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オレオレ詐欺やキャッシュカード詐欺盗等を総称して特殊詐欺という。こんな馬鹿げた詐欺に引っかかるわけはないと慢心していると、最近こいつらは強盗にも変わるらしいから油断ならない。しかも奴らには“上”がいて、ノルマを課されているのだとか。楽して金を稼げるはずが、非正規雇用と変わらない(むしろもっと悪い)境遇に落ちてしまう。さらには暴力団までもが参戦してきて楽しい限りだ。
読みながらいろいろ対策を考えたが、極貧暮らしのぼくはなにも心配する必要がないことに気付いた(^_^;)。
内容は良いのに校正漏れが多すぎる。この手の本では致命的だ。
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本書によると特殊詐欺の末端で犯行に及んでいるのは安易かつ軽薄な動機などバイト感覚で気軽に詐欺行為をはじめた末、犯罪の片棒を担ぎ、抜けられなくなった若者たちが多いという。そして、「知的障害や発達障害のある方が、犯罪の加害者になるというケースは想像以上に多いのが実態です」背景にあるのは、犯罪組織から「利用されやすい」という特徴ではないかという。最近話題となっている精神疾患におけるグレーゾーンといわれる人たちが社会に出てからその特徴が顕在化して、その生きづらさ故に人生に躓き、悪意ある人たちにつけこまれ犯罪に加担してしまうことが多いとのこと。私はそのことに知ってとても胸が締め付けられる思いを感じずにいられませんでした。特殊詐欺は被害者からの視点で語られることが多いですが、本書は加害者側の背景から特殊詐欺に迫るルポルタージュです。本書の視点で特殊詐欺を見るとこれまでとは違った知見を得られます。
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タイトル通りなのだけど、本書の特徴は犯人側の立場で書かれていることだろう。
末端の出し子から、まぁまぁ上のレベル(独立系?小グループのボス)まで、それぞれの事情や手口が語られる。
どこまで本当なのか分からないところも含め、読み応えはあった。
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金に困窮して気軽な気持ちで犯罪に手を染めていく人々の実態が生々しい
騙される側である老人への啓蒙も重要だが、加担する側の予防と、犯罪に使われるツールの制限がされて行ってほしい
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最近よく耳にする強盗。強盗が何故、若者の間で流行ってしまっているのか。流れが分かってよかった。
お金がないからを理由にされると、日本では増加の一途辿ってしまいそう。
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面白かった。ノンフィクションなだけあって臨場感があり、あっという間に読み終えた。特殊詐欺の真実を知ることが出来たと同時に啓蒙活動の継続の大切さを知った。
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年々増えていく詐欺。メディアで取り上げられてはいるしTwitterでも胡散臭いツイートは多い。
手口も巧妙化してるし自分も引っかからないよう気をつけなければと思った。
永遠になくなることはないだろうし私が高齢者になった頃にはどんな手口になっているのだろう…
様々なケースが紹介されていたけど心から悔やんでる人は頑張って更生して欲しいとせつにおもった。
この本を読むとウシジマくんを思い出す。
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最近話題になる強盗事件が特殊詐欺によって起こっていたとは全く知らなかった。
軽い気持ちで小遣い稼ぎをしようとした人がどんどん思い犯罪に加担させられていく過程を聞くと背筋が凍る思いだった。
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詐欺をする側の目線、してしまう人たちの目線
自分も一歩踏み外せばその道に行きかねないくらい、身近なものであると不安になるくらいよくわかった。
家族を守るために、と詐欺に手を染めてしまった人もいた。
電話の録音機の実用性、が最後の方に書かれていたけどそこでさらっとでてきた、かけ子が14さいであったことが衝撃やった。
頭いい人に騙されんように、情報をアップデートしないとなと思う本でした。
また、一見Twitterなどの便利なものが増えたことによって特殊詐欺がすごい増えたようにも思う。その一方で、法改正によって詐欺グループの人数が驚くほど減っていることも知った。解決したら解決したで、その先の問題が現れるとよくわかった。
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いつも聴いているpodcastの番組に著者の田崎基さんがゲスト出演していて、本書についてお話ししていました。
著者の田崎さんは神奈川新聞の報道部デスク。内容は、新聞に連続掲載した特殊詐欺の実態記事をルポルタージュとして取りまとめたものです。
「特殊詐欺」に関与した出し子・かけ子・受け子・主導役等犯罪当事者からの取材による実態の紹介はタイムリーでとても興味深いものでした。
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摘発された特殊詐欺事件で名前が出てくるのは、「かけ子」、「受け子」それに「出し子」という末端のもので、指示役はほとんど隠れている.それの正体が暴力団等だとの推論が呈示されているが、その通りだと感じている.若者の貧困に目を付けているのだろう.何ともいやな社会になってきている.スマホに翻弄されているのも一因だろう.知的障害者や発達障害を持つ人たちが加害者に仕立て上げられているのも、対策を講じる必要があると感じた.
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読書会の課題図書として読みました。
元は新聞での連載記事ですが、末端の実行犯の視点で書かれているので、犯罪小説を読んでいるような気分になります。
特殊詐欺の手口が丁寧に繰り返し解説されていて、読み終わる頃には周りの人たちに解説できるようになります。
昨日見た特殊詐欺による被害のニュースで紹介されている手口がこの本で書かれていることそのままだったので、高齢の親がいる人には是非とも読んでもらって、家族で話し合いをしてもらいたいと思いました。
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オレオレ詐欺、キャッシュカードすり替え詐欺等の現代型犯罪に加担した若者達のこれまでと末路。辞めたくなっても辞められない、これが一番怖い。特に、家族を殺すと脅され、昼夜問わず指示を受けて受け子出し子を繰り返した男が追い詰められて行く様は、胸が詰まる。
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★★★
今月8冊目
もはやオレオレ詐欺ではなくあらゆる手を使ってやってくる。
しかし驚いたのはトップにヤクザ絡んでて稲川会はすまんと法廷で争いはしたもののお金を返したこと。
手口が巧妙なだけに末端が捕まっても大元はなかなか捕まえられないだろう
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●=引用
●「かけ子グループ」が騙しの電話をかけて被害者が騙された段階で、飛びたちは、自分たちがコントロールできるUDをツイッターから応募させて、別の詐欺グループに潜り込ませる。自分たちのUDが、被害者から現金やカードを受け取った段階で、かけ子グループに渡さずに持ち逃げする。これが「飛び」だ。かけ子への報酬支払いや、他人名義の飛ばし携帯、被害者となる高齢者の名簿といった特殊詐欺にかかるコストを負担せずに、被害金をまるごとかすめ取っていく実に狡猾な犯罪手法である。だが、そう簡単に持ち逃げできるはずもない。当然、詐欺組織からの怒りを買い、追い込まれていくことになる。→生き馬の目を抜く世界。
●本通知を受けた各一家総長、各組々長は自己の直近末端組員迄、通達する様 告知すると共に各事務所に本通知を掲示いたし規約内容を周知せしめなければ成らない事とする。右、御通知致します。 敬具 →やくざの回し文も掲示するんだ(笑)
●一見して明らかな障害はなく、会話も違和感なく交わすことができ、義務教育も終えることができたが、社会に出た後、行き詰まる人が少なくない。「それまでは、周囲の人に合わせて、分からないことがあってもなんとなくやり過ごすことでなんとかしてきた。それは生き抜くための方法だったとも言える。そのような人が、組織犯罪グループにいいように扱われているのではないか」障害のある人を支援する制度は数多く整備されてはいるが、山田弁護士は「その多くが申請主義になっている」と指摘する。「刑務所を出所するときに「役所の窓口に行け」「生活保護を受けろ」などと言われ、その足で市役所に行ったがどうしていいか分からず一日ずっと建物の前に立っていた。誰も何もしてくれない。結局食うに困り、また物を盗んでしまった人がいました。裁判の過程で知的障害を調べる検査をすると、知能指数が60台だった。そういうケースがあるのです」