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『#めざせ!ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシつくります』
ほぼ日書評 Day772
著者は刑務所勤務の栄養士。しかも、男性刑務所においては、いまだ極めて少数派の女性職員。
さて、皆様は刑務所に収監された人たちの食事は、誰が作っているか、ご存じだろうか?
副題にもある「臭いメシ」という表現以外には全くイメージが無いのではなかろうか。
実際には、受刑者の食事は、彼ら自身が作っている。いわゆる「給食のおばさん」のような方がいたり、仕出業者のようなところが納めているわけではないのだ。
著者は、(栄養価を考慮の上)献立を考えるのみならず、炊事場("炊場"と呼ばれる)で受刑者たちに調理指導をおこなうことも、その業務範囲に含まれる。とはいえ(過度にステレオタイプにとらわれてはならないが)受刑者のほとんどは、自ら料理をした経験が皆無に近い、極端に言えばカップ麺とコンビニ弁当で育って来たような家庭環境の者も多いという。
そんな彼らに料理法を教えるのは並大抵の努力ではない。
さらに高いハードルとなるのが、食事の予算。いわゆるオヤツのような物が支給されることもあるのだが、1人分の予算はわずか40円。駄菓子のようなものを買ったら終わる金額だ。
この範囲内で、少しでも栄養価が高く、腹にたまるものをということで考案したのが『獄旨ドーナッツ』。材料費を抑えるためミックスパウダーのようなものも使用せず、小麦粉、砂糖を配合するところから始める、本格的なドーナッツ作りだ。
そんなこんなで、微妙に心地よい距離感がつくられ、受刑者たちにも慕われることとなる…という、奮戦記。
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副題;刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります
読むのは小説ばかりの私ですが、タイトルに惹かれて思わす借りてしまいました。
男子受刑者たちに調理を教えることになった女性栄養士さんの奮闘。
・作っているのは受刑者だが、レシピ通りに作り、味見は許されない
・とにかく「平等」に配膳できることが第一。
・意外に冷凍食材/食品を多用している。
・きちんと管理された食事のため、受刑者は標準体重が多い
などなど。
ちょっと期待した「爆笑ネタ」は余り無かったけど「へ~」は結構ありました。
ちなみにレシピも載ってます。
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普段知り得ない世界を垣間見れて、とても興味深かった。
受刑者が作ったムショ飯は食べられないけど、こんな風に作られていることを知ってしまったら、よけい食べてみたくなった。
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男子刑務所に勤務する管理栄養士(女性)が書いた本。というだけで面白そうではないですか。
第一章 みりんもバナナの皮もアルミ包装もNG!
第二章 「みょうがはどこまでむくんですか?」
などなど、面白そうでしょ。
刑務所のメニューを考え、調理を指導するのは管理栄養士の著者。実際に作るのは炊場員と呼ばれる受刑者。シャバではほとんど調理などしたことが無い男ばかり。
著者と受刑者のやり取りも、チームものやバディもののドラマや映画を観てるようで面白い。
人気メニューのレシピなども掲載されており作ってみたくなる。
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刑務所のご飯ってどんなものが出てくるのか、
受刑者が栄養士さんから教えてもらって自ら料理を作ってる しかし、携われるのは火や包丁を扱うため受刑者の中のエリートのみ
低予算の中で工夫して美味しいご飯を作ろうと奮闘する
この本を書いた栄養士さんは、受刑者がどのようなことを起こしてここにいるのかは教えられずに、指導に入るが、料理を作っている所を見る限りでは問題はなく、人には色んな一面があり悪で出来ているわけではないこと
食によって行動、意識も変わるかもしれないということ
実際のレシピも載っている
イカレモン揚げ美味しそう、、、
残すのは自由だが他人に与えてはいけない
→貸し借りとなり上下関係を作ることからトラブルに発展する
バナナの皮でタバコが作れる
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面白い!
刑務所の台所、そこでは受刑者と栄養士が食事を作る。
笑いあり涙あり、映画化したら面白いんじゃないだろうか。
受刑者はもちろん罪を犯した者だが、彼らの更正する姿や触れ合いも描かれている。しかしやはり食事作れる人って偉大だわ。
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刑務所の給食とは誰がどうやって調理しているのか?現場で奮闘する栄養士さんの面白すぎて考えさせられるレポート。きちんとした手料理を美味しく食べるって大切なんだなと感心させられる食育本。