電子書籍
わかる
2024/02/07 06:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
高2では、まだ自分の前将来を決められない、見えてこない、何がしたいのかわからない。進路は「未定」何学部志望が書けず、単に○○大と書いた事があるので、この気持ちがすごくわかった。
投稿元:
レビューを見る
夢がある人は羨ましいよね。
目標が明確だったり、何かに向かっている人は眩しいし、キラキラしている。
それに引き換え、目標も夢もなくなりたいものがない自分はちっぽけな存在と思ってしまう。
朝の気持ちわかるなぁ。
大人になっても子供でも漠然とした不安はつきない
投稿元:
レビューを見る
槙生さんの存在感や、朝への向き合い方が私はとても好き。
自分の内を見せつけられる高校生にとっての進路…
朝はどんな選択をしていくのかな。
この作品を読む事が、これからも静かな楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
──わたしの好きな夜
──ちがう国の女王の王座のかたすみで眠る
-------------------------
>それがもしかするとわたしたちの絆で
>鎖で
>もっとも愛に近いものではありえないかと
>もちろんそんな言葉をわたしが持ちえるはずもなかったが
>つまり
>もう 永遠に答えてくれる人のいない問の答えが私はただ ほしかった
>答えが何だろうと 関係なくただ 答えがないということがわたしを打ちのめしていた
>あと1年でわたしは18で
>心だけを置き去りにして大人になることが恐ろしかった
-------------------------
>わたしは
>わたしは わたしは
>わたしは
>わたしは
>わたしは
>わたしは
>帆も灯台も錨もないわたしの船は いったいどこへ行けるだろうか
-------------------------
全てのモノローグと会話を書き留めておきたいシリーズ10巻目。朝 高校3年 春。
今更ながらにモノローグは未来の朝による振り返りなのかと思ってきた。
電子書籍はこういうときパッと既刊を持ち出してぱらぱらめくることにハードルあるなと思う次第。
しかし電子書籍特典のネーム公開は、漫勉(NHK)を観たあとだと特に興味深く面白いので痛くもあり痒くもあり。
がっつんがっつん成長していく思春期を余すところなく堪能できるこの物語も、高校卒業がもしかするとひとつの着地点なのかな。
えみりとしょーこのカップルが、本当にいい味でもっと見せてくれ。
「じゃあ15年後の今日ここでまた待ち合わせしよ」
「なにそれロマン~~それまでこの店あるかな?」
投稿元:
レビューを見る
1巻1話に追いついた
飄々とした子だなと思ってみていた少女が、今はもう、不安や虚無感にあえぐ弱く小さな存在だと知っている
ここからの物語が気になる
投稿元:
レビューを見る
読了。いつのまにか、長女(高一)も読むようになった。だんだん主人公の年齢に近づいてきた。不思議な感じだ。なんとなく少女小説家の人と私が似ているのではと思った。たぶん嫁さんに言うと叩かれる。
投稿元:
レビューを見る
たまたまおすすめで出てきて以来楽しみにしている。
まきおさんと姉との関係に思うところが多く、朝ちゃんの成長や同級生との関係に今の時代を感じている
投稿元:
レビューを見る
なにもない、って本当にそう私もそう思ってて、今もそう思う。周りのみんなには何かがあるのに自分にだけには何も無いように思える。
社会科の先生すごく良かった。茶化したりせず、基本的人権、この考え方に救われたので私は社会の教師になったって。聞こえのいい言葉じゃなく誠実な言葉。こんな教師に出会いたかった。
投稿元:
レビューを見る
泣きたくなるほど切実。
未来がわからない不安、自分になにもない恐怖、今大人になった自分もときおりおそわれる。
もしかすると高校生の自分の方が世界の広さをまだ素直にうけとめていたんじゃなかろうか。大人になった自分が今感じている世界は高校生の自分からどう見えるんだろう。
投稿元:
レビューを見る
「何もない」ことに焦る朝。「何もない」まま大人になってしまうことに焦ったことが自分にもあった。いつのまにか誤魔化して言い換えて来てしまったけれど。自由というのはこんなにも寄るべない。道を見つけて歩き出した人でさえ、本当は寂しくて不安だろう。でも人は過去には何もできず、未来にしか働きかけることはできないので。朝の母・実里が日記を書いたのは、妹である槙生にはしてあげられなかったことを娘にしようとしたからでは。朝はどれだけ尋ねても父からの言葉をもう得られない。母の日記も過去でしかないかもしれない。だから友人たちと槙生ちゃんと関わって、自分で歩いていくしかない。選ばされる道はなく、とても幸せで、とても孤独だ。
解決しない問題をSDGsと言い換えてみようとする社会科の先生。基本的人権という考え方に救われたから社会科の先生になったという理由はとても素敵だと思った。
投稿元:
レビューを見る
槙生さんの言葉はいつも心に響く。時々怖いくらいに。
一度何言ってるんだろうと考え込んでしまう時もあるけど、じわじわ染み込んでる。普段から考えないようにしていること、蔑ろにしていることを言葉にしてくれる。
(理解は半分もできてないと思う)
槙生さんの小説読んでみたいな。
子供も大人も人である以上、一生悩んで生きていく。折り合いつけて、ずるい言い換えをしてやり過ごすのも大人になること。成長してるのか停滞してるのかもわからないけど。
教師の「基本的人権」の捉え方がいい。人には元々価値と自由があり何者にも脅かされてはいけない。
ずっと知ってて、国に保障されてるはずの耳障りのいい言葉。自分が一人の人間で、価値があると保障してくれる素敵な言葉でもあったんだな。
投稿元:
レビューを見る
好きだなあ
この本を読むと、もっと丁寧に言葉を発しようと思う
最後の槙生ちゃんの横顔がなんだか泣けた
投稿元:
レビューを見る
違国日記と出会えたこと、そのことが私にとってのエポック。
何度も何度も繰り返し読み、心の拠り所になっている。
投稿元:
レビューを見る
この本はいつも読むのが怖いし、ページを捲るのが痛い。
時間のオブラートに包んで飲み下した思春期の、まだ自我が固まる前の胸のつかえが、吐き出されてくるような胃の腑の震え。
そんなものが思い出されて、胸の奥が悲しくなる。
わたしはまだそれをどうやって扱ったらいいかわからないまま、懐かしく愛おしむ手つきで本棚にしまうことしかできない。
投稿元:
レビューを見る
朝の負った傷というか喪失感は一朝一夕で埋まるものではなくて
答えが貰えないのに考えずにはいられない時間はなんとも長くて空虚なことだろうと想像して心臓ぎゅっとなった
すぐに全てを癒やして埋めてくれなくともこの期間に側にいるのが槙生ちゃんなのは最適解なんじゃないかなぁ
ベタベタに甘えさせるでもなく憐れむでもなく寄り添ってくれる人って一生かけてもそんなに出会えないよ朝くん