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大好きなホラー短編集ということで購入。正直1つ目の話があまり好きではなかったのでどうかと思いましたが、2つ目の話が不気味でそこから引き込まれました。
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読んだ。どれもこわい。そして学校からの手紙の推移で表現するものや怪異側の一人称などいろんな書き方が試されていて面白い。
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ソレは突然現れる。
ある時はマンションの踊り場に、又ある時は溝の中から。
時も場所も関係なく。
澤村さんが紡ぐ21編の物語はまるで恐怖の玉手箱。
開けたら最後、結末まで決して目を逸らす事は出来ない。
擬音語の不気味さに慄き、予測不可能な展開に翻弄され続ける。
其々の物語はどれも皆、狂気を孕んでいるが特に怖さを感じたのは「みぞ」「血」「さきのばし」「通夜の帰り」「残された日記」。
タイトル『一寸先の闇』の通り見通しが立たない真っ暗な場所に迷い込んだ感覚に陥った。
様々な恐怖を味わえるが説明がつかないものこそが一番恐ろしい。
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平凡な日常の一寸先に潜む闇を描くオカルトホラー掌編集。
◇
小学校高学年らしい少女が友だちを連れてニュータウンに建つマンションの階段を昇っている。このマンション・サンビレッジは自殺の名所として知られ、いろいろなところに住む人が夜間に身投げしに訪れるという。
少女は観光案内のように、人が地面に叩きつけられたときの様子や音を説明しながら、飛び降り地点に選ばれる 13階と 14階の間の階段踊り場まで昇ってきた。
(第1話「名所」)全21話。
* * * * *
ショートショートにはさほど興味がなくて、星新一さんや阿刀田高さんなどレジェンドと言われる方の作品でもあまり読んで来なかったのだけれど、澤村伊智さんの初ショートショートとあって読む気になりました。
結論から言うと、短すぎるものはやはり物足りなく感じました。かなり綿密に伏線を巡らせておいて、きれいに回収していく澤村さんの作風が好きなので、そのように感じるのかも知れません。
21話中でおもしろいと思ったのは2つです。
1つ目は第9話「さきのばし」。
オカルトではなくブラックジョーク的な内容で、前半から中盤にかけてコミカルな場面が多くて楽しめました。そして雲行きが怪しくなる終盤に差し掛かり結末の予想もついたのだけれど、40 ページを費やしただけの満足感はありました。
ただ肥後ちゃんは、親密な彼氏が常にいるような女性に見えないので、そのへんの違和感が強く残りました。
2つ目は第18話「無題」。
これは14ページもので、作品中ではやや多め程度のページ数なのですが、なんとなくあの名作『ぼぎわんが、来る』を連想させる作りで、読み終わってうれしくなりました。
ミステリーなどにも活躍の場を広げていらっしゃるようですが、やはり澤村さんにはオカルトホラーがよく似合うと、改めて感じさせてくれる作品でした。
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恐怖が始まる先っぽで終わる話もあれば、きちんと(?)完結しているお話も有り。面白かった。さすがだなあと思う。会話が自然で、読んでいてストレスがない。あと、学生時代のカーストを書くのが上手いというか、「あの頃」が大人になった今でも続いていることを突きつけられて、苦い気持ちになり、ただそれがホラー展開に繋がっていくので好きだ。
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驚かせる怪奇現象でも、恐ろしい幽霊のビジュアルでもなく、この世界のどこかで日常的に起きていそうな不安感を煽って恐ろしさを感じさてくれる。
短文でのどんでん返しも面白い。
幽霊や怪異って元は人間で、人の恐ろしさを再認識させる良いホラー!
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21編のホラー。謎のままの得体の知れない怪異もある。おすすめは「せんせいあのね」「さきのばし」。「夢殺」は嫌いな人限定ではない,悪夢。
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解釈できないお話も多く、読解力の無い私はモヤモヤする怪談。何が何だか分からない怖さもあるのかも。頑張ってる人は報われてほしくなる。
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著者の作品はお初です。
読了後、タイトル再確認して、
「そうか怪談か…」
と納得。
読み始め、
なんだこれは!
と読み進めると、
結局わからないまま読み終える…。
「?」
解釈は読み手に任せるみたいな感じなんですかね?
そういうテイストの作品が多かったです。
「血」「空白」「はしのした」「喫茶店の窓から」など。
色んな人の解釈、読みたくなりますね〜。
勿論、ストーリーがしっかり完結してる作品もあり、とても面白かったです。
お気に入りは、
「さきのばし」
少しコメディ入ってて、ついつい吹き出してしまいました。
これ実写化して欲しいなぁ。
バイトリーダーは3時のヒロインの福田さんで。
「保護者各位」
こんな書き方もあるんだなーと感心しました。
なんだか既視感のある作品もあったのですが、なんでなんでしょうかね?
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真に怖いのは生きている人間だ。憎悪、憤怒、悲歎、嫉妬…負の感情に満ちた人物こそが恐怖である。恐怖と笑いは紙一重だと感じた『さきのばし』。掌編という潔さもいい。
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ショートショート21編。ホラーなのですがそんなに恐怖といった感じでもなく世にも奇妙な系の要素が強い作品が多いかな。なかには少し笑える作品もあって多様な作品。面白かった。
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サクッと読めるショートストーリーでした。
面白かった。話のその後は想像におまかせみたいなところが良かった。
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サブタイトルの通りなんで事情通の方なら必ずチェックするでしょうがやっぱり良いっすねぇ。
どの作品も違う趣向が凝らしてあって息を呑むものばかりでした。
なかでも学校からの配布資料だけで構成されている「保護者各位」、「さきのばし」の笑い話で終わらないところ、強制的に関係を結ばされるのも恐怖の要素の一つと気付かされる「満員電車」、結婚披露宴会場を舞台にしたゴシックホラー(ではない)「青黒き死の仮面」、ホラーというより上質なミステリーの「冷たい時間」(この作品だと男のありようがホラーか)は特に良かったです。
氏のファンはもちろん、1話1話が短いので最近忙しくてホラー風味が足りないな?と思う方でも短時間で良質な恐怖が得られるかと思います。
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もちろん中途半端に終わり先が見えないからこそ自分たちの想像力でいくらでも怖く出来るから怖くなるんだろうけど、あまりにも短くてもやっとするばかりだった…
私には会ってなかったかも
先延ばしにする話は結構ちゃんと最後まであり、面白かった
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この作者特有の読みやすさに、ショートショートという形式が相まって、サクサクと読める。しかしながら、一編一編きちんとラストで厭な気持ちにさせてくれて、何て効率の良い読書なのでしょう。特に「さきのばし」が色んな意味でどうかしていて最高。