと知ったら。しかもそれを知ったのは、友達がひとりもいないコミュ障の生徒。
小児性愛者と聞いただけで怖気が走るけれど、本作を読んで思ったのは、生来の自分の性的嗜好を認識して抑えている人も多くいるのだろうということ。思い出すのは『13階段』にあった「人を殺したいと思うことと本当に人を殺すのは違う」という台詞。例えば、殺したいほど腹の立つ人がいるという話は誰かにできるかもしれない。しかし、自分の性的対象が幼女であることはおそらく誰にも話せない。コントロールして生きて行くのは相当に厳しいことなんだろうなぁと。
その気持ちは理解できるものではないけれど、誰にも言えず、嗜好を変えることもできず、ただ「普通」を装ってひとりで生きて行くことに決めた、そんな人も世の中に大勢いるに違いないということを知る1冊となりました。
映画『13階段』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/296b40475e5e9a08d155d7b56c459e30
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面白かったー!
イタイ男子高校生×ヤバイ先生
ある時先生のヤバイ秘密を握ってしまうわけですが…
二次元に留めているなら良しなのでは…と。
誰にも迷惑かけていない人の趣味を『最低』とか『許せない』とかいちいち暇だなと思ってしまう
ポカポカな媚び猫のせいか、なんとも言えない温かみのある読後感
正欲もそうだったけど、多様性って難しい
まだ言葉が見つからない
ちょっと期間を空けて感想書きたいところ
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すごい展開!
ここまで先を読めない展開は無かったかに
思う。
途中これは何を読んでいるんだ?と思ってしまうくらい。それでも読み続けたいと思えた。
人と違うとはなんなのか?
人と一緒が偉いのか?
相手を想える人が幸せなのか?
色々と考えさせられました。
著者の作品をもっと読んでみたいです。
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書店での扱いが大きくなってきて、読む順番を早めた積み本
勝手にとある本の殺人教師をイメージしていたが、二木先生はもっと話が通じるタイプというか人間的な人だった
ぶっちゃけ帯に書かれているほど、精神をめちゃくちゃにかき回されるような感じにはならなかった
人によっては苦しくなるのかもしれない
ひどいいじめにあってきたとか
この著者は人物の心の動きを描くのが本当に上手だと思った
無理がない
このキャラクターならこう考えるだろうなと思うように動いている
ストーリー展開として、最後のシーンは少々物足りなかった
わかりやすいラストが好きなので、むむむ?となりながら終わってしまったのが残念かも