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歴史の謎を紐解く冒険が好きな人におすすめです。琳派や日本画の知識がない私でもわかるように現代が舞台の序盤で、俵屋宗達がいかに群を抜く稀代な絵師だったのか、と盛り立てられてるのでその後から始まる歴史小説の部分もすんなり入り込めました。一番の読みどころは俵屋宗達や狩野永徳が織田信長に対面する場面。オチがわかっていても、緊張感と興奮が伝わるシーンです。
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風神雷神図屏風の表紙に魅かれて、今回手にしてみました。
謎の多い俵屋宗達のフィクションでしたが、とても疾走感のある物語で上巻はすぐ読み終えてしまいました。
そもそも風神雷神図屏風が俵屋宗達という方が描いていたこと、他にも白象図も描いていたことなど、全く無知でした。ほとんどフィクションかと思いますが、日本の国宝である洛中洛外図屏風など様々な作品が登場し、勉強になり読んでいて面白かったです。
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この作家は僭越ながら敢えて言えば文章を軽めに書く所があると思う。それは気楽に読めると言う良い点でもある。
でもこの作品は単行本で上下巻に分かれており、文章量も多くしっかりと書き込んだ感じがする。
同じ表現が連続する箇所は気にはなるが、読み応えがあり内容も面白い。
フィクションではあるが作品の設定がユニークでこれからどの様に話が進んでいくのか楽しみだ。
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史実か余り残っていない俵屋宗達を中心とした、歴史、芸術小説。
まるで、自分も旅をしているかのような既視感に落ちます。話に出てくる、絵画を調べて見ながら楽しみました。
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とりあえず上巻だけ買っていたので急ぎ下巻を買いに走りました。俵屋宗達や狩野永徳の作品を調べながら読むとさらに面白い!原田マハさんの幅広さに感動です。
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名画「風神雷神図屏風」の作者でありながら、生没年月日がいまだ不詳といわれる俵屋宗達を、著者が想像力を駆使して描いたアート小説の傑作。
殉教した、棄教した者があるなかで、マカオに追放されたという天正遣欧少年使節のひとりが書き残した文書があったという設定で、物語が進む。
織田信長により名を授けられた宗達は、狩野永徳による『洛中洛外図』の制作に携わる。
その宗達に信長は、ローマの「洛中洛外図」を描いて持ち帰れと命ずる。信長の胸中に、ローマ攻略の野望があったと、著者記す。
命(めい)を受けた宗達が天正遣欧少年使節たちとヨーロッパまで行ったとは、なんともスケールの大きな物語だろうか。
どこまでが史実でどこからがフィクションなのか、推理するのも楽しい。
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西洋画のイメージだったので、まさか日本画の方も書かれると思わなかった。東西書ける見識の深さ、熱意に感嘆した。また、日本画に対して勝手に地味なイメージを持ってしまい、お話が面白いのか半信半疑だったのだが、読んでみたらさすがは原田マハさん。その世界観、人物たちの個性の豊かさで惹き込まれてしまう。本当の史実が原田マハさんの手で魅力的に描かれている。
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俵屋宗達と琳派の専門家が案内する、俵屋宗達と風神雷神図の謎。俵屋宗達に関係するものが、マカオで見つかった。それに書かれていることを読む形で、俵屋宗達と風神雷神図の話が始まる。
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歴史全くわからないけど読める!
歴史を知りたくなったし、今のわたしがいるのもこの方達がいた後の道なんだなと思って面白かった。
昔の実際にあった話を現代の物語に取り入れてしまうという本に出会ったことがなく面白かった。
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大好きな狩野永徳!
狩野派と琳派の宗達が一緒に洛中洛外図を手がける、とても壮大!
・前例のない
・突拍子もない
事は、とてもワクワクするね!
下巻が楽しみ。
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原田マハさんの本を初めて読みました。
とても読みやすく、没入感が凄い!図書館で借りたのですが、購入して何度も読み返したい作品になりました。生きているうちに『風神雷神』生でみたい!!
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初原田マハさん。初アート物。歴史苦手。
でもでもすごく面白い!いや面白いなんて薄っぺらい言葉じゃ説明つかない!!
文中に出てくる知らない言葉にたくさんの付箋をつけ、これは何だろう?を調べてそっちに集中してしまいなかなか先に進めなかったこともあったけど、その作業も含めて全部面白い!!知らないことありすぎ。さあ早速次は下巻だーー。
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物語が壮大で、物語の場面も時系列ではないのに読みやすく面白かったです。原田マハさんの作品を読むと、知らない美術作品についても興味を持って調べながら読み進めたくなります。
まだ物語の序盤ですが既に面白い。
下巻も今日中に買いに行って読み進めたいと思います。
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自由奔放な信長が
これまた自由奔放で屈託のない
伊三郎本人と絵をいたく気に入り「宗達」と名づけ
物語りが進んで行く
マルティノと宗達は親友となり
中浦ジュリアン、伊東マンショ、千々石ミゲルとも
船旅の序盤で理解し合い友情が芽生える
本編最後では宗達とその両親の話を
マルティノが聞きそして涙する
読んでいる私も、、、
またキリスト教と全く無縁に
生きてきた自分だが
本作品を読んだことにより
非常にこれに興味が湧き、近所の教会の主日礼拝に
一度くらいお邪魔させていただこうかと
思っている
原田マハさんのアートに関する創作は
だいたい裏切らない。
面白いの一言
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久しぶりの原田マハさんです。言うまでもなく、キュレーターとしての専門知識を駆使し、多くの西欧画家や作品を描き、アート小説や随筆などで他の追随を許さない作家さんです。
私もこれまで何度となく原田マハ作品に触れ、思わずネットで画像検索し、美術館に出向いて実物を鑑賞したい! と魅せられてきた一人です。
本作でも、その印象・感覚は同じでした。今回扱った人物は、意外にも(?)戦国時代の天才絵師・俵屋宗達でした。歴史に疎い私は、何度となく「風神雷神図屏風」「洛中洛外図」を検索しながら読み進めました。
宗達の生涯には謎が多いとのことですが、宗達を軸にし、歴史上の様々な出来事が重なっていきます。キリシタンや織田信長が絡み、「天正遣欧少年使節」等々。壮大な歴史小説に入り込んだ錯覚に陥ります。
大胆な発想や巧妙な仕掛けにワクワクしながら、想像の翼が広がります。もうこれは浪漫ですね。
戦国時代の日本とマカオを経由してローマがどう繋がるのか‥。400年以上の時を遡り、ローマへの冒険譚はまだ序章に過ぎません。
下巻はいよいよローマへ! 気持ちが逸ります。