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遠田志帆さんの装画、表紙の挑むような眼光鋭い少女は主人公のスカーレット。
スカーレット&ブラウンシリーズ第二作。
なぜか前作から表紙をがらりと変えてきました。
キャロウェイ博士と対峙してから半年。
心を読むアルバートと、驚異的な身体能力と反射神経を持つスカーレットは、次々と銀行強盗を成功させ、指名手配犯となっている。
2人は、いよいよ難攻不落とうわさされるウォリックの〈信仰院〉の地下金庫室から財宝を奪う計画を決行。この仕事を成功させ、これからは各地の〈信仰院〉を狙っていくことを決める。しかし、二人の行方を追っていたハンド同業組合の巧妙な罠にはまり、仲間のジョーとエティをさらわれてしまう。
ハンド同業組合の本部に連れていかれた二人は、組合のドン、スカーレットと旧知のソームズに提示された人質交換の条件を満たすため、ノーサンブリアの埋没都市へと向かう。埋没都市は広大な埋葬地で、町全体が完全に埋まっている。高価な人工の遺物が眠っていて、何年も発掘が行われ、信仰院の貯蔵室に運ばれている。
果たして2人は、埋没都市への潜入を試みるが…。
ずっと戦ったり逃げたりで、とにかく慌ただしい!
しかも敵から逃げた先の敵に捕まって元の敵のところに送り込まれるってどんなピンポンよ…。そんで潜入した先には堕種に襲われるという、心臓もたんわーな展開が続く。
そんなわけでほっこりエピソードもなく、今回はずっとハラハラしどおしでした。スカーレットの過去、弟との出来事も明らかに。スカーレットの悔恨の念が重くて辛い。
でもアルバートがついに覚醒…?というところで、今後が楽しみでもあります。