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ChatGPTや画像生成AIがホットな話題のいま、日本のSF作家さんたちが集結した珠玉のAI SF短編アンソロジーです。
マッハな爆速で日々AIは進化しているので、実際の技術と作家の予測する未来がどこまで実現化するか…のチキンレースなのです。
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現在からの延長線上の話だけではなく、「考え方だけSFの要素」っぽい作品もありぶっ飛びすぎて
「今何の話?」と置いてけぼりになる部分もしばしば…そこの理解できる部分が少ないのが私の弱点で、ちゃんと言葉の定義と関係性を図示して整理しないとわからないままになりそう。
で、そここそ一番読みたい部分なので…
読みたいけど理解しきれずという悶々読了。
気になった作品だけ再読する(しても良いくらい長いので忘れてる話もある)
微妙にアニメなどでよくあるモテ設定入れてきた話がなんか邪魔に感じるくらい違和感があった。
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・月下組討仏師
・準備がいつまで経っても終わらない件
・シークレットプロンプト
がお気に入り。
・智慧練糸
は抱腹絶倒。ところでこれの読み方がいまだにわからない……
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AI✕SFの書き下ろしアンソロジーと来たら、読まずにはいられない。それ関係ではテッド・チャンがいろいろ名作を書いているけれど、日本の作家ではどうだろう?(円城塔はいま「文學界」に連載している「機械仏教史縁起」が傑作だけど)
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AIの進化によって社会はどう変容するのか。そして社会の変容によって私たちの人間はどのように変わり、また変わらないでいるのかというSFの根源的テーマに正面から向き合った作品群。生成系AIの登場によって現実は小説よりも奇なりをまざまざと見せつけられ、SFは陳腐化との闘いに敗北したかのようにも見えてしまう時代。この中で、作品の現実の科学技術に対する陳腐化や未来の予言性などといった概念を超越した文学を感じた。
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日本SF作家クラブ編「AIとSF」読了。Chat GPTなど生成AIを楽しく使っている。そんな中で、こんな豪華な執筆陣のAI/SF短編集を読めて、生成AIの将来に対する想像が膨らみ、AIへの興味が深まった。特に、野尻抱介「セルたんクライシス」の世界観とストーリー展開が気に入った。最後の解説も秀逸だった。
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30ページ前後の短篇が22篇収録されており、1つ1つはサクサクと読める。ただ、1篇ページでも全体としては650ページ超であることとAIというテーマ故か似てるものを扱っているものがなんとなくある気がする(もちろん作家ごとに異なる味付け・切り口ではある)ため、読み終わるのに少し時間がかかってしまった。単純に実生活で本を読んでいられない期間と重なったのもあるが。
お気に入りは『準備がいつまで経っても終わらない件』『シンジツ』『愛の人』『シークレット・プロンプト』『智慧練糸』『人類はシンギュラリティをいかに迎えるべきか』『覚悟の一句』
巻末の解説も非常に面白かった。
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SFアニメでAIが出てくると、ほぼ好きになるので読み始めた。遠い未来の話ではなく、かなり近い未来に感じる話が多くて不思議な感覚だった。津久井五月の『友愛決定境界』は他のメディアでも楽しみたい面白さだった。
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ありそうな話からあり得ない話までいろいろ。
『シンジツ』『ゴッド・ブレス・ユー』『覚悟の一句』がよかった。
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2023-08-03
ボリュームたっぷり22篇の書下ろし。AIとSFというより、シンギュラリティと、SFって感じ。それでも着眼点も視点も描き方もそれぞれで、確かな想像力のキラメキを感じる。堪能。
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名著。マジでよい。今すぐよむべし。短い作品ばかりなのに、めちゃくちゃ筆が乗ってて、方向性もさまざまで、とにかく楽しい。
日本SF作家クラブ編の直近2冊の本は、コロナ禍というのもあって暗い方向でまとまってしまって感じがあったが、それがない。
個人的によかったもの。全部。だけど、印象的だったものを一言感想を付して述べる。最高なのは円城塔の地下ダンジョン魔法ファンタジーものである。マジだから。読んで。なろう系好きな人もきっと気にいるから。
高山羽根子『没友』は、仮想現実が行き渡った世界での日常を描き取るのがうますぎる。品田遊『ゴッドブレスユー』は、エンタメ小説として楽しめる。福田和代『預言者の微笑』は、ハリウッド映画的スピード感があって楽しい。斧田小夜『オルフェウスの子どもたち』は、未来のホラーっぽくて良い。野崎まど『智慧練糸』はゲラゲラ笑うネタSF。十三不塔『チェインギャング』は、手塚治虫のどろろみたいな雰囲気の作品なのにAIでSFだし。
あと、円城塔『土人形と動死体』は、マジ最高。久々のエンタメ寄りの円城さんですよ、わかりやすくてめちゃくちゃ楽しい。地下ダンジョン潜ったりゴーレム出てきて魔法がある世界なんですよ。なろう系とか好きな人も気にいるんじゃないかなこれ。
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22名の作家達によって紡がれる,AIを伴うSF世界.類似の発想はほぼなく,豊かなアイデアの世界を堪能できる.結局行き着くところは,生物とは何かという定義になる.子孫が残せ,…という昔からの定義は,少子化(あるいは遺伝的欠損)で子供が残せない人類が一定数いる現状から,曖昧になりつつあることは否めない.将来的に現在の定義ではヒトといえない(しかし,ヒトとの区別がほぼつかない)生命体がヒトを数的に凌駕すると容易に予想され,定義が浸食されることだろう.本作の中でも,その曖昧性を描く作品が散見される.フィクションとして楽しむも良し,一つの未来の形である緩やかなディストピアと感じるもまた良し.
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22人の作家による短編集。
AIとの未来をいろんな形で描いていて面白かった。
冤罪の救いとなるか「シンジツ」、不確定要素のある未来「預言者の微笑」、野崎まど氏のユーモラスな「智慧練糸」、そして雰囲気が好みの「土人形と動死体」が良かった。
ボリューム満点お腹一杯。
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エンタメか純文学かわかりにくくはる。AIが映画で普通になったあと、実社会は様々なAIという名のもとでしんとうしていったが、このSFの未来がここに書かれているより現実に理解可能なもので進化していくのはなんとなく想像していける。
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こいつはオモシロい。
そもそもは品田遊さんの作品が読みたくて手にとってみたけど、22人の作家によるAIと人類の未来には圧倒されるばかり。
とはいえAIについては懐疑的な未来を提示する作家さんが多い。そうかな?
「AIも単なる技術で、普及すればAIとは呼ばれなくなる」とする鳥海さんの解説は、まったくその通りだね。