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最後ドキドキした。え!!!てなった。途中、自分も町の人と同じように状況証拠だけで判断してしまってるかも、、と反省したけど、えー!!!って感じやった。
映像で観たくなって、映画も見たけど本の方がいい。テイラーのエンドロールは最高。
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最初3分の1くらいでもうやめてくれってくらい主人公がかわいそうで心がズタズタなのにまだこんなにページ数残ってて、この子が報われる未来は来るんですか?って辛すぎた
お母さんが戻ってくると信じる無垢な純心が粉々になるまで繰り返し繰り返し折られ続けて
最終的に母が去ったことを「それでいいとおもった」と言えるようになるまでこんなにも歳月が経ったことが悲しすぎて…
テイト、最後までカイアの秘密を守ってくれてありがとう。途中で都会に染まったときはほんとにクソクソクソって思ったけど笑
もしテイトが誤認逮捕されてたらカイアはどうしたのかなってのが気になる。ジャンピンも途中めちゃ怪しかったけどやってなくてよかった。ジャンピンが本をお店に飾ってくれたくだり良すぎて…
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前職の韓国人の友人が薦めていたので読んでみました。
自然、環境、人種差別、貧困、家族、恋愛、ミステリー、どれも読んでいて辛くなる要素ばかりなのにページをめくる手が止まらなかった。
野生動物の掟に従った結末は動物行動学者である作者ならではなのか。
そして要所要所で出てくるアマンダ・ハミルトンの詩がどれも良すぎて英語原文でも読んでみたい。なんなら詩集出してほしい。
オススメです。
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カイアは自然そのものだ。美しく、雄大で、そこに居たいと憧れる一方で、醜く、恐ろしく、逃げ出したいと思う一面もある。そしてどれほどの側面を見せようとも決してその全てを受け渡すことはない。そんな自然に惹かれ、手を伸ばし、己のものだと勘違いし、最後その脅威に身を滅ぼす。それが人間であり、チェイスだった。一方で自然を受け入れ、決してコントロールしようとはせず、守り共存しようとする人間もいる。それがこの作中でのテイトであるが、彼もまたカイアの全てを理解することはなく、カイアは彼に全てを明かすことはなかった。
結局保安官の推理は正しかった訳だが、差別、偏見に基づいてまともな捜査をせず逮捕に至った彼は、たったひとり孤独にそれでも賢く強く生きてきたカイアに心のどこかで憧れていた人々と、その彼女の味方となったトムの賢さに敗北した。
あの判決は保安官の怠惰と偏見の表れであり、カイアが差別に打ち勝った結果であり、真実が必ず正しく明らかになる訳ではないということの表れでもある。ずっと差別してきたからこそ、状況として真っ先に疑われてしかるべき彼女なのに断罪されるのはおかしいというこれまでとは逆の偏見が働いた。人は自分の感情に基づいて善悪を判断してしまう。でも実際は「ここには善悪の判断など無用だということを、カイアは知っていた。そこに悪意はなく、あるのはただ拍動する命だけなのだ」というように、カイアにとってチェイスの殺害に悪意はなく、ただの本能だった。そういう人間を超越した、あるいは人間が理性の獲得とともに沼地の底に押しやって隠してしまった本能がカイアにはあるのだろう。最後真実を知ったテイトも、そして読者もカイアへの恐ろしさを抱く一方で彼女は裁かれるべきだとは感じないのではないか。ただ本能に従い、己が生きるために生きるその強さに震え、どれほど心を傾けようとその全てを見せてはくれないという事実に寂しさを抱くだけだろう。
カイアという少女を通して自然への恐れと憧れ、それをここまで雄大に描き切った作者のその知識と自然への敬意がただ素晴らしかった。
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最初からかなり主人公が可哀想な展開
ただ最後の終わり方がとてもよかった。気丈な少女が自身にとっての幸せを手に入れる物語だと思う。
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自分がいかに恵まれてるのかを知ったし、こうやって工夫して生きていく大変さも知った
最後、カイアが幸せになれたのが本当に良かった
でも殺人をしたのはカイアだったのかな、、?
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ようやく読み終わった、、、圧巻。
カイアの壮絶な人生。湿地の少女と呼ばれて嫌な呼び方と思っていたけど最終的には、お墓に彫られる程に。湿地の専門家になるカイアは本当にすごい。
チェイスには腹立って仕方なかったけど、当然の報い。しかしラストには驚かされた。ちょっと鳥肌です。おもしろかった!おすすめ!!
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孤独、裏切り。そんな簡単な言葉では表現出来ないカイアの心情が書かれた本。読後、ただただやるせ無さに心を支配された
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この作品に興味を持ったのは
unextで映画を観たのがきっかけです。
映像美に魅せられ、映画ではしょられている所が気になり
近所の図書館で探したら偶然所蔵していて
即決で借りました。
が、じっくり読む時間を作れずに
貸し出し延長したものの、
プロローグと1章1説まで目を通したところで
月日は流れ、、、
貸し出し期限が来たので返却します。
ミステリー作品に興味を持ったのは
東野圭吾さんや
「ヘビトンボの季節に自殺した4人姉妹」を読んだ
10代の頃以来で20年ぶりです‥!
う~ん。
じっくり読みたい‥!!!
古本で探そうかな?
ミステリの世界にちょんと爪先を入れたことが
私にとっては素晴らしい一歩!
ということでひとまず
図書館に返却いたします☆
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湿地で1人生きるカイアの人生が自然とともに綴られており、かなり読み応えがあった。
途中の詩のところは飛ばして読んでたけど、最後の詩は2度見した。
全体的に暗い雰囲気ではあるけれど、洒落感のある文章で惹きつけられる話だった。
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ずっと気になっていたが文庫化を機に手に取った。
ノース・カロライナの湿地を舞台とし、生き生きとした自然や生々しい差別の描写が丁寧に書かれ、読み進めるにつれてどんどん物語に入り込んでいった。
話は二つの軸で進められ、1969年に沼地で発見された青年の変死体の捜査と、家族に捨てられた湿地の少女カイアの人生を行き来しながら事件の真相に迫っていく。
勝手に本格寄りのミステリだと思って読み始めたが、ミステリ要素はあれど一つのジャンルで表すことが難しい作品だった。
色々な感想はあるが、人間も自然の一部であるということをまざまざと感じさせられた。
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ザリガニが鳴くところ、動物が本来の姿に戻るくらいの深いところにある自然のことを言うらしい。
ある沼地で一人で、孤独に育った少女が、家族とのつながりを求める中で多くの裏切りにあう。それでも人とのつながりと自らの沼地で培った知恵から自分の社会の中での存在を作り上げていく。
そういった側面と、沼地の深部で起こった青年の不可解な死についての捜査と裁判が、女性の成長の物語と時系列が並行しながら進んでいく。
裁判の様子、米国の時代背景なども含めて、興味深い内容でした。
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ある女性の一代記であり、ミステリーであり、そしてアメリカの歴史と社会の一側面を語り、アメリカの自然の素晴らしさを語る、そんな小説です。
主人公カイアの一生を、彼女が生きる沼地の一部となって見守ったような読後感になりました。
人生やこの世界は、どうしても傷や痛みと無縁ではいられないけれど、それでも時に美しく温かいのだと心に沁みる傑作。
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カイアが最後まで持っていた秘密は、確かにカイアは自然の摂理に基づき生きてきた事を表すものだった。人間の愛情を超える力をカイアは自然界に感じていたのかも。
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とても面白かった。
アメリカ、ノース・カロライナ州の湿地で青年の死体が発見され、「湿原の少女」が容疑者として逮捕される。
殺人事件のミステリーの体裁だが、少女の成長譚であり、ホワイト・トラッシュ(貧乏白人)の社会差別を扱った小説であり、湿原に関する環境問題を扱う社会派小説の一面もある。
最後の2ページで分かる殺人事件に真相、殺されたチェイスが身に着けていた貝殻のペンダントの謎が明かされるストーリーは充分な読後感を提供してくれた。満足。