投稿元:
レビューを見る
読了したのは、2024年1月3日でした。
この書籍を選んだのは、昨年の12月25日に久しぶりに紙の書籍を安価で購入したく、BOOK・OFFへ行き、何冊か気になる書籍を手に取りました。
その中でお気に入りの村上春樹氏の書籍もやはり購入したく、でも力が入らないこの書籍を選びました。村上春樹氏のイチ読者としては、お恥ずかしながらもまだ安西水丸氏とのコラボ作品は、たぶんまだ手に取ったことがありませんでした。
この書籍の中にある『そしてずいぶん多くのことを、いのちあるものにとってひとしく大事なことを、猫から学んだ。幸せとは温かくて柔らかいことであり、それはどこまでいっても、変わることはないんだというようなことーたとえば。』というフレーズが、私の心に響きました。
私自身は動物は苦手な方ですが、確かに犬や猫に触れると、とても温かく柔らかいのがわかります。これは、村上春樹氏が伝えたい部分ーいのちーに当たるのだろうと思います。
生きていることとは、温かさや柔らかさを感じ取れることで、それはとても幸福感を感じたり、穏やかで心地よいことなのだと思いました。
また安西水丸氏の絵の配色が、村上春樹氏の文章を引き立てさせているように思えてなりません。
村上春樹氏はよく作品中に猫を描写されますが、それはこの書籍にあるーいのちーを幼少期に感じたから、このもらわれてきた猫の事がとても好きだったからだと考えます。
短編な書籍でしたが、今年の初読みとしては、充分満足感のある一冊でした。
今年のお正月は震災や飛行機事故など、いのちについて考えさせられる事ばかりでしたが、生きているという事はどんなに尊いことなのか、幸せなのかということを改めて考えさせられました。
村上春樹さん、いのちについて、わかりやすく言葉を紡いで頂き、ありがとうございます。
投稿元:
レビューを見る
絵本です。"ぼく"が語る、小学生の頃一緒に暮らした年老いたおおきな雌猫についての絵本。
ぼくは大事なことを猫から学んだ。
「幸せとはーーー」僕が語る幸せは猫好きの心を温めてくれるはず。
大人向けの癒やし系絵本です。
猫の名前は...さすが村上春樹。
投稿元:
レビューを見る
ネコ好きな村上春樹さんがネコについて書いたふわふわのエッセイと安西水丸さんが描いたふわふわの絵の、いつものベストコラボ。
投稿元:
レビューを見る
村上春樹さんと安西水丸さんの名コンビ作品。
短い文章に込められた大きな世界、老いた雌猫が好きだ、という文章から始まるのに、いつの間にか村上ワールドであるパラレルワールドの片鱗を見せて、また閉じていく。ふわふわとした毛のことを指しているようで、実は幸せの形のことを言っている。なんで、こんなに幸せなんだろうか、そんなふうに毎日思って過ごしているのだけれど、改めて、またこの本に出会えたことに感謝する。ぼくはそこにいて、そこにいない。逆説的な、不可逆な存在と私。世界の中で、まるで猫と自分しかいないような、そんな空間に感じるこの不思議な作品。
投稿元:
レビューを見る
25年ぶりの新刊。
二人の天才による読みごたえのある猫絵本。
まだまだ水丸さんには本を出して欲しかった。
投稿元:
レビューを見る
村上春樹ライブラリーに行った(早稲田大学の中にある)。初めて行った。ここで、手に取り、そのままあっという間に読んだ。村上春樹が絵本を描いているということを知らなかった。また、このライブラリーに来たくなった。
投稿元:
レビューを見る
ふわふわとした、みごとに美しい毛をもつ猫が教えてくれる、いのちあるものにとってひとしく大事なこととは? 心があたたかくなりしあわせになれる、村上春樹・安西水丸の名コンビによる猫絵本の新版。
初版は1998年の絵本の新版。村上春樹のネコ好きは有名だけれど、本書は絵本と言うよりエッセイに近い感じだった。
(Ⅽ)
投稿元:
レビューを見る
大人の為の絵本なのでしょうか。
子供にはわからないと思いました。
しかし本当にふわふわした話でした笑
でも猫に対する深い愛情を感じます。
投稿元:
レビューを見る
ねこのふわふわ。ふわふわの横にいたい。ふわふわを感じたい。ねこと一緒に生きてみたい。あーふわふわ触りたい。村上さんは猫がが本当に好きなんだな。こんなに語っちゃってるもの。
投稿元:
レビューを見る
(2024/4/1返却)
絵本だけど、対象年齢は子供?大人?
大人でも少々難しい。
主人公は子猫?大人?子供?→中盤で男の子とわかる。
村上春樹さんらしい比喩の仕方、表現は、子供が子供の時じゃなくて、大人になってから思い出しているのだろうか?でも、文章が過去形になっていない。
主人公が男の子とわかり、回想しているページからきちんと(!?)文章は過去形になっている。
村上春樹さんの小説は好きだけど、この作品は何度読み返しても難しくて、読書熱が急激に下がってしまい、こんなに薄い本なのになかなか最後まで読むことが出来なかった。