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いやあ、ホント面白かった!
昨年末から勿体無くて舐めるように少しずつ年越しで読んだ。だって紹介された本、忘れないようにしなくちゃいけないし!
今までもどれだけ豊崎さんに忘れえぬ本を紹介してもらったか。今回も付箋たくさん付けました。Netflixでドラマ化されたので今ちょうど「すべての見えない光」を手に取ったところでもあり、豊崎さんの10年間のBest1と聞いて嬉しくてゾワゾワしました。
とにかく豊崎さんの読みは外れがない。芥川賞候補の作品の中で、私と好みが違うものはあるけど。(私の力不足とは思いたくないのでここは「好み」としておきます笑)
私の読みの力では無理な外国文学の大作を除けば、(これは素直に負けを認めます笑)発行される膨大な本を短い一生で上手く選り分けて読むよすがとして、本当に頼りになるのが豊崎さんだ。
しかも、のっけから、不正な政治に切り込む度胸も勇気もあるキップのいい発言。気持ちいいったらない。
時評と書評を合わせてしまうなんて、豊崎さん以外にできるのかな?腰が引けて誰もできないのじゃないかな。
そういうところが今まで豊崎さんがご自分でも「嫌われてる」ってよく言ってるような状況を作ってたのかもしれないけど、なんだか最近豊崎さんって連載も増えてるし再注目されてませんか?
やはり、ちゃんとしてる人はいつかは認められるんではないでしょうか?
私は豊崎さんについて行こうとこの本で改めて思った次第です。この本は「文学キョーダイ!」奈倉有里&逢坂冬馬と共に2023年のBest読書本です。
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久しぶりに味わう氏の書評集。ホント、待ってました!たまに見かければ、必ず読むようにはしているんだけど、こうして本にまとまったものを、もっと余さず届けて欲しい、と切に願う。そしてやはり、今回も思ったのは、一味違うなという氏の書評の切れ味。全部読みたくなっちゃうのも、氏ならでは。時評も実に的を射ていて、フィクションならではの視点の獲得が、いかに強靭かを伝える。そんな中、特に気になったのは下記。
持続可能な魂の利用 ◯
恋するアダム △
終わりの感覚 △
嫌悪の狙撃者 △
水平線 滝口 △
すべての見えない光 △
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日本文学や翻訳された海外文学について、その優れた批評眼と毒気のある文体にファンも多い、書評家、トヨザキ御大が雑誌連載していたそのときどきの時評とそれにあった文学作品のセレクト・批評をセットにしたブックガイド。
2020年4月から2023年2月までを舞台に、「あ、こんな事件やニュースがあったな」というのを思い出しつつ、それに微妙に関連するセンスの良い作品を紹介してくれるその選出眼、そして文学への愛に溢れた書評はやはり名人芸。
これを読んで、買って読もうと思った本も多くあり、ブックガイドとしての有益性もおすみつきです。
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時評としては面白い。
書評としては読まない方が小説を純粋に楽しめる。
書評なのだから当たり前のことだけれど、ネタバレし過ぎに感じた。書評があって読もうという動機にもなるけれど、先入観が読書をつまらなくもする。
あくまで個人の感想ですw
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書評としてはもちろんオモロいねんけど、時評がちょっとメンドいかな。言いたいことは分かるし意見がそんなに合わへん訳やないのに。
韓国文学ブームは食わず嫌いやったけど「こびとが打ち上げた小さなボール」は読んでみた。あと、古川日出男は読みたくなった。
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不思議と世の中には、読書に対して必読の書を求める人間がいる。この本は、そのような読書家に向けて、連載時に起きた出来事をより深く考えるための書を勧めてくれる。巻末には索引もあり、ページ順ではなく、気になるトピックや署名から読んでみるのも良いだろう。世界には知らない本がたくさんある。
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書評家の豊﨑由美さんが、2021年~2023年の小説などからお勧めの本を紹介してくれる書籍。問題発言をしていたりあまり弱者に寄り添わない政治家や著名人らを厳しく論じているのですかっとするところもある。発表されて1-2年経っても評価される小説はいいんだろうなと思い、いくつか読みたくなった。