投稿元:
レビューを見る
この作品が長らく愛されている理由と、SFミステリーと言われている理由がよく分かった。クライマックスの怒涛の種明かしはもはやこれが現実なのではないかと思わせられるものがあった。星を継ぐものというタイトルにも思わせられるものがあった。個人的に主人公と対立していた教授が徐々に主人公を認めていくが、自らの考えもしっかりと持っているところに科学者としての矜持を感じられかっこいいと感じた。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。本当はこれが史実なのでは?と思わせる表現力。意見の対立する二人の、どちらをも愚か者と扱わない設定。作者の卓越した能力と人柄が表れている作品だと思った。
投稿元:
レビューを見る
誰かのおすすめのSF小説ランキングで1位を取ってるのを見て、貴志祐介の新世界よりも面白いSF小説があるのかとワクワクしながら手に取った一冊。
むずかしかった、SFそもそもそんなに好きじゃないなと感じながら読みつづけた。オチは結構好きだったけれども、やはり過程を楽しめないので、やはりSFと私は親和性がないんだと思う。
投稿元:
レビューを見る
難し面白かった
月!地球!太陽系!惑星!宇宙〜!て感じの内容
理論推論、生物学、地理学、数学、言語学、物理学、、知識という知識が全部でてきて好き勝手大論争。知らない単語がリアル3000こでてくる。一生懸命読んでもちっともわかんない。わかんないんだけど、なんとなくふーんって読んでたらわかってきて、そうなったらもうやめらんない。全謎が解かれてパズルがしっかり組み合ったときの気持ちよさを味わえるまではしかし、長いみちのり。こんな薄い本のなかにはるかに壮大な物語がぶちこんであるのはやばいこと。
理系の人ならもっと楽しめそう。頭いい人に勧めてみたい脳みそ酷使系小説。なんせむずいから映像化希望。お金かかりそう〜非の打ち所なくどこまでもサイエンスフィクション
投稿元:
レビューを見る
SFの完成形...最後の1文で殺られた
スケールが兎に角大きくて、読んでいる途中で人類の存在の矮小さを嫌になるなどを何度かした(え?)
しっかり謎を腑に落ちる形(状況的に無理があるのはさすがに拭えないけど)で回収してくれたので良い気持ちになった.物語の設定が2027,8年なので、今の人類の進捗速度の遅さをかなり感じた(技術の発展は明らかに収斂しているな...と思うなど)
ところで、300ページの小説とは思えないくらいの情報量と文量があってかなり疲れた(他の本と比べても大して文字量変わらないのになぜこんなに時間がかかったんだろう...)(追記:やはり、かなり中盤がかなり退屈な気がする...)
遺伝子まわりの話題が多かったので、サピエンス全史(最近話題になっているので)や利己的な遺伝子などを読みたくなってしまった.宇宙論については興味は惹かれなかった.
投稿元:
レビューを見る
読書中のワクワク感、読了後の開放感をここまで味わえる小説は稀です。
月面で発見された死体。調査の結果、死体は死後5万年を経過していることが判明。地道な調査と推理で進む謎解き。それにつれて現れる大きな矛盾。
荒唐無稽なストーリーに反して、登場するメカニズムや理論の描写はリアル。娯楽度の高いミステリーSFで一気に読めました。
(追記)
本作の翻訳家、池央耿(いけ・ひろあき)さんが10月27日、逝去されました。心からご冥福をお祈り致します。
投稿元:
レビューを見る
ずいぶん昔に読んでかなり内容を忘れていたので、改めてわくわくしながら読了。月で発見された5万年前の死体から端を発し学術界はその謎を巡って解明に乗り出す。矛盾と新たなる発見、二転三転する推理と検証の醍醐味、個性豊かな科学者生物学者言語学者などの魅力、宇宙という壮大な舞台で地球、人類に収斂していくのは見事だ。
投稿元:
レビューを見る
ハードSFの巨匠ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』です
ハードSF…なんかエロい(おバカ)
いゃあーゾワゾワした
めっちゃSF!もうめっちゃSF!
SFってこういうことよってのをあらためて感じました
SF好きを名乗りたいならば絶対に読んでおかなければならない一冊ですよ
確か国連総会で採択されてたはず
まぁ難しいけどね
難しいけど面白いのよ!
今回この名作を手に取ったのは翻訳者である池央耿(いけひろあき)さんが先日お亡くなりになったのを知ったからなんよね
SFやスパイ小説なんかを数多く翻訳された方で、アイザック・アシモフの『黒後家蜘蛛の会』は全部持ってました
ブクログ本棚にも池央耿さん翻訳本、何冊か登録されてます
お世話になりました
ご冥福をお祈りします
投稿元:
レビューを見る
月面で真っ赤な宇宙服をまとった人間の死体が発見された。その死体を分析すると、彼は5万年前に死んでいることがわかった。彼は人間なのか。どこから来たのか。地球の進化の歴史も検証しながら解明に向けて招集されたハント博士は壮大な謎に挑む。
読み始めは難しい専門用語が出てきたりハードな小説だと思ったが、謎が解明されまた新たな謎が生まれていきどんどん読み進めることができた。
この作品は学生時代に読んだはずだったんですが、ほとんど覚えてなくて新鮮に読めた。エピローグの最後のページは映画のワンシーンのようにいいです。
2023年11月29日読了。
投稿元:
レビューを見る
「月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体はなんと死後5万年を経過していることが判明する。果たして現生人類とのつながりは、いかなるものなのか? いっぽう木星の衛星ガニメデでは、地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの巨星が一世を風靡したデビュー作。第12回星雲賞海外長編部門受賞作。」
投稿元:
レビューを見る
海外のSF小説を読んだのはもしかして初めてかもです。この作品の存在さえ知りませんでした。
外国人の名前は覚えにくくて最初登場人物を把握するのに時間かかりました。
SFって面白いな、と思いました。想像力が刺激されるというか夢が膨らむというか。
正直、ジャンル的になかなか食指が動かないのですが空想を旅したい気分になった時にまたSF小説も読もうと思います。
これ、漫画化はしているけど映画化はしてないのですね。観てみたかった。
投稿元:
レビューを見る
これはSFの皮をかぶった上質なミステリだ!(歓喜)
プロジェクト・ヘイル・メアリーでSFに興味を持った私は、自ずとこの古典名作に行き着いたのだった。
とはいえSFの素養がなく理系でもないのでサクッと読むっていうわけにはいかなかったけど、いや・・・文句なしに面白かった。
舞台は2028年。月でミイラ化した死体が発見される。地球のトップ科学者たちがあれこれ調べて計算した結果、なんと死後5万年経っているらしい。
いや5万年って!
地球上に人類が誕生したのってせいぜい500万年前だぞ?5万年前に月まで行けたはずがないが?
というところから、科学者、生物学者、言語学者などが一丸となってそれぞれの分野で謎解きしていく様がアツすぎた。
○○ということが判明したぞー!それを元にすると✕✕ということになるぞー!じゃあ△△という仮説が成り立つぞ!いやいや生物学的にはそれはおかしいぞ!ほな違うかぁ・・・
みたいなことをひたっっっすら繰り返していき、最終的にすべての説に矛盾しない一つの答えが見つかる。そして明らかになる「星を継ぐもの」の意味。
いやこれ綿密に伏線が張り巡らされたミステリでしょ。最高すぎた。
投稿元:
レビューを見る
SFの金字塔、色褪せない名作。
いやー、めちゃくちゃ面白かった…。
「新版への追補」であるように、SFとしての魅力はもちろんだが、ミステリとしての手法も十分に取り入れているといっていいだろう。まぁSFとミステリの違いなんてほんの些細なモノなので、そこを論じてもしょうがないと言えばしょうがないのだけど。
ある謎(理解不能な現象)が起こったとして、提示されたロジック/パズルが組み合わせることにより論理的に可能であると証明することがミステリの面白さ。不可能が不可能でなくなる過程とも言えるかな。
逆にSFは、現実では証明されていない疑似科学(あるいは予測される科学とも)をもって不可能を説明し切る。
つまりミステリとSFは謎に対する解法が違うんだよね。そういう意味で言うと、今ある材料をもって、最も考えられうる回答を出す本作はミステリの領分に近い。まぁ面白ければ何でもいいんだけどさ。
「不可能な物を除外していき、例えどれだけ信じられなくとも、最後に残ったそれが真実だ」とはある探偵の言だけど、まさしくそれを地で行くSFでした。この作品は、荒唐無稽だとしてもそれを信じるしかなくなる科学的センスオブワンダーだ、なんて言ってもいいかもしれないね。
投稿元:
レビューを見る
始:どこか深いところからゆっくりと浮かび上がるように、彼は意識を取り戻しかけていた。
終:帯に彫られていた文字は、翻訳すれば<コリエル>と読めたはずである。
投稿元:
レビューを見る
少々難解な部分があるので流し読みすると理解出来ずに読み直すことになります。
シリーズものでこの後も続いているそうですが、この作品単体でも楽しめます。