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・相手が自由ではない承認行為は自分の承認欲求を満たす事象ではなくなる
・SNSには時間の流れは起こっていない。液晶に表示されたときが閲覧者にとってそれが起こったとき
・投稿は劣化しないが紙で書き残した物理的なものは劣化する
・バズるは時間という概念がないからこそ生まれる現象
・SNSに投稿する際に炎上しないかと気をつけている行為は未来の視点
・ストーリーズは時間という概念がなかったSNSに人生特有の一回性を与えた
・Twitterは建前ではなく本音を表向きは演出できる場
・Twitterは生の声をアピールする道具にも使われる
・リツイートされることで言語ゲームのルールが変わる、それは炎上の要因
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タイトル通り。これまでに読んできた本と内容的に被るところが多く、さほど目新しさは感じなかった。私自身は、アルゴリズムが類似商品を推奨してこようが、実店舗で偶然の出会いを果たそうが、最終的に購入可否の決断するのは自分なので、いずれにせよ自己責任は生じると考えており、そこは著者の意見と反する。ただデジタル情報は紙の本と違って媒体が劣化しないゆえに、時間の経過による変化がないのはそうだなと思う。
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SNSと距離を置くことをまず推奨するのではなく、SNSがもたらす時間や個人のあゆみ、承認欲求などを取り上げ、自分の中のSNSの立ち位置を見直すことを推奨する本
いわゆるZ世代よりも上のSNSに疲れている人・価値を見出したい人に読んで欲しい本だ
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結構がっつり哲学で難しめ。
SNSを知ることは自分を知ること、
SNSのタイムラインにタイムはない、
SNSに偶然性が欠けている
という話にハッとさせられた。
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SNSの使い方(依存しないように生活の中での使い方を考えよう/セキュリティを意識しよう)についての本ではなく、私たちの生活の中にすでに溶け込んでいる(分離して考えることが困難な)SNSという媒体と、それを利用しながら(SNSとともに)生きるとはどういうことか、ということをヘーゲルやハイデガー、アーレントなどの哲学者の思考を組み入れながら分析・考察している本です。
「SNSについて」を主題としている書籍、というよりも現代のわれわれの生き方について改めて哲学適任考えることが主題になっているように思います。その思考のとっかかりとして、SNSを取り上げている、という印象でしょうか。
古典的な哲学書を読むとき、現在の自分が置かれている状況と照らし合わせながら読むことが難しいと感じることが少なくありませんが、SNSを切り口に話が進みますから、「自分事」としてとらえることがしやすいように思います。
特に第一章で取り上げられているSNSでの承認(いいね!をもらうこと)への考察はなるほど、と思わせるものでした。他人から「いいね!」をもらおうとして、自分を「演出」すること(=本来の「自分らしさ」からの乖離)や、お互いに「いいね!」を送り合うために他人の投稿に過剰に反応する事(依存)など、人によっては耳が痛くなるような私的なのではないかと思います。
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SNSにおける承認欲求、時間、炎上、アルゴリズム、連帯について哲学的に考える。
参照されるのはヘーゲル、ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、ベルクソン、アーレント。
アルゴリズムの章がよかった。
私たちのデータをもとに私たちが望むより先に好みを提供してくれるシステム。しかしそれは生を貧しくするのでは? という疑念。
SNSは利もあるが害も多い。害に自覚的に、節度を持って利用したい。
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他者から承認されようとすることは、「他者から承認されるような自分」になろうとすることで、必然的に頑張ることを強要されてしまう。
SNSで他者から承認を得ようとすると、
①私の生きやすさが他者に依存する
②絶え間ない承認を求めることで、常に不安を喚起する
③承認を求めるほど自分自身を見失う(疎外)
ことにつながる。
SNSネイティブにとって、人間関係の開始はインスタの相互フォローなどを指し、リアルとSNS上の関係性の区別はできない。
自律性は他者に頼らないでいられることで、他律性は他者に頼らないではいられないことである。一般的に自律ばかり求められるが、アイデンティティの形成には他律(他者)も必要で、かつ自立は他律の中からしか生まれない。
ヴィトゲンシュタインの「言語ゲーム」によると、問題に直面した時、「問題が難しい」のではなく、「問題を考えるために適した言葉を使えていない」だけ。この考えによると、相手のルールや文脈が読めないSNSは、ベリーハードな言語ゲームである。
アルゴリズムは偶然性を排除し、それはすなわち「賭け」(はずれ)と選択による「責任」の排除である。
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#SNSの哲学
#戸谷洋志
#創元社
#読了
#YA
難しい部分もあったが興味深い。「『考えたい』という気持ちを大切にしてほしい」を言い換えると「『考えなければならない』という圧力から、自由になってほしい」と語られる。何事もそうかも。自分も他者も自由にして、そこから生まれるものを大切にしたい。
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「〇〇について考えなくてはならない」というとき、その言葉が前提として孕んでいる強制力。たしかにあるなあと思った。
「考えたい」と「考えなくてはならない」は異なり前者のスタンスで物事に向き合えたら、それは現代人にとってとても豊かな態度なんではと想像したりした。
表紙は子供向け本みたいな雰囲気だけれど、大人向けの書き口だった。
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アルゴリズムは自分にとって新しいものは与えないということが知れてよかった
Twitterは本音であるように見える(見えるだけでそうとは限らない)
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ずっと気になっていたシリーズ。
キャッチーなテーマで、サクッと読みやすく
哲学を親しみやすくまとめた1冊だった。
SNSについて
「承認欲求」「時間」「言葉」「アルゴリズム」など
色んな観点から眺めてみる試みで
面白く読みました!