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松本清張先生の作品を初めて読みました。
視点が変わった瞬間、次の展開が気になって一気に読み込んでしまいました。
作品があまりにも凄くて、松本清張先生の他の作品を読み漁ってみたくなりました。
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文章表現をトリックに使った、いわば "やったモン勝ち" なサスペンスは、2部構成の後半の畳み掛けにグイと引き込まれる。人は多面性を帯びていて見る人によって変化する。そこに愛憎を絡ませて犯罪へと向かわせる俗物根性が読み手側として楽しい。決してカッコ良くない市井の人びとの滑稽さに焦点を当てる、やっぱ松本清張いいね。
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修繕寺に1泊2日の社員旅行の晩に杉岡課長が行方不明となり、数日後死体で発見される。杉岡課長を殺したのは誰なのか 女子社員三上田鶴子は調査していく。次々に疑問や問題点が上がり、数名の社員が怪しいのではないかと線上に上がります。同じように、事件に興味を持つ的場郁子も事件の真相を調査していく。真相は如何に。
出世レース、社内恋愛など欲望や嫉妬が渦巻く会社である「ガラスの城」。
ドラマ化というので初めて読みました。
予想していた犯人ではなく騙されました。
2023年12月24日読了。
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自分は推理ものがは、苦手な分野だけど、松本清張さんの作品は、真相究明にあれよこれよと画策が盛り込まれて、犯人は?の連続でした。
会社の慰安旅行会で、課長が何者かに殺害された犯人を探す。
警察よりも、女子社員の2人が真実を求めて行くところに違和感(そんなん警察が調べるでしょ)を感じつつ、見事犯人を割り出していくストーリーは、流石、凝ってるよね。
やるな‼️清張‼️
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前半の三上さんの手記が「あの人は根暗だし美人でもないから愛人ではない」とか結構辛辣なことが書いてあったり、●●は●●だからそうに決まってるみたいな、ちょっとそれは妄想しすぎじゃない?って思ってたら、後半の手記のところでその三上さんが的場さんにまぁまぁ酷いこと書かれてて笑った。
いつも周りの人を観察してて妄想しがち、みたいな笑
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東亜製鋼株式会社東京支店の販売部第二課約50名が3月の慰安旅行で修善寺温泉に出かける。夜の宴会が終わりかけた時、こっそり抜け出した杉岡課長が行方不明となり、新年度に入ってから惨殺死体で発見された。動揺する社内の様々な人間模様を見つめ、エリートだった杉岡の死の謎を追って独自の調査を進める二人の女性社員。真相追及の過程が彼女らの手記という形式で語られていく。
400ページ余にわたる長編で、事実を拾い出し時系列で整理したり、関係する人物の洗い出しや行動背景を推理していく様子が多くのページを割いて、リアルに綿密に描かれている。 内容的にも、杉岡に支える富崎、野村両次長、庶務主任の田口の社内力学、容貌に自信を持つ鈴木信子、橋本容子、吝嗇で嫌われている的場郁子ら女性社員間の憎悪や冷戦、彼らの男女関係、家族の秘密など多くの要素が入り組み、一筋縄では終わらない。
自分としては、こういうようにじっくりと展開していく長編ミステリーも悪くないと思うが、タイパを重んじる今の若者には受けないのかなという気もした。
それに、会社内での封建的な女性差別、大広間での宴会付きの社内旅行など古い時代背景の話に違和感や抵抗感を持つ人も多い人も多いのではと思った。
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松本清張こういうのもやるのかーーー!!!はぁはーーー。という感想。松本清張の表現は見た目が悪い。とかばっさり切ってく感じが昭和感があってとても好き。笑
犯人は最後まで全然分からなかったけど、的場のおばさん探偵力にあっぱれ。