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結石の男子高校生が病院で難病の少女と出会う話……こう書くとなんじゃこりゃ?って感じだけど変にドラマドラマしていないのが妙にリアルで登場人物たちが身近に感じたよ。皆色々抱えて生きているんだね。なんか人間って愛おしいな……と思わせてくれるお話だったよ
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第11回ポプラ社小説新人賞受賞作。
尿路結石で入院していた病院で16歳の誕生日を迎えた高校生の木島が出逢ったのは、余命いくばくもない少女・綿野詩織。
期待に胸膨らませていた高校生活は尿路結石で無残に打ち砕かれ、いじめの対象となる木島。
少女に「この世界の薄汚い不幸せな事を私に教えてくれないか。」と声を掛けられた事で二人の歪な関係が始まった。
訳ありイケメン男子・斉藤と、親からの重圧で暴走する女子生徒・矢野を巻き込んで、物語はとんでもない方向へ進む。
必死さ故に生まれる余裕のなさと他人へ向く悪意。
強力な毒に遣られた。
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古くは”世界の中心で、愛を叫ぶ”や、近年だと”君の膵臓をたべたい”のようの、最期を前提としているボーイミーツガールな物語でした。
主人公の少年、道歩の辛くも折れない行き方と、絶望感のある人生を抱えながらも生きている少女、綿野、この2人の交流が切なく、美しく、そして儚い、何とも表現しがたい青春ストーリーでした。
物語中、道歩は、この世界には、物語のような青春ストーリーは存在しないと言い放ちましたが、2人はだれから観ても生きていた時間、そして出会っていた時間は素晴らしい時間だったと思います。
色のない道歩の人生に、鮮やかにしたのは儚い時間でしかなかったものの、間違いなく綿野だったのではないかなと思いました。
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難病に罹って彼女が亡くなる話。
よくあるパターンであるが、楽しめた。
彼氏の友達だけが少しグラついて重要な脇役を果たせてない。残念。
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高校デビューでコケた木島道歩はさらにGW前に尿路結石で倒れて入院、退院後ソッコー病名バレし、クラスの笑い者になり、そのままいじめルートに乗る。しかし入院した病院で余命宣告を超えてかろうじて生きている同じ年の綿野詩織と出会う。綿野は外の世界が生きる価値のないくらい汚いものだと教えてくれと木島に頼む。任しとけ。不幸ネタはバッチリだ。
壮絶なイジメや最低の学力、停学処分、母親の早世、親の進学強制などなどこれでもかと出てくる。そこに極楽鳥花のいびつな美しさと若者特有のきらめきと目前の死が絡み合い、笑わせるようなやっぱり泣けるような絶妙な面白さ。ポプラ社のカタログで見かけて気になり、読んだが、大当たりだった。この痛さ満載の小説は結構子どもたちに受けいれられそう。
面白かったものの、主人公面白いことできるくせに要領悪すぎなので、共感度は微妙に低め。あと、友人知人が凡人超えてるヤツ多すぎ。
読む前に極楽鳥花知らない人はググっておきましょう。あと、ルビは少ないけど読めれば小学校高学年~。通常は中学校以上枠だと思います。未成年タバコや無免許運転など法令違反記述あり。気になる人は小学校アウトかな。
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読みやすく、主人公達の会話が予想できず最後まで面白かったが、同世代からすると少しやり過ぎではないかと思ってしまう気持ちもあるので、少し外れた年代が読んだ方が面白い気もした。