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孫娘の扉子が主役だった新シリーズだが、今回は祖母含めて3世代の17才時の同じ秘密が解き明かされて行く。
プロローグで3世代の家族が勢揃い。次の章から令和、昭和、平成と展開して行く。戦後の混乱期に鎌倉に居た著名文士達が拠出して出来た「鎌倉文庫」の千冊に及ぶ本の行方。
昭和の時代の祖母智恵子はビブリア古書堂に通う女子高生。店先で鎌倉文庫の情報に接し、のめり込んで行く。この時に店の息子と知り合って、後に結婚。ダークモード発動で、強引に解決に結び付けたのだが、ここでお互いに惹かれあって結婚するのが不思議。
平成の時代の娘である栞子も鎌倉文庫に関わって行く。持ち前の洞察力と推理力で解決して行くのが凄い。2代と3代は本以外は駄目なキャラがホッとさせる。
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「鎌倉文庫」を巡って、昭和、平成、令和と時代が変わる中、祖母、娘、孫で話を紡いでいくかたちになっています。
「鎌倉文庫」は貸本屋のことで、川端康成や久米正雄などの著名人が自身の持つ初版本、稀覯本や夏目(漱石)家から借りた本を店に並べていたそうです。
しかし、お店はかなり早く閉店し、貴重な本は今も多くが所在がハッキリしていないという史実をもとに、ビブリアのフィクションを織り交ぜています。
毎度の事ながら、史実とビブリアのフィクションが交わると、ロマン溢れる作品となり、ワクワクします。
読了したため、また次のビブリアのロマン溢れる作品に逢えるまで、作中に出てくる、まだ読んだことのない川端康成や夏目漱石の本を読みたいと思います。
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戦中から戦後、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。
千冊ほどもあった貸出本も、後に発見されたのは数冊のみ。
夏目漱石の初版本なども含まれているという残りの本はどこへ?
行方を捜す依頼は、昭和から平成、令和のビブリア古書堂の娘たち三代に受け継がれていきます。
三つの時代をまたぎ紐解く、鎌倉文庫の謎。
三者三様の物語と、そこから紐解かれる人の想い。
このシリーズ、ほんと面白いです。
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シリーズ11巻目、アフター4巻目。
今回は夏目漱石の蔵書をめぐる、昭和・平成・令和に渡る篠川家の親子三世代の話。
古書店もぐら堂の娘と、ビブリオ古書堂の娘は互いに口も利かない絶交中だった。
そんな中、扉子と知り合った恭一郎を通じて圭はある本を扉子に渡す。
その本は、夏目漱石「鶉籠」の初版本。
さらにその本には”鎌倉文庫”の蔵書印が押されていた。
戦後まもなく、鎌倉在住の作家が自らの蔵書を持ち寄った貸本屋「鎌倉文庫」。
貴重な蔵書は時代を経て行方不明になっていた。
鶉籠、道草、吾輩ハ猫デアル。
昭和・平成・令和を経て篠川家の親子、智恵子、栞子、扉子の三世代が、それぞれの時代で鎌倉文庫の蔵書の行方を追う。
全巻読んでいるはずなのに、前の話を全く覚えていないシリーズになって来た。
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新シリーズ第4巻。今作のテーマは夏目漱石と「鎌倉文庫」。大きく3話構成になっている。
第1話は漱石の「鶉籠」という著作集の謎に、高校生の扉子が挑む『令和編』
第2話は1973年を舞台に、当時、高校生だった智恵子(扉子の祖母)が漱石の「道草」をきっかけに、事件の発端となる場面に出会した『昭和編』
第3話は漱石の「吾輩ハ猫デアル」をもとに、栞子(扉子の母)が全ての謎を解決していく『平成編』
前作までよりはダークさは控えめで、読み易さは戻った印象です。これまでほとんど描かれていなかった、栞子の父と智恵子との出会いが描かれた事で、そんな印象をもったのかもしれません。
前作発売から丁度2年で出た第4巻。扉子はまだ高校生だし、まだまだ続編はありそうです。期待して待ってます。
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令和 扉子 圭
昭和 智恵子 登
平成 栞子
智恵子が兼井花子の意図を感じとって鎌倉文庫の書籍を売っていた ちょっと高校生には無理かな
自由奔放すぎる知恵子の設定は、なんでもありだな
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ビブリア古書堂の事件手帖最新巻。
巻を重ねる毎にネタがシブくなっていく(笑)
そういうのももちろんいいんだけど、篠川家の親子三代が活躍するもっとライトなスピンオフも読んでみたいかも。
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扉子IIIを23年1月に読んだ、とログを見返して確認したところで、当時この先が気になると感想を残したのですが、こちらは発売間もなく読みました。異なる時代、語り手変えて、話がつながっていくのは、さすがというか、長いシリーズものがもつ安心感というか。面白かったです
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『ビブリア古書堂の事件手帖』扉子編の最新巻。やっぱりこのシリーズが好きです。智恵子、栞子、扉子の三代を結ぶ夏目漱石本が背景に。智恵子と栞子の過去も語られています。推理テイストは当初より弱めですが、十分に楽しめる作品です。
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大好きなシリーズの世代交代で少し不安をもつて読み始めましたが、全くの杞憂に終わりました。
これまで語られてこなかった家族の歴史が、自然な形で語り手を上手にかえて語られて、シリーズの集大成のようであり、さらなる序章のようでもあり、とても楽しく読ませていただきました。
まだ続けていただけるようなのでとても楽しみです。
2024-020
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戦中実在した貸本屋「鎌倉文庫」。その幻の貸出本の行方を追う智恵子・栞子・扉子の親子3世代の物語。今作の依頼者である兼井夫婦の絆が素敵。強欲で嫌な依頼者が多いこのシリーズでは異色。容姿や古書に関する知識など共通点は多いが、性格はそれぞれ違う3人の比較が楽しめる。
今回電子書籍で読み、紙の本でも共通かは知らないが、相変わらず誤植が多い。誤字脱字はもちろん、「栞子の姿が手に入った」って。リズムが狂うから本当にやめてほしい。この出版社は酷すぎる。
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本好きにはたまらないシリーズですね。
今回のお話は昭和、平成、令和と智恵子、栞子、扉子と3世代が活躍する今までにない大きな物語になっています。
なんか、最後の盛り上がりがクライマックスめいていて、?完結と思ってしまいましたが、次巻もよろしくだったので一安心。次巻も期待します。
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千恵子,栞子,扉子の三世代のそれぞれの17歳と,鎌倉文庫に纏わるエピソード.今回は夏目漱石で,鶉籠などの古書が出てくる謎解きも.
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なんか毎回といっていいほど
他人の家族の溝を掘ってるシリーズですが
今回は自分ちの溝だから、いいや〜。
鎌倉文庫という蔵書をめぐって
三世代にわたる謎解きが描かれる。
いや…最初の智恵子の時は
謎を作っているのか?
栞子の父親目線で描かれた昭和編。
智恵子みたいな女性が「母親」になった
過程が少しだけわかったような気がしたけど。
やっぱり友達にはなりたくないかも。
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長く続くシリーズならではの魅力に溢れている。あの人の今までにない姿に驚きと喜び。
鎌倉文庫と夏目漱石に関わる親娘3代の物語。本の魔に囚われた人が多く出て来たシリーズだが、今作は本が人に力を与えて縁を作る物語だろう。