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Amazonの紹介より
「指輪って、心とつながるものなんだよ」
その指輪をつければ、「運命の赤い糸」が見える──。
切ない願いが込められた指輪がつむぐ、ひとつなぎの恋物語。
「自分なんかじゃ絶対に無理だ」と思っていた片想いの相手と、運命の赤い糸で結ばれたいと願いつづけたら──「僕らはあの頃と変わらない」
つれない恋人との関係に不安を抱いていたところ、指輪の力で相手が運命の人ではないことを知ってしまい──「どうして機嫌のいいときしか好きって言ってくれないの?」
……など、“奇跡の指輪”をめぐる6つの恋模様を収録。
全6組の恋模様が描かれていたのですが、どのカップルもそれぞれ一つの本にしてもおかしくないくらい、感動が詰まっていて良かったです。
特に最初の「僕らはあの頃と変わらない」では、怒涛の展開で約60ページだったのですが、色々凝縮されていました。
思わず最後の展開は、「えっ?」と言葉を失うくらい衝撃的でした。
連作短編集のカテゴリに入ると思いますが、共通しているのは、赤い糸が視えるという指輪です。失ったり拾われたりして様々な人の所へ「旅」をしていきます。そして最後は…といった展開なのですが、「指輪」をめぐる様々な運命の人との物語は、どのカップルもジーンときました。
学生同士だけでなく、社会人のエピソードもあり、それぞれが抱える苦悩も垣間見えて、それを乗り越えたり、共に生きていこうとする姿に応援したくなりました。
視える「赤い糸」ということで、もしも意中の人とは違っていたらと思うと、何だか複雑ではありますが、ちょっと使ってみたいなとも思いました。
感動した一方で、どのエピソードも「んな、アホな」と思わずツッコミを入れたくなる場面(偶然にも程があるような出来事)が多くあって、なんとなくラブコメ路線のような感覚もありました。
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運命の指輪によって一つ一つの物語が繋がっていて最後に戻る感じ…の構成はとても好きなんだけど、私には少し甘すぎたな。面白かったけど。
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自分の運命の人が分かれば正解のない恋に
悩む事はないのに...
運命の赤い糸が見える奇跡の指輪。
「自分のことばかりの彼氏」
「先生に恋する女子高生」
「時計と嫉妬と....」
恋に悩み苦しむ彼女たちの元に現れる切ない
願いが込められた奇跡の指輪が紡ぐ6つの恋模様
誰しも一度は運命の人がいるんじゃないかと
考えた事があると思う。
確かに運命の人が分かれば傷つく事も少ないし
めんどくさい駆け引きもいらないその人のこと
だけを考えて愛せばいいから楽だな
けど、恋の駆け引きがあるから相手の事をより
想えるし嫉妬があるから好きって実感できるし
すれ違いとかめんどくさい事もあるけど
そーゆうの含めて恋は楽しい気がする。
好きな人が運命の人じゃなかったら怖くない?笑
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連作短編6篇
第1話のあっけないラストが、次のお話へと指輪で繋がっていく。運命の赤い糸がそれぞれの恋模様にスパイス的な効果を与えている。
第3話の先生に恋する女子高生の友情を描いた「私のものって思っていいですか?」が良かった。
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指輪をつけると赤い糸で結ばれた運命の人がわかる。この指輪にまつわる連作短編集。
設定がちょっと自分より若い人なのか、なかなか感情移入しにくかった(特に前半)けど、キュンとする恋愛小説が好きな人にはおすすめ。
♯4わたしを失望させないで が一番好きだった。
それにしても、この指輪って便利すぎる。
付き合う前、結婚する前に運命の人がわかってしまうとは。
ちょっと怖い気もするけど。
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読みやすい
それぞれがつながり合っている短編集のような感じ
泣ける場面も多々あり好み
宇山さんの次作も楽しみ
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運命の赤い糸が可視化できる指輪。
持ち主に行動するきっかけを与え、気づけば次の持ち主へと移っていく。
持ち主となった学生の恋愛は、相手のことで頭が一杯になったり、考えるだけで幸せが溢れる様子がなんとも微笑ましい。
かと思えば、結婚を焦っている女性や、過去のトラウマに縛られ、自信を持てないピアニストなど、大人の女性も登場する。
どれも恋愛の話ではあるが、恋愛を通して自分の大事なものを見つけて行く様子が描かれており、恋愛以外の話の面白さもある。
最終章では、この物語が、花耶が自分が運命の人でないことを信じて、恋人の征一が運命の相手と出会えるまでのお話であったことがわかり、何とも切ない気持ちになる。
それでも、どのお話も終わり方の後味が良く、読んでいて清々しい気持ちになれる一冊だった。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1750353017101271067?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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付けると周りの人達が運命の人と赤い糸で繋がっているのが見える指輪がある。
そして自分の指にも。
みんなに赤い糸が見えていたら最高に幸せな世界になるだろう。
ただ、花耶が不憫だなあと。
あんなに大好きだった征一の未来を願うなんて。
ただその願いによって、運命の人と結ばれ幸せになる人達に繋がり、そして最後には…。
指輪がつなげる純粋な恋の話。
一番のお気に入りで泣けたのは『#4 わたしを失望させないで』。
【運命の人とは、その人の運命がどんなものであったとしても、一緒に生きたいと思える人のことだ】
【結婚とは、辛いことも嬉しいことも全部ひっくるめて一緒に幸せになろうとする。運命の人と一緒に時を刻み続けることだ】