投稿元:
レビューを見る
深層外旋六筋についての17巻。
その説明を受ける為にバレエ教室に向かった野田と玉城。緒方さんからさまざまにレクチャーされます。緒方さんバレエ教室やってたのか。その中で気になったのが、
バレエの動き=合理的。
合理的=美しい。
美しい=スポーツも上手い。
という件。
これ読んだときに「軍鶏」思い出しました。確か、バレエダンサーが格闘家になるというストーリーがあったはず。
あちらでも、こんな内容のことを念頭にして作っていたのかなという気持ちです。
『日本サッカーを強くするためには名監督でもモダンな戦術でもファンタジスタたちでもない。てゆーかまだ早い!』
『まずは世界基準のフィジカルとセンスを持った選手を育てることだ』
この思想の下で繰り広げられてきた「フットボールネーション」。以前も書いたと思うけど、いわきFCについて作者さんはどう思っているのだろう。作中で言及してほしいものです。フィジカルという点では、独特なアプローチをしているクラブじゃないかな、と思っているので。
そんないわきFCは2023シーズンをJ2で戦います。エスパルスもJ2。どんな戦いをJ2で見せてくれるのか、気になる2チーム。
いや、応援しているのはエスパルスなのです与。そこは揺るがない。ただ、着々とカテゴリーを上がってきているので、気になっているのも事実です。
さて、どうなることやら2023シーズンのJ2。
投稿元:
レビューを見る
非常に興味深い股関節周りの話が描かれた17巻である。
天皇杯決勝はほっぽり出して、股関節の話で一巻の2/3を埋めるのはさすがフットボールネーションというか。
ここ最近は真面目にサッカーをしていて違和感があったが(この表現も凄まじいが(笑))、これでこそフットボールネーション。
フットボールネーション味の強い一巻になっている。
改めてこの作品のテーマが提示されているのはP.144だろう。
ざっくりとだけまとめると、河川敷で監督が述べたのはこういった内容だ。
「フットボールネーションになるためには、監督だ、戦術だ、なんだってのはまだ早い」
「必要なのは世界基準のフィジカルとセンスを持った選手を育てること」
これにフォトグラファーであり、この巻ではバレエ教室も担当していた(改めて書くとどんなサッカー漫画だ)緒方女史の言葉を引けば、
「世界基準の戦術を遂行するためには、正確にプレーを実行できる選手たちが必要」(P.146-147の大旨)
これらこそがまさにフットボールネーションが描きたいこと、大武さんが日本サッカーに提言したかったことだろう。
フィジカルやセンスにまつわる蘊蓄はすべてここに繋がってくる。
ここで改めて、わかりやすい形で大テーマを(クライマックスを前にして)提示した形の巻である。
そういったシリーズの構図はさておいても、股関節にまつわる蘊蓄は実に興味深かった。
単純に内反小趾の弊害についての警鐘は個人的にも納得できる内容だった。
私事で恐縮だが、腰痛持ちの身なもので。
小指に意識を向けただけで全然違うのが如実に感じられたのは面白かった。
巻末の岡崎選手との対談も興味深く、サッカー面を除けば充実の一環だったと思う。(これもまたとんでもない意見ではあるが……(笑))
岡崎選手、指導者の道を志してたんだなと興味深く読ませていただいた。
諸々を加味して、星七つ程度で評価したい一巻である。
作品としては星六つ相当、あと個人的に腰の惨状に貢献して頂いたので星一つ追加という計算をしてある。
個人体験をレビューに反映して恐縮だが、この辺はこの作品の持ち味ではないかとも思う。
投稿元:
レビューを見る
次のワールドカップまでには完結してるだろうか。今回は、体の解説多めで試合進まなかったもんなぁ。まあ、それがこの漫画の面白さだからしゃーないんだけど、試合も気になるよね。
投稿元:
レビューを見る
天皇杯決勝の延長前半終了からの場面。そして、本集のうんちく・股関節へと流れる。あとがきで「ほとんどウンチク巻」と言わしめるだけあるのだ。股関節の説明にバレエを取り入れているが、サッカーの強豪イタリアがその母国だという。一貫しているのはインナーマッスルの重要性だと思う。東クルが目指すもの、それはフットボールネーション(サッカー先進国)という宣言とともに延長後半が始まった。