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p4 財政均衡主義は誤り
p27 銀行の信用創造 銀行は預金を集めて、貸し出しているが、集めた預金の何倍もの融資を実行することできる
p44 古代から封建への転換期に生まれた浄土真宗や日蓮宗などの鎌倉仏教、封建から近代への転換期に生まれた天理教や金光教などの新宗教、近代から現代への転換期である太平洋戦争の集結によって生まれた新興宗教
経済の混乱で庶民が苦しむ中で、その苦痛をすこしでも和らげようとした
カルト マイナスの説教 信者の生活を破壊すると同時に、教祖や協会幹部だけが太っていく
p54 財政均衡主義という教義をもち、その教義を正当化するために日本の財政は破綻状態だと国民を脅す神話を作り上げた
p58 日本政府は借金も多いが、その3分の2ほどは資産としてもっている
p63 通貨発行益
p68 1935と1947年と比べ物価は109倍となった 年平均の物価上昇率は43%
ハイパーインフレを起こした国 年率1000%
5000兆円くらいの国債を日銀が保有すれば悪性のインフレが起こるであろう いま日銀が保有しているのは500兆円
p81 日銀はバランスシートに国債を取得金額で載せているのだから、途中売却せずに満期まで国債を保有し続ければ、金利が上昇しても、バランスシートは痛まない。それに、日銀は自己資本比率規制を受けないので、万が一債務超過になっても業務停止にならない。さらに、日銀は形式的には株式会社だが、株主に議決権はないのだから、債務超過になったとしても、業務上なんら影響はうけないのではないか?
p82 オーストラリアの中央銀行であるオーストラリア準備銀行の純資産がマイナスになった 2022/9/21
その結果なにも怒らなかった
p135 日本経済が成長できなくなった最大の理由は、急激な増税と社会保険料アップで手取り収入が減ってしまったから
p139 国家公務員の給与 民間(正社員)準拠
p141 国家公務員定年2022年 60歳 2023 61歳 2031年 65歳
p153 大手新聞の本社 国有地払い下げ
p155 金融所得課税 分離課税 20.315%
厚生年金保険料 上限あり
p158 退職金課税
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タイトル、ネーミングがキャッチーで良いね。
(と、感覚的に思えるのは、40代以上なのかもしれないけど)
財務省の唱える財政均衡主義を「教義」と喩え、その教義を正当化するため、「日本の財政は破綻状態だ」と国民を脅し続ける。その行いをカルトと言ってしまえるかどうかは、冷静に見る必要があるとは思うが、論を展開する立ち位置は明確で、対象の捉え方も一貫性があり、分かりやすい内容だった。
一般消費者に厳しく、企業に甘い体制は、悪くないと思っている質なので、(それも著者に言わせれば、ザイム真理教に洗脳されている、ということかもしれなが)、本書の論旨も、面白いと思いつつも、ストンと腹落ちするまでには至らなかった。
とはいえ、著者がザイム真理教の教義に反論する意味で挙げている、日本経済の底堅さ、国力についての記述は、ザイム真理教がどうであれ、漠然とではあるが、わが日本に期待する気持ちも込めて抱いている感触の裏付けになった気がする。
「自国通貨を持っている国は、財政均衡に縛られずに、より柔軟な財政政策をとることができる。財政赤字は、ある程度拡大させ続けて大丈夫なのだ。」
「借金のGDP比は102%だ。GDPと同額程度の借金というのは、先進国ではごくふつうの水準だ。日本の財政が国際的にみて悪いと言う事実はまったくないのだ。」
「日本の財政が破綻に近い状態にあるのなら、世界で最低水準の金利しかつかない日本国債を海外投資家が買うはずがないだろう。」
世の中が、やれ円安は収まらない、日本は沈みゆく国だと思えば思えだ。それを、ザイム真理教が煽るのも、どうぞご勝手に。
個人的には、その逆張りで考えておけば、いいんじゃないか?と、楽観的に思えた。
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著者は日本たばこ産業(現JT)に就職し主計に配属された。そこは大蔵省(現財務省)が支配する世界だった。当然のことながら超非効率。1年の2/3を占める予算策定時期(この事自体民間では有り得ない無駄さ加減)にはなんと!AM2:00に上司が役人に帰宅許可を貰えれば家に帰ることが出来る。そして予算編成の佳境には大蔵省の廊下で何時間も座って質問を待つ事が仕事。必要な予算を獲得するためには架空の実験装置を導入することにするが、役人から質問されても架空の装置なのでまともに答えることもできず。大蔵省はその申請を決められた割合で削減し、それで仕事をしたことになる。本を読めばわかるが、おそらく役人周りの仕事は現在でも似たような状況、この国はこんな非効率に運営されているから、こうして無限に税金が浪費されている。成程いくら税収が過去最高額になっても全く焼け石に水だから、政府と財務省は虎視眈々と増税を目論む仕組み。しかし国民はそんな政府を絶賛支持し続ける不思議の国。
この本では安倍政権は財務省に抵抗したとある。確かにそのような側面はあったが、消費税を10%に引き上げたのは安部・麻生コンビであり結局は財務省に屈服した。モリ・カケ事件も財務省がらみであることから、安部回顧録では財務省に嵌められたと書かれているようだが、自己正当化しているだけかもしれない。
日本経済低迷の原因は急激な増税と社会保険料アップで可処分所得が減ったからと書かれている。しかし、そのことを言っても会社の同僚たちは既に諦めてしまっているかのようだ。現在がっぽり搾取可能な会社員という職業の社会保障負担率は5割近くになっている。
聞き分けが良いというか、大人しいというか…。
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時期 2023年5-6月
期間 2週間
空気の読めない森永さんが言うのだから
本当なんだろうな、と思えた。
いままで当然のように受け入れてきた
「国の財政難」という現状は、実は財務省がつくり出した偽りだなんて
どういうことかとは思ったけれど、
財務、会計など苦手なわたしにもわかりやすく説明してくれて
わかればわかるほど腹が立ってきて、
財務省のヤツらみんな消えろ!って気持ちになった。
わたしたちが納めた税金は、ヤツらの給料にもなっている。
しかもわたしたちよりも高給をもらっている。
そういったさまざまな事実がくやしくてたまらない。
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財務省が布教を続けてきた「財務均衡主義」という協議は、国民やマスメディアや政治家に至るまで深く浸透し、国民全体が洗脳されてしまったのだ!日本経済に警鐘を鳴らす本。
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この本を最後まで書いて出版されたことに感謝をします。
難しいところもあった。
けれど結局増税で、生活を絞り上げられているのは、しがない国民。
私達は、知る権利があるはず。
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読みものとしてはおもしろかったし、共感もした。ただし、説得力があったかどうかは読者によるかと。
P4 「ニューディール政策」だと思うけど、効果の有無は異論があったかと。
P27 「信用創造」といっても、無限じゃないかと
P44- 「ショック・ドクトリン」みたいな
仕方ないけど、宗教の説明が雑に感じる
P64 発券できた国立銀行条例も入れてほしかった
P96 名日金利は名目金利か?でも、なぜ?
P125 ひろゆき氏のコメントはいらないでしょ
P130 物品税が抜けてる
P138 雇用保険を払わせて、格安家賃は差額を課税しろと
P158 退職金制度は縮小か廃止。給与の一部を先送りして減税でしょ
P176 この国の防衛力は、米国製のを割高な値段で買うこと
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財務省が情報操作していることがよくわかった。
財政均衡主義(税収の範囲内で財政支出をする)という考えがザイム真理教の教義。実は税収からだけで支出をしなくてもよくて、通貨発行益という巨大財源を使えば良いのに。その他に庶民の懐を傷めなくとも財源は確保できる方法はいっぱいあるそう。
大手新聞社は財務省から安く土地を購入させてもらってるから悪く言えない。テレビ局は大手新聞社の傘下だから同じく言えない。
岸田さんも、というか政治家の多く?はザイム真理教なのには困ったものだ。
森永さんは地方移住をおすすめしていたが、地方に行かなくても良い方法はないものか。声を上げるしかないかな。
勉強になりました。
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著者の主張は理解出来るが、真実はいかほどか?事実に基づき述べてるのか?は財務省官僚当事者しかわからない。
プライマリーバランスが前提、将来性や国際社会情勢を気にしないザイム教の教義は地方自治体ザイセイ教会に浸透しているのは事実である。当事者が言うので間違い無い。
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経済学の基礎知識がなさすぎてふんわりとしか読めなかったが、
税収内で赤字を出さないようやり繰りする財政均衡主義は一見もっともらしいが実は現実的ではなく、日銀に国債を買わせてお金をじゃんじゃん刷って財源とすれば何とでもなる。自国通貨なので期限内に必ず返さなくても良い。そうやってもハイパーインフレーションや世界の終わりなど起きないのは数々の事例でも明らか。
なのに財務省によるカルト信仰めいた財政均衡主義布教活動により新米官僚は教育され、経済学にうとい政治家もことごとく洗脳され、国民も「国の借金がやばい!このままでは国が破産するから税金振り込んでね」詐欺により無制限に税負担が増えて貧乏になり、その結果、天下り企業や富裕層の懐だけめちゃくちゃ温まって国全体としては沈んでしまって、今どうしようもない状態である。
このまま政府の奴隷として税金を過剰に納めても未来はないので、私はトカイナカ(都会➕田舎)に移住して自給自足・地産地消、ごく小さい経済圏で営む悠々自適たる節約生活にシフトチェンジしました。
みたいな理解で合ってるだろうか。
いつも思うことだが、知能の高い選ばれし人たちがお役人さんになっているはずなのに、なんでこんなに上手くいかねぇんだろな。まるで自分の足を食べるタコ。それとも、日本という国などどうでもいい人たちが目的を持ってこうしているのか。
現在成功している大企業にはカルト的な性格が見られるという話は個人的にもっと掘り下げてみたいテーマだ。
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おもろいです。テーマが良い。が、章構成が悪いな。カルトとザイムの類似性を強調しすぎ。わかったから、もういいから、って感想になっちゃう。ザイムを信奉するカルト集団である日本国がどこに向かっているのか、どうなっていくのかをもう少し触れてほしかった。
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確かに、もはや宗教レベルとさえ思わせる財務省の悪行を、ズバリ書き記しているので、広く知られて欲しい。
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ザイム真理教――それは信者8000万人の巨大カルト。森永 卓郎先生の著書。政治家や大企業や公務員やメディアで活躍している人たちは社会的に成功しているとみなされることが多いから嫉妬や不平不満の対象になりがちだけれど政治家や大企業や公務員やメディアで活躍している人たちに嫉妬したり不平不満を言っても何も変わらない。嫉妬したり不平不満を言うのではなくて自分でできる努力をすること。努力もしないで嫉妬したり不平不満を言うのは恥ずかしいことだから。
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ザイム真理教というパワーワードとは裏腹に、丁寧に自論が説明されており、とても読みやすかった。『税収の範囲内で財政支出をしなければならない』財政均衡主義は、今までその通りだと疑いもなく思っていたので、新しい考え方を学べた。また、『政府の借金をグロスでなく、資産を差し引いたネットで考えるべき』というところもその通りだと思った。ただ、現状を知って具体的に自分はどう行動するのか?と考えた時、それはまた難しい問題だと感じた。(今時点、答えがわからない)
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ザイム省が支出削減、増税を唱える教団であるのは既成事実なので驚きはない。
経済のことだけでなく、資本主義、もうけ主義の悪循環、バブル経済の反省も含めて、経済優先の思想を転換すべきではと思ってしまいました。