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前半は11章のそれぞれ独立した物件の話、後半は栗原さんによる推理パートで構成される。読み進めていくうちに物件同士の関係性を匂わす要素が少しずつ明らかになってゆくため、飽きずに最後まで読み進められた。雨穴さんは、途中途中に小オチのような山場を書くタイプの話が多く、とても読みやすい。前作や前々作と異なり、現在進行形の事件でなく過去に起きた事件を扱っているため、臨場感はあまり感じられなかった。章が多く登場人物もかなり出てくるため、感情移入しずらいというのが理由かもしれない。個人的には語り手が犯人に追い詰められるようなサスペンスが見たかったが、今作のような哀愁を感じられるラストもかなりよかった。栗原さんの推理力は人並み外れてるとはいえ、一応資料を読むだけでオチまでたどり着けるような構成になっているので、読みながら一緒に推理していく推理本として楽しむのがいいかも。
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読みやすく、特に数話進んだくらいからが
止まらなくなります。
ラストの考察は若干うっすらしていた気もしますが
それでも非常に面白い一冊。
前作共にハズレ無し。
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1読んでないのに読みました。知人が貸してくれたので。。
とても面白かったです。
短編構成ですが、繋がりあるストーリーとなっており、しっかりと伏線部分もわかりやすく書いてくれていて、且つ後半おさらいのようにまとめ直してくれているのでとても親切な作りだなと思いました。深く考えずにさらっと読めます。次回作にも期待したいと思います。
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ハウスメーカーの売り上げアップの為の宗教かと思いきや、母から売春させられていた娘の復讐とは思いませんでした。11の間取りのピースが全部繋がった時のゾクゾク感はやばかったです
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一つ一つの間取り図や起こった出来事が進んで行き、最後にその疑問が繋がっていく事で先が気になって一気に
今回も飽きずに読めました。
これで解決かな?と思いきや、え?違うの?と思わされて面白かったのですが。
うーんなんだろ、私的にはちょっと嫌なシーンとかカルト系はあんまり好きじゃないのでそこは好みが分かれるかもしれません。
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雨穴作品 変な家→変な絵からの3作目。
最初は短編??と思いながら なんとなく読み進み だんだんそれぞれの話に繋がりが見えてきて 「面白くなってきた!」とワクワクしながら読んでたけど 読了後 即の感想としては「えっ?!終わり…??」でした…。
謎はちゃんと解決したんだけど なんか気持ち的に中途半端感が否めない…。
資料②の闇をはぐくむ家は間取りは関係なく 飯村さんのヒクラの社長の妙な疑惑の話が大事だっただけ??
資料⑨ 殺人現場へ向かう足音のラスト。松江弘樹さんが「真相を突き止めてください。(中略)本当のことが知りたいんです。」って言ってたけど 松江さんに真相を報告しに行くまではないんですね…。
とっても楽しみにしてた分 なんか満足感が足らず 読了後の評価は低めでした。
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登場人物が多く難しくなる時がありましたが、相関図が出てきたお陰で分かりやすく、家の間取りも絵が頻繁に出てくるのでイメージしやすかったです!
最初は「どの家も不気味」という感覚でしたが、後半になってくると違う家同士の共通点が見え始め、ワクワク感が止まりませんでした!400ページ以上ありましたが5日で読み終わっちゃいました☺️
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今回も面白かったぁー!でも過去2作と違って11のエピソードを踏まえて、だったのでかなり複雑でした。頭の中でかなり整理しないと全景が見えない。
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章が短く作られているのでサクサク読みやすい。前作よりも登場人物が多いため、何回か戻って読み直したが、解説が丁寧なため謎解きフェーズはスッキリついていけた。
間取り図という仕掛けを楽しむ一作であると思っているので満足はしているが、人間の描写はやや深みが足りなく感じてしまう。
なので小説というよりコンテンツ、という印象がどうしてもあった。
中学生くらいが楽しむ本っぽい仕掛けとたまに出る社会の「えぐみ」のバランスが悩ましい。
全3作を読んで、作者の価値観の鱗片のようなものを垣間見た気がした。
家がテーマ故かもしれないけれど、子供に対しての恐怖感が強い。大人は愚かで、子供は怖い。そんな後味だった。
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1.おすすめする人
→物件にまつわる「いわく」が気になる、
イヤミスがすき
2.内容
→様々な物件の取材を行っていく。
1つ1つはただ不気味な印象だが、
全てが鎖を繋ぐように繋がっている。
これで解説が終了したかと思えば、
どんでん返しが1度ならず2度、3度と、、、。
読めば読むほど面白い。
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栗原さんの解説パートが200ページ超!。11個の物話が解明されたと思ったら、まさかの一転した仮説は、更にヘビーな展開に、、 「ヤエコ」さんの生涯が波乱万丈すぎて可哀想。 栗原さん、やっぱりいいキャラ。
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いつも楽しみにしている雨穴さんの3作め。
今回は厚みがあって、間取りも11!
図書館で借りた時からワクワクが止まらなくて、エピソードごとに気になるところが満載。
読みやすくて隙間時間でもサクサク読めるのも嬉しい。
後半の推理で引っかかっていた所が回収され、思ってもいなかった方へ話が進んで、読み応えもあった!
でもヤエコさんの娘が登場する場面があまり前半にない分印象が薄くて、前半にエピソードがあったらもっと繋がった時驚いたかも。
でもあえて触れていないからこそ、思いがけなくて衝撃だったのか。。。
変な家が個人的には1番好きだけれど、変な家よりも満足度が高かった!
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今度の間取りは11あるぞ!ということで前回よりもボリュームあってよかったです。
色々な家の間取り図が集めると一つの宗教に関係してくるのはなんとも嫌で面白かったです。
宗教のためだけに部屋を削ったりする?と思わなくもないですが、突飛なようでいて、そこまでの一つ一つの話の積み重ねで説得力が生まれていて、宗教絡みの得体の知れなさ、理解できなさが不気味で良いです。
個人的にはヒクラホーム社長よりもミツコちゃんよりも、笠原さんのお父さんが1番悪人に感じました。糸電話中に…とかきもちわりー想像させんなよ!
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雨穴さん3作目。
11の別々の家がどのように繋がるのだろうと思っていたら、さすが栗原さん。物悲しい切ない真実だった。
私のような素人でも、少しだけ歯車が合うようなピースがはまるような感覚で読める雨穴さんの物語がとても好き。
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前作と比べると恐怖感は半減したが、11個の間取りから真実に繋がっていく構成は面白かった。
話の構成が
作者が取材相手に取材する(11の間取り)
↓
栗原さんの推理(合間に作者の取材記録のまとめが入る)
↓
結末
となっているので、内容が曖昧でも思い出しながら読むことができる。親切な構成になっているので読みやすかった。
11個の間取りが繋がって真相が分かったとき、(ああ、結局そっちに行くのね)の気持ちになって冷めてしまったが、それぞれの間取りにある謎を知り、話が繋がっていく爽快感を味わうことができたのは楽しかった。しかし、デリケートな話題や描写が多くて読み進めるのを躊躇うことがあった。話の結末についてもあれで良かったのか?と思ってしまった。どのような結末だったら納得したのかは分らないが…
雨穴さんの作品は全作読んでおり、やはり『変な絵』が自分の好みに合っていて好きだと思ったが、この作品を読んで、ページ数が増えて内容が洗練されていると感じたので次回作にも期待したい!!