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余所者を寄せ付けず 自分が知っている人の関係者ではないと警戒する
田舎出身の私からすると とてもリアルな田舎の人間関係でした
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村山由佳さんが今まで書いてきたものとは雰囲気が違うなと思いました。主人公が小学生というのもあるかもしれないけれど。
「いじめ」「地方に移住」「就農」がテーマ。
私は自分が田舎に住んでいるので地方に移住して農業やるって、言うほど簡単じゃないことが想像できてしまうのだけど、雪乃の父親・航平のやる気とか、周りを巻き込んでいく力がすごいなと思いました。
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求めすぎてもいけないが、感動を得られるストーリーを3割くらいは読みたい。あらすじを見る限りこの本はその3割本。主人公はどのような地でどのような時間を過ごすのだろう
#雪のなまえ(文庫)
#村山由佳
23/12/8出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/487hIYP
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初めての村山由佳さんでしたが、季節や時間の移り変わりが感じられて、人のあたたかさが伝わる本でした!
地方から都会へ行った人には多分、わかりたくないけど共感してしまう描写が多く、主人公が学校へ行けなくなったことについて周りの人の反応もなるほどと思いましたが、自分も誰かのことを思いやれる強さがほしいなと思いました。
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いろんなことに気づいてしまって遠慮したり、どうしたらみんなにとって1番良い形になるのかばっかり考えて踏みとどまってしまったり。気付いているのに余計なお世話かなって気付かないふりをしてみたり。そういう癖がついてしまった私は、人に深入りしないことや当たり障りなく居ることを選んで、それが楽だと決めつけてる。それを良しとしてる自分も、なんて冷めてるんだ、意気地なしなんだって思ってる自分もいる。
でもこの作品を読んで、それも私のいいところだし才能かもしれない。って受け止められて。
だけど、頭で考えてばかりいないで素直に踏み出してみよう。そんな気持ちにもさせてくれた。
そして踏み出したらやっぱり面白く変わることが多くて。疲れちゃうこともあるけど、やらないで悶々としてるより断然良かった!!
"人間だって無理してずーっとおんなじ顔でいるこたぁねぇに。自分の好きなように、やりたいように、いくらだってわがままんなっていいだわい。"
おじいちゃんの言葉がまたさらに背中を押してくれてる気がする。
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久しぶりに良い本に出会いました。
この本の良いところは子どもも大人も都会も田舎も悪く書きすぎず、よく書きすぎていないことです。
「都会はギスギスしていて、田舎は優しい」「子どもは純粋で大人は頭が堅い」「子どもは失敗ばかりして、大人は完璧」「柔軟でポジティブな人は良くて理論的でネガティブな人はダメ」そんな描かれ方をしていないところが気に入りました。
この本に登場する大人は危ういし、他人を傷つけたり、自己防衛しすぎるところもあります。主人公・雪乃の両親はそれぞれ弱みを見せすぎていると思います。でもそれが人間らしくて私は良いなと思いました。隣の芝生は青く見えるけど年齢に関わらず完璧にできる人なんていないからです。
「逃げても良いんだよ」というメッセージも「逃げずに戦え」というメッセージもよく色んな作品や人から言われることだと思います。でも真面目過ぎて逃げることができない雪乃や英里子、お人好しで柔軟だが、すぐに逃げてしまう航介がいることによって、「自分を守るために逃げなさい。」と「頑張りすぎて倒れない程度には自分を輝かせるための頑張りはしなさい。」という2つの教訓を矛盾させることなく入れているのが見事だと思います。
雪乃みたいに深く傷ついたり、英里子みたいに日々に追われたり、航介みたいに自分の短所から逃げ続けていると思ったらまた読みたいです。
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プロローグ 夢と自由と
新天地/美しい眺め/人間の学校/名前/サイダーの泡/
一人前の仕事/寄り合いの夜/訪問者/起き上がり小法師/
エピローグ 雪のなまえ
「夢の田舎暮らし」を求めて突然会社を辞めた父。母は東京に残り、不登校になっていた小五の雪乃は父と共に曾祖父母が住む田舎で暮らすことに。
雪乃の心はほぐれていけるのか、読んでいると息が詰まることもあったけれど、少しずつ緩んでくる感じがあるとほっとした。
母の本当の思いにも触れることができて良かった。最後に残ったのは『雪のなまえ』って何のこと? さて……
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2023年98冊目
村山由佳さん/雪のなまえ
主人公はいじめに遭い不登校になった女の子。
「夢の田舎暮らし」を求めて会社を辞めた父と一緒に曾祖父母がいる長野で暮らし始める。
ちょっとお節介な地元の人々と交流していくなかで、彼女に訪れた変化とは。続編を読みたくなる物語。
#読了
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田舎の人(だからかどうかは別だが)暖かさが感じられる、最近の村山由佳にしては、穏やかなホッとする物語だった。
長野弁満載。
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もっと早くに読めば良かった!
村山さんの作品のなかでも特別好きな作品になりました。
優しさと温もりに満ちた家族小説です。
いじめで学校に行けなくなった雪乃と、仕事を辞めてしまった父との新天地での暮らし。
温かく迎え入れてくれる長野のシゲ爺とヨシ婆。
厳しくも優しい二人と、四季折々の自然を感じながらの暮らしにほわっと心が安らぐ。
人の心の機微に敏感で、気遣い察して我慢してしまう雪乃ちゃんに「そんなに頑張らなくてもいいんだよ」と言ってあげたい。
印象的だったのが、父娘の向き合いかた。
“子どもだから”と軽んじることもなく、まっすぐ向き合って言葉でしっかり思いや考えを伝えられる。いいなぁ。
遠く離れて娘を思いやる母の愛情にも胸がつまった。
自分を気に掛けてくれている人がいる安心感、必要とされている実感や信頼感はその人に居場所をつくってくれる。
両親、曾祖父母、同級生の大揮、長野の自然のすべてが雪乃の心を少しずつほぐしていく。
『ほんとうの自分を受け容れてくれる場所。そこを見つけるため、今いる場所に別れを告げるのは、決して逃げではない』
疲れた心を優しく包み込んでくれる作品。
心に響く言葉もたくさん。
また素敵な作品に出会えました♪
図書館本ですが、購入して再読したい!
森沢明夫さん「エミリの小さな包丁」
伊吹有喜さん「雲を紡ぐ」
を彷彿とさせる温かな読後感でした。
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いじめから不登校になった5年生の雪乃が、会社を辞めて就農する父とともに田舎に引越して、自然に触れながら新しい生活を始める。農作業や風景の描写が細かくて一緒に体験しているみたい。
同じ年の大ちゃんのシンプルでナチュラルな言動が、心を温めてくれました。
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「夢の田舎暮らし」を求めて父が突然会社を辞めた。いじめにあい不登校になった小学五年生の雪乃は、父とともに曾祖父母が住む長野で暮らし始め、仕事を続けたい母は東京に残ることになった。(e-honより)
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2月1冊目
暖かい言葉が散りばめられていた1冊
いじめで学校に行けなくなった主人公が
曽祖父の田舎へ移住して成長して行く話。
両親の気持ち
曽祖父、曾祖母の気持ち
同級生の気持ち
どれを取っても優しくて優しくて
所々涙がほろりと零れました。
主人公も優しくて強い。
抱きしめてあげたい。
冬の1冊にぴったりでした。
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「つらいことから逃げてもいい」
これを言ってくれる人が自分の周りにいるのだろうか?とこの本を読んでまず思いました。
○○なことがつらい、○○をしたくない、と耳にすると多くの人は「もう少し頑張ってみよう!」「大丈夫、どうにかなるよ!」とか言う人が多いと思います。
目の前から逃げることは良くないと一般的には思われるけれども、「自分のことを守るために逃げるのなら我慢しなくていいんだよ」、と今悩んでいる苦しんでる人たちに伝えてあげたいと思いました。
逃げようとするのは負けの選択肢ではなく、生きるため・勝つための選択肢!
あと、個人的に雪乃の名前の由来がとても素敵で、いつか子供ができたときの名前の候補にしたいなと思いました。
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読書が好きな小中学生の心にザクザクと刺さってほしい。あるいは雪乃と同じ悩みを抱えている子どもたちの手に触れて、少しでもその悩みが軽くなればいい…という願いを勝手に抱き続けて読み切りました。
物語の中に「こういうことあるよな…」と共感を覚えることだったり、一丁前に大人ぶった目線で「わかるわ~」と感じることだったり、自分はどう思うかを考えさせられる機会が散りばめられている。ただ、長文のセリフが出てくると「作者の人の思考が詰め込まれた代弁セリフがきたぞ…!」なんて身構えちゃう、という変な受け止め方をしてしまったりもしたんだけど、物語が後半に進むにつれて「こういうことあるよな…」の共感の幅が大きくなっていったというか、自分が受け止める問いかけが核心に迫ることで生じる厚みがそのまま読み応えに繋がっていったというか…前半はちょっと読むのに時間掛かっちゃったんだけど後半はあっという間でした。大体の小説ってそういうものな気もするけど。