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はあ(・・?)??呆気に取られました
すっかりしっかり騙されましたー!笑
先入観を貫いていれば良かったのですが、迷いがありましたね〜
だから、面白いッ!!
舞台はタヒチから飛行機で4時間、マルケサス諸島のヒバ・オア島
空から眼下に広がる珊瑚礁
砂浜以外は椰子、バナナ、グレープフルーツ、グアバ、ピスタチオ、白檀、マンゴー、プルメリアの木々に囲まれた森
バンガロー『恐るべき太陽』荘に、ベストセラー作家が講師となる作家志望者のツアーに、女性5名が参加します
しかし、集まった人が一人ずつ消えて行く。。。
この展開はアガサクリスティの作品を思わせますが、それだけでは終わりません
ツアー参加5名の女性は、みんな個性的で魅力的
そして女性のうちの一人の娘のマイマが、天真爛漫でとーっても可愛いんです!
怖いもの知らずで事件の解決に大活躍します
彫像ティキ、タトウの紋様、ハカ等ポリネシア独特の文化が、エキゾチックな雰囲気を漂わせます
ゴーギャンとブレルも眠るヒバ・オア島
もう本当に行きたくなってしまいました!
ミステリーと魅力的な島、両方堪能出来る作品です
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作者が読者を騙すミステリー好きのための叙述ミステリーなのだが、謎解き以上に登場人物のキャラクターの描き分け、舞台となるマルケサス諸島の描写のリアリティが素晴らしく、謎解きを真剣に追うより、主人公の強気っ子のマイマの元気いっぱいな姿や、南の島の楽園の風景を満喫しながら読んでしまった。ルソーっぽい(ゴーギャンではないw)カバー絵に惹かれて、いわゆるジャケ買いだったのだがまんまと当たりだった。舌なめずりしながら謎解きを楽しんでいるミステリー愛読者たちの完全に裏をかく真相は実は本作のリアリティの嚆矢で、ジャンルをジャンルごと皮肉ってる、あるいは、これこそが謎探しをしているミステリーファンへの最大の騙しなんだなぁと感じた(本作の真相は論理からは絶対到達できないもんね)。だからといって変に生々しくなるわけでもなくミステリーのバランスを保っているし。こういうセンスをエスプリというのでしょうか。
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不安定な語り手に違和感があったものの、大胆なトリックに見事に騙されてました。少し読みにくい部分もありましたが、後半の伏線回収は本当にお見事です。ネタバレ厳禁な面白い手法で読後感も良かったです。
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意味がわかると怖い話によくある要領の得ない語りを400pほどかけて読まされてるような読書体験だった。
まじで読んでも読んでも進まない。
途中で苛々してきた。
何度も寝落ちして夢の中でオリジナルストーリーが展開した。
最大のトリックには感心したし、「あ〜、確かにあの…」とそれまでのひっかかりに納得もしたが、
殺人事件そのものは特に面白くもないし、
主観に偏りすぎる癖のある語り口(仕方ないけど)と冗長さ(仕方ないけど)に読み進める苦痛を感じ、
「スゴかった!」より先に「疲れた…」あるいは「やーっと終わったよ」が出てくる読後感だった。
「私が〇〇するかもしれないと疑っているの?あるいはその逆を?さすが探偵さんは抜け目ないのね。でもお生憎さま。私だってそこまで馬鹿じゃないのよ。□□じゃあるまいし!少なくともこの地で、▲▲でない限りはね。」
…というような文体が、「海に流すわたしの瓶」の章では延々と続くのである。
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クリスティ好きの私としては、「クリスティへの挑戦」と書かれた本作品をドキドキしながら手に取りました。(「そして誰もいなくなった」をはじめて読んだ時の驚きは忘れられません。)
ちょっと読みにくいなと気を抜いてしまい、バンバン入っている伏線に気づかず、まんまと騙されてしまいました。
「そして誰もいなくなった」のように暗くじめっとして半ばホラーのような雰囲気とは違い、こちらは南国のカラッとした雰囲気の中、登場人物が魅力的に生き生きと動き回っていました。絵画と繋げて情景をイメージしやすかったです。
再読必須です‼️
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大衆は小さな嘘より大きな嘘に騙されやすい
こう言ったのは、かのアドルフ・ヒトラーですが、この物語は小さな嘘さえつかないことで、大きな嘘を覆い隠しています
いや〜こりゃあすごいよ
すごい手法を考えついたもんだ
もう再読必至ですよ
しないけど
もうね、全編ヒントだらけ、プロローグから、章題から
感じる違和感はそんまんま受け取っていいのよ
でも、特にミステリー好きはいやいやいやって深読みして勝手に自分で迷宮を作って、勝手に迷宮に迷い込んじゃうの
お!なんかいいじゃね?これ
この物語を言い表すのにぴったりな気がする
「自分で作った迷宮に、自ら迷い込む物語」
でもネタバレぎりぎりの表現かも
一応フィルターかけとくか
でもほんと、ネタバレ気にせず語りたくなるやつだわこれ
ただちょっと「『そして誰もいなくなった』に挑戦」って売り口上に個人的には違和感だけど
なんかタイプ違う気がするんでね
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そういえばフランスのミステリーって初めてだ、とうきうき手に取りました。
前編通して暑さと湿度と不穏な空気が漂っていて、こういうのを夏に読みたかったんだ〜と嬉しくなりながら読み進めました。
違和感をそのままにしていたら、終盤で綺麗に騙されました。前評判を全く知らずに読めてよかったです。
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面白かったです。
謎が謎を呼び、もう謎だらけ!全員怪しい!
伏線が回収されていく時はスッキリしました。
しかし…
本の裏筋…書きすぎじゃないかな?
『叙述トリックの巨匠』だとか『クリスティへの挑戦作』だなんて…ネタバレだと思います(ノᗝ˂。)
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ポリネシアのヒパオア島に集まった有名作家と作家志望の女性たち5人とその家族2人。ゴーギャンの絵画のような南国の風景の中で起こる殺人。作家志望の女性たちのそれぞれの参加動機が思いがけないあるいは事故のような殺人に繋がっていく。よく読めば分かったかもしれないが思い込みですっかり騙されてしまいました。
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久しぶりのミシェル・ビュッシ。
翻弄された。
全てを知った上でまた読んだら見方が全く変わるでしょうね。
舞台が南国ということもあり、この猛烈な暑さの中で読むのにも相応しかったように感じる。
「時は殺人者」読んでないので読まねばと思いました。
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視点がコロコロ変わって読みにくい…!
クレムやらクレメンスやらわからん。。。!
もっと日本的に訳すことはできないんか?
フランス文学、そのまま訳さなくていいとおもう
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すごーく面白そうで楽しみに読み始めたけど
私にはちょっと合わなかった。
展開が遅いし謎が謎を呼びすぎて、謎がありすぎてついていけず、、、
3分の2まで頑張って読んで我慢できずに
途中とばし誰が犯人だったかだけ読んだ。
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2023/8/9読了
ビュッシは、以前『黒い睡蓮』を読んだことがあって、「こんな騙し方アリか~!?」って目に遭っていたので、今回も「どう来るか」と思っていたら、「そう来たか」という感じ。登場人物の手記で五部構成という所で勘付くべきだった……。
とは言え、なんだかんだ、皆の願いは叶ったし、なにより、品性下劣でもPYFには秘められ才能を見抜く目はあった、って事で、『そして誰もいなくなった』よりは、めでたしめでたしな結末でした。
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著者初読み。
翻訳本としては読みやすく、それぞれの視点で書かれた章立てが短く(これがストーリーに重要な組み立てだったのだか)没入しやすかった。
アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュとのことだが、昔読んだはずだがすっかり忘れており、こちらももう一度読みたくなった。
ヒバオア島の自然と歴史、神秘が背景にある中のミステリーに浸れる至福の時間を味わえた。
いつかは行ってみたいところである。
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出版社が主催する南の島での人気作家との創作アトリエ参加当選者5名は違うタイプの美人揃い。しかし、皆、何かを隠している気配がある。パリ主任警部のファレイーヌだけが夫婦で訪れ、マリ=アンブルは娘連れ。作家、参加者五名、随伴2名、宿泊所オーナー、その娘二人。あとは庭師とタトゥー彫師が登場人物。まず作家が行方不明に。そして一人ずつ殺されていき、残った人たちは疑心暗鬼に。警察も呼んですぐ来る環境ではない。生き残るのは誰?真犯人は?作家は生きているのか?ファレイーヌが追っていた事件の犯人はこの殺人と関係あるのか?
この本、私はすごく相性悪かったです。読んでいて語り手がすぐわからなくなり、そこで寝落ち…。また読み始めてまた、あれ?これは誰?と寝落ち。ああ、もう海外ミステリー読むの止めようかな。
最後スッキリ終わるのが救いでした。
作家が当選者に迫ったりするのと殺人シーンありで、中学校以上。