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久しぶりの『アリスとシェエラザード』、面白かった!
今回から相対するキャラも出てきましたし、今後の展開が楽しみです。
猫を見て、この二人のキャラ造形を見るとやっぱり『栞と紙魚子』を思い出してしまう。あちらより、この二人の方が大変そうだけど。
やはり諸さんワールドは最高です(^^)
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後書きに19世紀のイギリスのことは良く知らずに書き始めたとある。
よく雰囲気が出ていると思う。こちらも昔のイギリスのこと知っているわけじゃないけれど。やっぱり主人公二人の衣装かな。
流石にモロ☆先生もお年かな。筆運びがアヤシクなっているかなと感じる処もある。表題の仮面舞踏会は誰が誰なのか分かりずらい。
こんな変な話を描ける漫画家は他にいないなと思う。敵役も登場したので、これからも期待している。
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待ってましたのアリスとシェエラザードコンビ。彼女たちの周辺で起こる怪異譚の帰還です。嬉しい楽しみ。
今回登場したユディット。今後もライバルとして何度となく二人の前に立ちはだかりそうです。立ちはだかる、という感じではないか。毎度毎度邪魔してくるコンビなので、ユディット側から見て、アリスとシェエラザードが立ちはだかる、という子オチになるのでしょうね。奇妙な縁でそうなってしまっているので、いい迷惑だわ、というところが二人の意見でしょう。
「四辻の悪魔」のギミックが好きです。悪魔召喚が描かれたページが紛失、探索してちょうだい、のクエスト。ページから離れた文字列は拡大縮小思いのまま、というフレキシブル設定が楽しい。生き生きしているのですよ、ページからパージされた文字や図解が。物語に真剣さはあるけども、笑いがついつい生まれてしまうシーンでした。
ユディットの絵画を触媒としている呪いを使うのだけど、じわじわと侵食してくる怖さがあってよいです。いや怖いのだけど、それがよいのです。
自分がすり替わってしまってゆく様が、実感できてしまうというのがね。じわじわ接近侵食してきて、気づいた時には手遅れで、そうなってしまうと侵食は勢いを増してゆく、というのが怖いですね。音もなく忍び寄る恐怖。気づいた時は飲み込まれる直前というのは、バッドエンドを自覚しているのに、逃れることができないという事実を突きつけられてしまう怖さ。意識がある状態で蛇に飲みこまれてゆくネズミを見た時の恐怖や嫌悪、忌避と同じです。怖い怖い。