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経験を積んで、ようやく自分の思いに近いものを言葉に変換できるようになってきたと思っていた。言葉で理解できる、されることはある種の欲求であり、快感だと思うようになってきた。
その思考を180度ひっくり返されたのが本書。
言葉で理解しよう、理解できると思うほどそれは信頼から遠のく。自分自身も未知や可能性を失っていっている。
言葉は意味を伝達するためにあるというところから一歩引いて、言葉で言い表せない感覚を思いだしたとき、相手の心模様をより深く感じとれる。
それは自分自身をも尊重し肯定できることにつながっていく。
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今まで自分の頭で考えて言葉を出していたつもりだったのに、それは周りに適応した言葉だったかもしれない、誰かが言っていた言葉かもしれないと考えてしまいました。
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「共感」の重要性が聞く際には強調されるが、それにこだわること自体が、聞くことを阻害してしまう。聞くことによって、相手が自分の理解に進む手助けをしている4人の人、濱口竜介氏、上間陽子氏イヴ・ジネスト氏、坂口恭平氏に話を聴くことで著者の言いたいことを浮かび上がらせる。異分野の人の、このような話は、何とも言えない感覚を持ってしまう書であった。
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自己否定と問題解決の罠。
ジャッジしないとは、事実を事実として観る。個人的に解釈しない。あるいは迂闊に傷つくことを自らに許さないこと。
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今流行りの「傾聴」の手法に対して、「それは本当に相手の話を聞いていることになるのか?」と疑問をなげかけるところがとても良かった。相手の話を自分の言葉で「まとめてあげる」ことは、本当に相手の言葉を聞いていることになるのか?
そして沖縄の少女の話では、トラウマを抱えた相手は「語るべき言葉をもっていない」という内容もとても素晴らしく、心に留めておくべきと感じた。
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決してハウツーではない、聞くこと、話すことについての本。他人の話をただ聞くだけのことが、なんと難しいか。