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街に根付いていたサクラ警保障(警備会社)だったが、6年前に社員が現金輸送の際の犯罪に加わり、一気に信頼を落としてしまった。社長は再建に奔放したが志半ばで亡くなり、兄・光輝が後を継ぐ。弟は別会社に就職していたが遅れてサクラ警備に就職。このお話は兄弟が会社を軌道に乗せようとしている時期の、いろいろな社員目線のお話である。
警備会社の仕事内容が新鮮だった。警備の相手によって〇号警備という言い方をすることや、どんなふうに立ち回るのかなど。それに加えて人間味あるお話が4章に分けて語られる(警備の内容も変わる)。
この会社がどういう風になっていくのか気になるような終わり方だったが、読後感はよかった。
借金から性産業に関わっていくような記述あるので中学生くらいから。
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短編集のような話でありつつ人を多角的に描写し、人間らしい悪い部分も含めて魅力に魅せるような話で面白かった。
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不祥事を起こした警備会社を受け継いだ兄弟が、父が守ろうとしていたもの、そこで働く人たちが守りたいもの、自分たちが守るべきものを問い、探す。警備員という仕事に深く触れながら読者にも「あなたは何を守りますか?」と問いかける物語。
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警備員のお仕事小説
『警備員にかぎらず、大人っていうのは、たいてい何かを守って生きているもんだ。』
サクラ警備保障株式会社を経営する父の言葉。
父の亡き後、兄が社長に就いたサクラ警備に、人事部次長として再就職した基輝。父親はこの会社で何をいちばん大事に守っていたのか。経営方針の違いから兄と反発しながら、基樹は、自分のやり方で会社を守ろうとする。
【あなたは何を守りますか?】
面接の際に、基樹が必ず相手に問う言葉。
人は必ず何かを守って生きていて、それが生きる意味になっているはずだ_。その人を深く知るためにする質問。
第1章 3号警備「人間としてのプライドです」
第2章 2号警備「最低限の生活だよ」
第3章 4号警備「それは、もちろん正義です」
第4章 1号警備「守りたいものなんて、とうになくしました」
各章の主人公は、基樹に「守りたいもの」を問われるとこで、自分を見つめ直し、仕事や人生の迷いや躓きから立ち直っていく。
基樹が「あなたの守りたいものは?」と問いかけるたびに、私の守りたいものって……となった。
若い頃の自分だったら何て答えただろう??
子どもが生まれたことで、自分の命よりも大切な物がこの世にあるなんて!!と本気でびっくりした。
とはいえ、私も毎日 旦那さんと子どもから守ってもらって幸せに生活出来ているので 本当にありがとうございます。と、心の中で感謝いたします。実際に言うのは恥ずかしいので (息子には毎日言ってるけど)死ぬ間際に言います。
終章 「まもるをまもる」
警備にも色々あるんだなぁ。事件や事故が起こるのを未然に防ぐ。「何も起こらなかった」平和な日々を維持する為に働いている警備員さんたち、ありがとうございます。
社長の光輝と人事部次長の基輝。ちょっと 『アキラとあきら』の階堂兄弟(東海グループのほうね)を思い出しました。
日々、何かを守るために頑張っている大人のみなさま。お疲れ様です⟡.·*.
甘いものでも食べてもうひと頑張り!
食べかけのピノでよければおひとつどうぞ(カフェオレ味) (꜆*ˊᵕˋ)꜆♡
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警備の仕事は権限ないのに業務契約を果たさないといけなくて、ストレス多いよ。
しっかり仕事するためには地位と待遇の改善が必要やね。毎年規制ばかりが増えていくのでホンマに大変ですね。頑張って
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警備会社で働く人達の話。
警備が第1から第4まで分かれているのが警察の捜査1課から3課に似ている。身近な警備員さんは工事現場や駐車場で交通整理をしている方達かな。屋外で天候の影響をもろに受ける大変な仕事だなと思ってるる。希にこんにちはって挨拶してくれる人がいる。そうやって見守ってくれているんだな。
85歳の警備員は重かったけどこの話的にハッピーエンドで良かった。