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何か違和感があるとこが、なんとなくスッキリしたり、謎が湧いてきたり、解けたり。
最後まで呼んでも、なんとなく謎が残っていたりして。
こんな生き方もあるんだな・・・
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これはすごい。ある家族の3世代渡る物語を10年を区切りとして逆行していくサスペンス調の連作集。遡っていくので前の話で出てきた結果の真相が次の話で分かる構成なのだが、なにせ10年のスパンなので真相も曖昧で答えが出ているようで出ていない。ある一部分だけを切り取っているだけで後は読者の判断に任せてあるように書いてある。その切り取り方が上手い。白眉は「2009年のロシアンルーレット」全体の主役である姉妹を妹側からの視点で描いているのだが、女性の心情が巧みに描かれている。それが深く暗く重たい。うーむ唸らされる。
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2029年未来の1年から9歳の少女視点で始まった家族の物語。語り手を変えながら10年ごとに遡っていく歴史で、祖母の紺までいって始めてこの家族の不思議な有り様が腑に落ちる。ゲイやレズ、兄妹の恋愛など隠されていたものがミステリーのように浮かび上がる。いのりがかわいそうでたまらなかった。
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10年ごとに遡る、家族の話。
章ごとに話し手を変え、家族の秘密がそっと明かされる。
それぞれはっきりした結末があるわけではないので、それで、どうなるの?!次の展開教えて!と、白黒つけたい私には章ごとにぼんやり感が残るのがイマイチ。
でも、そこがこの本の良さであることは明白。
登場人物がみんな残酷。
そこまでして家族として集団を構成する意味ってなんだろう?
どの時代も大人に悪い意味で影響される子供が気の毒だった。
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時代をさかのぼっていく作風
疑問から入った物語であったが読み進めていくうちに各章ごとの秘密が次々と繋がっていく
次は時系列順に後ろから読んでみたくなる物語だった
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一つの家族から広がる人間関係の闇。
人と人とのつながりの中で感じる"違和感" それが過去にさかのぼる事によって露出していき、違和感から人間のおぞましさに変わっていく。
過去に戻れば戻るほどゾッとする事実が露わになるという構成が面白かったですね。サスペンス的展開の中でユニークな表現が多様される、魅力的な文章でした。美幸と紺ちゃんのレトロモダンな時代背景は特にお気に入りです。
2週目以降はまた違った面白さがある気がして、いつか読み返したいです。
時系列があっちにいったり、こっちにいったりするんだけど混乱せずに読めて、比較的読みやすかった。でも家族構成が複雑すぎるのと、時代も変わることで少しごちゃっとしてしまうこともありました。
時は戻るのに年齢の積み重ねを感じるような不思議な作品でした。人間関係は踏み込みすぎると、たまに超えてはいけない一線に触れることがあるなあと読みながら思い耽ってました。
ー記録用
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「ほんタメ!」で紹介されており、手に取った。
過去に遡って(10年ずつ遡る)、ひとつの家族が描かれていく。父や母、祖母、叔母の関係性がなぜこうなのか、ということが少しずつ明らかになる。
他人から見ると少し歪なその家族の形も、そうなった理由があるのだな…。
しかし、驚く事実も判明するし、それが今の関係性に影響は及ぼしていて、家族って、不思議。
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1章進むごとに10年ずつ遡っていくというスタイルで、3世代分の物語が描かれている作品。
最後まで読んだ後、もう一度頭から答え合わせをしたくなる。
「私にとっては生まれた時からこれが正常」というズレが、作品全てに感じられた。
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10年ごとに時代を遡っていく構成と徐々に明らかになる人間関係は良かった所でしたが、内容自体は普通に感じました・・・。
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ある家族に隠されている秘密が、10年毎に遡って少しずつ 少しずつ明かされていくのだが、読み進めながら困惑と不気味さに包まれた。物語を読む際には、なんとなくこんな感じかなと世界観や登場人物像を頭の中で膨らませるのだが、章を重ね、10年遡る度にすべて崩されていくのが恐ろしくて愉快だった。キラキラと輝く側面をみせながらも、触れようとするとパチンと弾ける、シャボン玉のような小説だと思った。
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10年刻みで遡って断片的に明かされていく秘密。
面白いけど、この親子抱え込みすぎだよ。。親から受け継いでいると言えばそうかもだけど。
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2029年から始まり1章毎に10年さかのぼって物語が展開されていく。
だんだんと不穏な空気になっていき、「どういうこと??」って思って、
どんどんピースがつながっていき、最後に「あー」となる。
とにかく人間関係が複雑で頭の中がこんがらがる。
なかなか不思議な読書体験だった。
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2029年から10年ごとに家族を振り返っていく物語。
読み終わっても全てが明らかになるわけではなく、
考察したくなるような読後感。
個人的な好みとしては小説内でもう少し明らかにしてほしかったな〜。
【ここからは特に重大なネタバレを含みます】
とくに気になったのは、
いのりは杏ちゃんと異母兄妹と知って結婚しなかったのか、
餃子ロシアンルーレットが自分に当たったら
(出生の秘密を知らない振りして?)結婚したのか?という点。
もう1つは、木綿はだれの子?
シオンと恋愛関係にあるチカちゃんの子である可能性もあるけど、
この家系の因果だと……と妄想してしまうわ。
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一つの家族がどのようにして出来てきたのか、10年ずつ進むのではなく、遡って描かれていて、なかなかというか初めて読みました。
どこかミステリっぽさも感じました
とても印象的なセリフは「なにがいけないのか、みんなだめっていうけど、その理由まで説明してくれないから。倫理的にだめ、道徳的にだめ、世間が許さないからだめ。頭ごなしにそんなこと言われたって、納得できないし、わからない。なんべんもくりかえし飽きるぐらいに考えたけど、どうしても私にはわからない」
このセリフはおそらくこの小説のテーマというか全てだと思う。
自分だったら「好きな人とずっといっしょにいるために」どこまでするだろうか、どこまでできるだろうか...
途中で読めない期間があり、空いてしまって何度も読み返しながら読みましたが、この本は他の方の感想でもありましたが、一気読みの方がいいと思いました。
今度じっくりと読み返したいと思います。
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一つの家族を10年ごとに遡って色々な視点から描いた作品。
どんどんその人や関係性、そう言う状態になっていた理由が紐解かれていく感じが体験として面白かった。
ただ、フォーカスする登場人物が多くなるので一つ一つの話が薄くなりがちになってしまうのは仕方ないのか。。