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雷球とは何なのかという謎から始まり、科学的探究から導かれる最後の真実が本編へと繋がる三体ファン必読の一冊で間違いなし。
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球状閃電って何だろうと思っていたら、以外と見たことのある人がいるのにびっくり。実際にこんな怖いものだったら見なくてもいいのだけれど。
「球電」で両親を亡くした陳はその謎を一生かけて追い求める。軍事利用と研究で揺れる心、軍人の林雲、天才物理学者丁儀などそれぞれの思いの中で、「球電」はその姿を表し量子力学の世界へと誘う。見ると消える青い薔薇のラスト、美しく哀しい。
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未だ原理が明かされていない『球電』に迫る王道SF!
ミクロな視点で探った先にあったものは、マクロがゆえに引き起こされるという一見矛盾した回答。
球電の正体がマクロな電子というのはめちゃ驚いたな。
ただそこで終わるわけではなく、更にミクロ(量子力学)的振る舞いへ回帰する流れは結構キレイで構成としてもだいぶよかった。
劉氏は相変わらず面白い話ばかり描く…超新星紀元が楽しみだぜい
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三体シリーズの前日譚てきな話。共通の登場人物が出てくる一方で、こちらの作品のラストの社会情勢で、三体の時代の状況になるとも思えず、まぁシリーズと呼べるかどうかは微妙な線ではあるね。
後半もっとも重要な部分が、丁儀の回想になっているのが、ちょっと構成としては残念かなぁと。しかし、どうしても軍事技術への応用から逃れない虚しさや、量子力学と「ゴースト」を掛け合わせたような終わり方はとても良かった。
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ようやく読み終わりました~面白かったです、安定に。三体ゼロと銘打たれているけれど、並行世界感もあるので、広い意味での(三体Xも含めた)、三体ユニバースと捉えて楽しみました。
話の筋はいつもの通りワクワクで構成されているので、面白い~~とだいたい思っていられます。まあ林雲が美人の天才なところに、作者の女性像の限界を改めて感じたというか、そのパターンしかないの?っていう笑
丁儀は楊冬の恋人くらいのイメージしかなかったのですが、改めて三体最後に引っ張って、写真の描写を見て、なるほど~~となりました。それにしても、あの子供たちと映っている写真、いやホラーでしょ笑
シュレーディンガーの猫…こわいよ~~~笑
特に本作の終わり方はとても好きだった。
「量子の薔薇」というタイトルから好きなのですが。
「ぼくの人生が終わりを迎えるとき、最後に一度、いまわの際に目を開こう。そのとき、すべての知識と記憶が過去の深淵の中に消えて、少年の頃の純粋な感覚と夢想をとり戻したそのときこそ、量子状態の薔薇がきっとぼくに向かって微笑んでくれるはずだ。」
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量子力学をマクロ的に観るなんて想像が膨らみすぎる。
量子力学において、粒子と波動の二重性という特性を球電というものから考えさせられるのが楽しい。
観測(知ること)が影響を与えるっていう特性。これを後の三体を仄めかすのにうまく使われているあたり見事。
球電っぽいものは本当に観測事実があるものなのか。
三体2とかも、本来この話を前提に書かれたものもあって改変されていたとは。
物理や兵器、過去に取り憑かれた人たちの離れてまた戻ってきての人間模様もいい感じ。
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・プレリュード
14の誕生日の夜は雷雨だった。
それは壁を通り抜け家の中に入ってきた。
半透明の赤いボールは、僕から父と母を奪った。
1週間後、僕は別人になった。そして父のアドバイスのように、日々を送っている。
「息子よ、すばらしい人生を送ることは、実際はそれほどむずかしくはない。いいか、だれもが認めるような世界的な難問に取り組みなさい。すばらしい人生を送る鍵は、なにかひとつのものに夢中になることにある。」
第一部
陳は大学に進み、一心不乱に球電について研究する。もう一度、球電を見るために。
指導教官・帳彬は、陳に球電の研究を諦めさせようとするが、その理由は…。
球電の目撃情報を追った先で出会った軍の技術者・林雲は、陳に共同研究を持ちかける。
第二部
ロシアの球電の研究者に合ってから夢が覚め、一般の生活の中に埋もれようとしていた陳は、再び球電の研究と新しい兵器の開発を軍に依頼される。研究所に行き詰まり、国家科学院最年少フェロー・丁儀を招く。そして、球電は…。
陳は科学者と人の間でゆれ、兵器に憑かれた軍人である林雲と乖離を感じるようになる。
第三部
軍の仕事から完全に離れた陳は、今度は竜巻の研究で世界的な科学者になっていた。しかし、中国は戦争に突入する。竜巻の防衛システムの開発に打ち込んでいたある日、中国全土の三分の一にあたる地域で、ICチップのみが突然損壊した。これは球電兵器ではないかと疑った陳は…。
家を訪ねてきた、丁儀に話を聞きすべてを知る。
○今回は武器と戦争だったので、少し引いたところから読んでいた
林雲にどうしても彼女の上層部と同じく危うさ、また嫌悪感を抱いてしまう。一面だけで語れない人物だけど。
○量子学はファンタジーに見えた。シュレーディンガーのネコ。
マクロ電子
SF科学は面白い!
○原子や電子は生きものでないのに、なんで私たちは生きものなんだろう。
どこか遠いところからだと、私たちも器物も、見分けられないほどの差しかないのかな
○丁儀先生!『三体』を読み直さなくては
○SFプロトタイピングを思うと、本作品は少し怖い。作中で武器の弱点も述べられているのは救いだけど。
○科学者の業
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丁儀の恋人?ダンサーって?最後、ダンサーが気になって終わった。ダンサー?
丁儀ってその後、冬眠もするよね。三体0は、丁儀のキャラクターが面白い。
また三体を読み始めなければ。
三体の登場人物が把握しきれなくて、永遠に三体を読み続けてしまう。
三体のリピートが止まらない。
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大傑作SF『三体』の前日譚とはいうけれど
丁儀と球電が出てくるぐらい
それよりも物語の構成が三体のパイロット版ぽかった
“球電”という雷現象は知らなかった
けっこうコワイ
特定のものだけを灰にしてしまう謎の球体状の雷
部屋の中や外に漂い、壁なんか抜けてしまう
著者あとがきが興味深かった
「2001年宇宙の旅」が中国で翻訳されたのは1981年と遅く、それまで中国内のSFはジュール・ヴェルヌとジョージ・ウェルズだけだったとか、劉先生は実際に球電を目撃したことがあり物語の原点になったとか
そういう下地があり『三体』という傑作が生まれたのが感慨深い
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三体シリーズの前の作品とのことで、あとから読んだので知ってる人出てきた!とはなったものの、これはこれで完結。ストーリーも別物。そして面白かった!あとがき読んでおおっとなったので、第二部もう一度読み返したいな〜と思いました。今から読むならこの作品の後に3部作読むのがおすすめ。
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面白すぎる。
マクロ宇宙、想像しただけで面白いしミクロ宇宙もあるのかなと、無限に想像が膨らむ
本編のテイラーがマクロ核融合使った世界線も読んでみたかったな…蚊群編隊ってあんまり面白くないなと思ってたら修正されてたんだってなんか納得
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お馴染みの三体シリーズ。
相変わらず面白い。
丁儀くらいしか三体本編との繋がりはないが、これ単体でも十分楽しめる。
量子力学の話が絡んでくるので、少し調べながら読むことで、知識も増やせた。
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三体、三体2、三体3に続いて著者の作品を読んだ。前日譚ということだったが、全く別のものと考えても良いだろう。次は著者は別だが三体Xが待っている。
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#三体0 #読了
三体3部作(と三体X)のハチャメチャな感じも良かったけれど、球電やマクロ電子のワクワクも素晴らしかった。相変わらず難しいところもあるけれど、それ以上に読んでいて楽しい、思わず引き込まれるSF作。
#三体0
#劉慈欣
#早川書房
#読書
#読書記録
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両親を一瞬で灰に変えたのに二人が座っていた椅子に変化はない。「球電」と呼ばれる不可思議な現象を体験した陳は、気象学から球電についての研究に没頭していく。ある日共に研究を進めていく運命の女性、林雲と出会うが彼女は雷を使った新兵器の開発に邁進している軍人だった。研究が何度も頓挫する前半はしんどいが、その分理論物理学者丁儀が颯爽と登場から球電の謎が一気に解明されていく展開が爽快。量子力学が判った気になってしまうのも凄い。陳と林雲の立場の違いによる研究の果ての残酷さを越えた先のシュレーディンガーな叙情的なラストにはやられた。青い薔薇が象徴的で良い。本編との繋がりは匂わせ位だったけど合わせて是非。