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いつもは櫃洗市のどこかで出張相談をしている腕貫さんが、今回はリモートで相談室。
作者のあとがきにもあったけど、リモートなのでいつものメンバーが出てこないのは寂しかったですが、これはこれでアリですね。
相変わらずの名推理で、爽快でした。
次作はまた普通の出張相談に戻って欲しいです。
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腕抜さんまでリモートとは、時代だわー。
そして、相談者からの断片的な情報から、隠された事実を見抜くのが素晴らしい。腕抜さん、1度お話してみたいw
でも、なんだか、語られた事実が複雑で、ちゃんと理解しきれているか自信がないw
収録の3作の中では、表題作の「異分子の彼女」が1番好みかな。
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【収録作品】異分子の彼女/焼けたトタン屋根の上/そこは彼女が潜む部屋
腕貫探偵シリーズ第7作。
今回はコロナ禍でのオンライン相談。
34年前の殺人事件の真相、死体が入れ替わっていた謎、15年前の無理心中事件の真相、が語られる。
それにしても持ってまわった事件ばかりで、よく聞いただけで見抜けるな~。そして、自分もかなりやばめに関わっているのに、よく相談できるな~。
あとがきに、レギュラーメンバーが出ていない理由が書かれていたが、ユリエがいないとなんだか物足りない。
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3つの中編。リモート対応のせいか腕貫探偵の推理の妙味は薄めだが,物語の進行とともに真相が露わになっていく様は実に見事。特に表題作(34年前に結婚披露宴の直前にホテルで刺殺された友人の事件)。記憶に沈む過去を掘り起こす西澤保彦特有の小説世界を堪能しました。
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昨今のコロナ自粛やソーシャルディスタンス等が、ストーリーに無理なく溶け込んでいて「さすが腕貫探偵!」と膝をポンと叩きたくなった。安楽椅子探偵ものは数あれど、リモート出演で何一つ違和感のない“腕貫さん”にも感服した。
これまでのレギュラー陣が出てこない代わりに登場した、謎のゆるキャラ・ヒツセンくんはある意味画期的(笑)で、表紙絵の通りの姿形ならぜひとも実体化させてほしいなあと思った。
内容に関しては、最後の中編「そこは彼女が潜む部屋」が過不足なく纏まっていて読後の満足感が一番高かった。思春期真っ只中の中学生ならさもありなん、な精神状態が思春期を遠い目で懐かしむワタクシの心に絡みつくようで「わかるよ!いたたまれないよね!だから少し落ち着け!」と一緒になって小っ恥ずかしい気持ちになったのはご愛嬌。
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3編収録。今回も面白かった・・・。
オンラインで相談を受けているダーリンなので、いつものメンバーはいない。
(そういえばサザエさん方式だったんだなこれ・・・)
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現実の世界での出来事を描きながら、西澤保彦らしい喜劇じみた事件と人間模様を描く。
自分この作品好き。
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腕貫探偵シリーズ。今回は彼の世界にも押し寄せたコロナ禍のせいでオンライン仕様となっていますが。……腕貫さんはオンラインでも雰囲気が変わりませんよね。いつものメンバーが登場しないのは少し寂しくもあるのだけれど、腕貫さんは健在です。着々と、淡々と謎を解いていきます。
今回も何の変哲もないように見えつつ、実は変な事件がてんこ盛り。単純そうで実は複雑な状況に頭がぐるぐるしてしまいます。その話を聞くだけで解き明かせる腕貫さんはやはり凄い、と感嘆するばかり。いやしかし、状況を事細かに話せる相談者もなかなかに凄いのかも。
お気に入りは「異分子の彼女」。三十四年前に起こった、友人の結婚式当日に新郎が殺されたという事件の真相を導き出す物語の結末は、なんととんでもないところへ。これは……解けませんよ! 犯人の正体にも絶句。強烈にブラックです。
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腕貫探偵シリーズ。
コロナ禍を反映して街角に設置したモニターからのリモート相談になっているが、もともと自ら動き回るタイプではないので今までと変わらない。ただいつも腕貫さんにまとわりついている女子大生などレギュラー陣の登場がないのがちょっと寂しいかも。
三編収録されているが事件はどれも混み入った話で、聞いただけで解決する腕貫さんはさすがである。
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短編集3篇
櫃洗市のゆるキャラアライグマのようなヒツセンくんがパソコン画面を抱いてオンラインで相談に応じるといった設定。どれもまず死体があっての処理がキーポイント。
それに至る過程の推測が画面越しでなされるのが面白い。表題作のタクシーの客との因縁は特にぞっとした。
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年代が特定されていなかった腕貫探偵世界にコロナ禍が!という事で市民相談がオンラインとなり、リモートで謎を解決する短編2編+中編1編。元々安楽椅子探偵なのでリモートに違和感はないけど、サブキャラ出演なしなのは少し寂しい。「異分子の彼女」は結末の気持ち悪さを含めてまずまずだと思ったけど、「焼けたトタン屋根の上」上手いけど時系列に無理がありそうだし、「そこは彼女が潜む場所」は色々要素が詰め込み過ぎで解きほぐし切れなかった印象。西澤さんだから期待値上げてしまうせいか。あとがきで色々しんみりしてしまった。
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腕貫探偵シリーズ、なんですね。読んだことがないのであとがきを読むまでそういうシリーズだというのがわからなかった。逆に言うとシリーズ読んだことがなくても違和感がまったくなく楽しめました。オンラインでの安楽椅子探偵ってのもいまどきだなーと思ったらまさかシリーズの新しい試みだったとは。。
お話じたいもわりとわかりやすいミステリ短編~中編って感じで。。。ちょっとひっかからない点もないではなかったけども。一つ目のお話の34年前の事件の真相はともかく現在の事件はなんだったんだろう?とか・・?あと最後の話の時系列のややこしさはかなり混乱しました。そんな綱渡りでうまくい・・・った話なんだろうけども・・・