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JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則
強気市場か弱気市場かも問題ではなかった。
重要なのは、とにかく株を買い続けることだったのだ。これは、あなたが全世界のどこにいようと、経済状況を根本から変えられる投資哲学だ-それを実践するならば!
「ドルコスト平均法」と「ジャスト・キープ・バイイング」は、実質的に同じことを意味している。唯一の違いは、その名称だ。後者にはその名称に、「とにかく買い続ける」という、 よりはっきりとした投資哲学、つまり明確な" 心理的動機" が込められているといえるだろう。
第1部 貯金カアップ篇
自分たちが思っている以上に貯金する必要がない理由だ。「できる範囲で貯金する」と「自分が思っているほど貯金する必要がない」が、「どれくらい貯金すべきか? 」という質問に対する重要な2つの答えになる。
確かに運動は健康にいいが、身体を動かせば動かすほどやせるわけではない。人類の身体は、運動量が増えるに応じてエネルギーを節約するよう進化してきたからだ。だから、やせるには、運動量を増やすより、食事の内容を変えるほうが効果的なのだ。
収入が増えても、支出が同じように増えるわけではない」ということだ。なぜ、支出は収入に比例して増えないのだろう?これは、経済学で「限界効用逓減の法則」と呼ばれる効果のためだ。
「同じものに対する支出が増えるほど、それによって得られるメリットが減っていくこと」を意味している。
収入を増やす最善策は、自分がすでに持っている経済的な価値(技能や知識 時間)、これらは「人的資本」と呼ばれている— をうまく活用することだ。
人的資本とは、金融資本(貨幣) に転換できる資産だといえる。人的資本を金融資本に変えるための方法は、大きく5つある。
1 時間単位の専門サービスを提供する
2 出来高制の専門サ—ビスを提供する
3 人に教える
4 商品を売る
5 会社で昇進する
必要なのは、罪悪感につきまとわれず、安心してお金を使えるようになる新しい考え方だ。その効果的な方法を、2つ紹介しよう。
2倍ル—ル
「贅沢な買い物をするときは、必ずそれと同額の投資をする」I これが2倍ル—ルだ。
「充実感」を第一に考える
お金を安心して使うための2 つ目のアドバイスは、充実感が得られるお金の使い方を優先させることだ。一時的な楽しさではなく、いつまでも心を豊かにし続けてくれる充実感に目を向けるの
だ。
全体的な幸福度を高める5つのお金の使い方は次のとおりだ。
・体験を買う
・自分のために(たまに) 贅沢をする
・時間を買う
・前払いする( 例:旅行費用の全額を前金で払う)
・人のために使う
本当に難しいのは、お金の使い方ではなく、人生で本当にほしいものが何かを見つけることなのだ。
自分にとって大切なことは何か?こんな生き方はしたくない、と思うものは何か?どんな価値観を世界に広げたいか?
こうした問い への答えがはっきりすれば、お金を使うことが簡単になり、楽しくなる。つまり重要なのは、「何を買うかではなく、どんな基準で買うか」なのだ。
意外にも、現在の貯蓄率が低い人ほど、現行のリタイア計画を維持しながら、収入アップに合わせて生活レベルを上げやすい。なぜなら貯蓄率が低い人は、(同レベルの収入の人に対して)もともとの支出の割合が多いからである。
自宅が優れた長期投資になる可能性は低いが、家を所有すべき社会的な理由がある。米国の持ち家率は、2019年時点で65%(「消費者の金融状況調査」による)。収入と資産が多い世帯だと、持ち家率はさらに上昇する。
持ち家はなぜこれほど一般的なのか?
住宅を所有することは、政府の補助金制度や社会的規範によって促されているのに加え、米国の多くの世帯にとって資産を築くための大きな手段でもあるからだ。
リタイア後のライフスタイルから将来の支出を見積もることはできるかもしれないが、どれくらいの投資リターンが得られるか、自分がどのくらい長生きするかはわからない。
1990年にノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・フォーサイス・シャープが、リタイアを「ファイナンスの世界で最も厄介で難しい問題」と呼んだのはそのためである。
もしこの問題が簡単に解けるなら、老後支援に特化した業界もなくなるだろう。
とはいえ、リタイアできる時期を判断するために使えるシンプルなルールは存在する。なかでも、とりわけシンプルなのは、「4%ル— ル」と呼ばれるものだ。
つまり4%ルールを実践するには、リタイア後1 年目に予想される年間支出の25倍の資産が必要ということだ。この額に達したら、リタイアできる。
ただし、このルールは退職者の支出額が常に一定であることを前提にしている。だが、データはそれを裏づけていない。支出は、年齢が上がるにつれて減っていくのである。
この支出減の大半は住宅ローンの支払い、衣服代、交通費などが減ることによるものだ。高齢世帯は住宅ローンを完済している率が高く、衣類や車を購入する率も低い。
「いつリタイアできるか? 」を判断するもう一つの方法がある。毎月の投資収益が毎月の支出を上回る地点を見つけることだ。これを「クロスオ—バ—ポイント」と呼んでいる。
リタイア後に不安のもとになるのは、お金より人間としての存在の問題だと指摘される。実際私も、あくせく働くことを嫌い、早期リタイアした人たちから同じようなメッセージを聞いたことがある。
作家のジュリアン・シャピロも、次のように見事にまとめている。
「スタートアップを売却して何百万ドルもの大金を手にした友人が何人かいるが、みな1年後には以前と同じような仕事を始めている。彼らはお金を使っていい家を買い、おいしいものを食べるようになった。でも、それだけだ。それ以外は昔と何も変わっていない」
リタイアは単なる経済的な問題ではなく、ライフスタイルの問題だ。
「いつ」リタイアできるかを知るには、「何のために」リタイアするのか、よく考えておかなければならない。
第2部 投資力アツプ篇
私たちが今すぐ投資をすべき3 つの理由について説明する。
1 老後に備えるため
2 インフレから資産を守る��め
3 「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため
投資とは、 自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくることなのだ。あなたが「9時5時」の仕事をやめても、お金は自動的に働き続ける。
これは、「なぜ投資すべきか」という理由の中で最も説得力があるのに、最も見逃されていることなのかもしれない。
どのような働き方をしているにせよ、年齢が上がるとともにお金を稼ぐ力は衰えていくと自覚すると、投資へのモチベーションになる。
世間ではあまり名前を知られていないかもしれないが、ウォーリー・ジェイ(1917 〜2011) は米国柔道界史上屈指の指導者とされている。
もともと柔術の選手だったため、柔道の公式戦への出場経験がないにもかかわらず、柔道や他の格闘技のチャンピオンを数多く輩出した。
ジェイには「指導者は自分の考えを選手に押しつけてはいけない」という信条がある。
「指導者の最大の間違いは、自分が現役時代に技術を身につけたのと同じ方法を選手全員にやらせようとすることだ。ある指導者から、〃私の選手たちはみな、 現役時代の私と同じように闘う" と言われたことがある。だが、 その指導者の選手たちは、誰一人として私の選手たちに歯が立たなかった。その指導者には、個々の選手に合った指導をすべきだとアドバイスした」
長期投資をしたからといってリターンが保証されるわけではない。だが、十分な時間があれば、株式の周期的な下落を補うことができると歴史は示している。時間は株式投資家の味方なのだ。
個別株投資では、常にこうした問題について自問自答しなければならない。まさに終わりのない存在論的な恐怖の状態になりうるわけだ。
市況の動きの理由を理解できていると、自分にいい聞かせることはできるかもしれない.だが、「本当に」それを理解することはできるだろうか。
目利きであるプロの銘柄選択者は、価値あるサービスを適切な料金で市場に提供している。だが、個別株投資は、多くの個人投資家を焼き尽くしてしまう投資哲学だ。
古いことわざにあるように、「物事を始めるのに最高の日は昨日。次にいいのが今日」なのだ。
数々のデータは、その感覚を完全に無視して早く投資をすることが正解だと語っている。
分割投資と即一括投資を比較すると、ほとんどの場合、即一括投資のほうが優れている。
これは、ほとんどの投資資産や期間にも当てはまり、株に割高感があってもほぼ当てはまる。
概して、投資への決断が遅れれば遅れるほど、得られるリ夕—ンは少なくなるのだ。
底値を待って現金を貯めるのは意味がないと繰り返し読者に伝えることにある。
「ジャスト・キ—プ・バイイング」(ドルコスト平均法)のほうがはるかに優れた投資法なのだ。
投资は早いほうがいい。これらを合わせると、はっきりとした結論が導かれる。できるだけ早く、頻繁に投資すべき。
これがジャスト・キ—プ・バイイングの核心。これは、時間や場所を超える原則である。
ウォーレン・バフェットの長年のビジネスパートナーであるチャーリー・マンガーの含蓄のある言葉を紹介しよう。
「1 世紀に2 、3 回の割合��起こると予想される50%の市場暴落に腹を据えて対応できなければ、 一人前の投資家とはいえず、大したリターンも期待できないだろう」
マンガーは、他の多くの偉大な投資家と同様、市場のボラティリティに耐えようとしている。
19世紀ドイツの思想家フリードリヒ・ニーチェは、「過去を無視すれば片目を失う。過去に生きれば両目を失う」と言った。
歴史を知ることは大切だが、それに執着すると道に迷いやすくなる。
だからこそ、データに基づく投資が重要なのだ。
高名な経済学者のジェレミー・シーゲルは次のように言っている。「人は、 大量かつ明確な歴史的なデ—タより、 恐怖に突き動かされて投資をしている」。これは私が大好きな投資の格言であり、まさに本章の最後を締めくくるのにふさわしいものだ。
もっと裕福な人の存在は、いくらでも目に入ってくる。これを避ける秘訣は、自分よりも裕福な人のことばかり見ず、自分がいかに恵まれているかを考えることだ。
ほとんどの人の幸福度は20代後半で低下し始め、50歳のときに底を打ち、その後増加すると述べている。生涯の幸福度はU字カーブ(または「スマイルマーク」) のようになる
だが、なぜ20代後半から幸福度は下がり始めるのだろう?
年を取るにつれて、人生が高い期待に応えにくくなっていくからだ。ラウシュは次のように述べている。
「若者は常に将来の生活満足度を過大評価している。これはとてつもなく大きな誤差になりうる。近い将来、 シアトルに住み、 毎日日光浴をして暮らしているような未来を期待している。20代の若者は、 将来の生活満足度を平均して約10%過大評価している。だが、 時間の経過とともに、この過度の楽観主義は薄れていく。ただし、 人は落ち込むわけではない。現実的になっていくのだ」
やがて過度に期待値を下げていくようになるが、年を取っていくにしたがって、今度は期待しているよりも実際の生活満足度が高いという嬉しい驚きの時胡がやってくる。つまり年齢が上がるとともに、私たちは自分が思っている以上に人生が豊かなものであることに気づいていくのだ。
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無駄遣いが進むと投資の本が読みたくなります。
この本はどう投資するのか、リスクに対するのか、データをもとにわかりやすく説明されてます。
が、投資界隈では当たり前の話が多いかったかも。
具体的な話が多いので、
DIE WITH ZERO やサイコロジーオブマネーみたく、お金と人生に踏み込んだ価値観までは及ばず、今欲しいインパクトに欠けました
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レビューでの評価が良過ぎるので、期待せずに読んだが、評価通りの良書でした。
投資初心者はまずこの本に書いてある通りに行動すれば、投資が上手くいくのではないかと思います。
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お金だけでなく時間という資産の大切さについても言及している、バランス感のある一冊だった。
また、節約や貯蓄、投資が大切なのは前提として、いまの生活を必要以上に圧迫しないなど、現実味のあるアドバイスも説得力があった
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人生を長期的に見てお金を増やす戦略を学べる。お金についての安心感を得たい人や簡単に学びたい人にはおすすめ。
資産状況(持ってる時、持ってない時)に応じた使い方や貯め方、投資の戦略を知ることで、爆発的に利益を得なくても安定して利益を出す方法が分かる。
専門用語以外の語彙は分かりやすく、難しい概念もないため読みやすい。
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投資を初めて約3年が経ち、改めて投資について勉強をし直したいと思って手にした本。
長期的投資について、買い続ければ確実に利益が出ると専門家が口を揃えて言っていても、これは将来に渡ることで、不透明なものであるため心配があった。
しかし、この本は、過去から現在に至る投資の事実をもとに、一般論と私見を交えた上、漠然とした推測ではなく納得する内容で語られており、説得力のある説明であった。
今現在、自分が取り組んでいる投資に不安を感じたら読んでもらいたい一冊である。
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最近読んだ投資本の中でもかなり上位にくる読みやすさである。各章ごとに筆者が何を伝えたいか明瞭であり、落とし込むことができた。色々な側面から投資を語っており、結局のところタイトル通り株を買い進めるのが万策であると気付かされた。
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・JUST KEEP BUYING
2倍ルール
→何かを買ったときに、買ったものと同額の金額投資に回す。
出口戦略としては、一括で売るのではなく、ゆっくりと売っていく。
とはいえなんだかんだで大事なのは時間や仲間(お金以外の部分)
お金は困らない程度に貯めたり運用して、大切な時間を大切な仲間と過ごす方が何倍も大事。
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JUST KEEP BUYING(ただ買い続けなさい)
21の黄金ルール(抜粋)
1.お金がない人は「貯金」を、お金がある人は「投資」を重視すべき
3.節約よりも収入アップ
7.家は適切な場合のみ購入する
10.減り続ける「人的資本」を「金融資産」に置き換えるために投資する
11.オーナーのように考え、収益資産を買う
13.早く買ってゆっくり売る
14.できるだけ頻繁に投資する(ドルコスト平均法)
17.暴落は(通常は)買いのチャンス
20.時間ほど重要な資産はない
21.私たちはすでにこのゲームをプレーしている
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データを活用してインデックス一括投資を推奨する内容がメインだが都合のよい過去データを都合よく切り取っている感じは否めない。もちろんインデックス投資が万人受けする無難な投資方法であることに異論はないが、もう少し違った視点でデータ分析をしてほしかった。暴落時からのリカバリで年利を計算するアイデアは参考になったので、買い向かうときの参考にしたい。
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JUST KEEP何とかと続ければどんなことにも応用が効く言葉で、とても印象的です。
何を買うかについては個別株は避けてということでそこに異論はないのですが、全世界、全米とかも色々ある中でもう少し掘り下げて欲しかった気もしました。タイミングを測る効果は薄いと言いつつも、暴落はチャンスという記載もあり、少し迷ってしまうところです。最後に要点が纏められているので、振り返りし易くてありがたいと思いました。
サイコロジーオブマネーの方が読んでて惹き込まれたので、星4にしました。
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ホリエモンの本を読んだ後でFIREの考え方には共感できなくなっていたので、該当ページは読み飛ばしつつ読了。
これまでに読んできた本でも、もう学んできたようなことが多かったかな(こっちが元?)
①若いうちから長期投資をする
②お金<時間(お金の価値を見誤るな!お金は道具)
は定番ですね。
私がこの本で考えさせられたのは、
「キャリアの早い段階で(若手のうちに)に良い決断をすること」
今自分のキャリアについて考えているところで、
改めて、今のこれは若さを浪費してるのかなと考えました。
人生急ぎすぎても良くないと思うし、何事も経験だとは思うのでまだまだ悩むけど、
そんなに時間は使わないように気をつけたいと思います(何かしら決断をしたら、即行動する。)
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大学生のうちに読んで良かった本。成人したなら読むべき。この本が1700円なのは安い。星10個くらいつけたいほど良い本。
投資の重要性、リスクを負わないリスクについて、膨大なデータをもとに解説している。
ビギナー向けで、知っていることも多かったが、知識がない人はこの本を読んでおけば良いと思う。
貯金はしてもよいが、インフレにともなってその価値は下がっていくので、投資もすべきという内容。
ページ数は多いが、行間があいていたり、文字が大きく、グラフもたくさんあるので、半日もあれば読める。
結論としては、「分散されたインデックスファンドを買い続けろ」ということ。
お金の使い方にも軽く触れているので、とても有用。
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今まで読んだ投資や金融知識の本とは違う視点で、統計データや実例を元に「我々がどうすれば経済的に成功する確率を高められるか」を解説している実用書です。
全人類が読むべき本だと思います。
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投資は今始めるのが一番良い、まとまって投資するか分散するか、といった投資初心者にとって大きな悩みに対して、数字をベースに回答してくれている本。
一読しても価値はある