紙の本
レオに会いたいだけ
2022/12/24 23:42
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投稿者:パプリカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻に引き続きレオに合うための道中。トラブルがあったり懐かしい顔に再開したりが主な出来事。護衛の人に「あってどうするんだ?」と聞かれた時のアルテの心情の吐露がメインだと思います。アルテの一途な思いがどう着地するのか、続きも気になります。
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護衛の死からなんとか立ち直り、道中の街で昔なじみにも再会できたが、予想以上にフィレンツェの状況が悪いことを知る。自分が知る頃から何もかも変わったフィレンツェを見てアルテは何を思うだろう。当然レオも別れの頃から変わっていると思うが…
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フィレンツェへの旅は簡単ではない。血生臭い事件にも遭遇。
でも、途中の町でダーチャ、アンジェロと、再会。突然だっただけに驚きと感動。
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話の位置づけとしては繋ぎのような部分なのに視点の切り取り方だけでここまで読ませてくるのはすごいと思う。
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【あらすじ】
最愛の師・レオに会うためにフィレンツェを目指すアルテ。しかしその道中、海賊に襲撃され、目の前で仲間が命を落としてしまう。仲間の死に責任を感じ一人で旅を続けようとするアルテだったが、グイドに“仕事”への覚悟をぶつけられ、再び旅への決意を固める。 互いの過去や大切な人への思いを打ち明け、絆を深めながら旅を続けるアルテとグイド。そして、一向が訪れた町には、驚きの再会が待っていた——。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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意外にと言っちゃなんだけど、今回も海賊が出たり人死にもあったり、だいぶ物騒な世界観が描かれる。それにしても、やっぱり主人公が魅力的だと、物語そのものにも活力が備わりますわな。最高。
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アルテが迷惑をかけたくないから一人で行きたい
と言い出す気持ちは分かるのだが、そうなると
仕事がなくなってしまって報酬が手に入らない。
握手を求めるのがいけないとは思わないが
わかっていなかった、と正直に伝え
改めて護衛を頼むアルテはやはり真っ直ぐで良いな。
傭兵は平時は盗賊で稼いでいる。
なんの罪も無いだろうに、一家全員の命まで取られて家族が気の毒だ。
身を守る為とは言え殺しも穴掘りも、人任せにしないアルテは偉い。
紆余曲折を経て、グイドがはっきりとアルテにあんたのこと結構好きだわと伝えるシーンが好きだ。
ありがとう?と応えるアルテも可愛い。
ダーチャとアンジェロに会えたのは素直に嬉しい。ヴェロニカさんが説明をしてくれていてずっとダーチャは心配してくれていたのだ。陥れられた人間からしたらこうやって信じて心配してくれた人がいるというのは救いになるのではないだろうか。
持参金がなくてもアルテのおかげで財産がある。ダーチャが自分で努力を続けていたからこそでもある。ヴェロニカさんが手の代わりに先生をしてくれていたというのもありがたい話だ。
レオさんに会いに行くと聞いて、「会えるわ」と言ってくれるダーチャにじんとした。
ハイタッチがグイドとアルテの金打のようになっているのがなんだか素敵だ。