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卍山さんのレビュー一覧

投稿者:卍山

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本佐善雪渓の研究

2012/06/24 08:24

『佐善雪渓の研究』・・・隠れたる高潔の儒者

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

佐善雪渓と云う人物を知ったのは、森銑三著作集巻八所載の『佐善雪渓』によってです。

同署に抄出されている佐善雪渓『下谷集』を読み、江戸中期に生きた類まれな高潔の士の全容を知りたいと思ったのですが、本書によって長年の渇望が癒されました。

佐善雪渓は津及び久居の藤堂家に仕えた儒者で、江戸に住まいしていました。『下谷集』は藤堂家の家臣よりの問いに対し雪渓が返答した手紙を集めたものです。

儒学といえばつまらないものであり、まして江戸時代の儒者と云えば、古い教えをたゞ信奉している四角四面の人間と思われ関心の対象外でした。しかし、この『下谷集』に見られる佐善雪渓は、現代人が忘れさった人間としての気概を持った優れた人物でした。

江戸といえば浮世絵だ歌舞伎だとはしゃぐのも一興、また江戸時代検定なん級と瑣末な事項を覚えこむのも結構。しかし、江戸時代を生き主導した武士たちの心構えに想いを馳せようとしたら、本書はまさに絶好の手引きとなるでしょう。

本書は以下の章立てとなっています。
研究篇 : 雪渓に関する研究の累歴と資料
伝記篇 : 雪渓の伝記 
著作篇 : 『下谷集』、『論語講義』、『雪渓先生雑話』 等著作の翻訳

大変な労作を著された著者の小谷恵造さんへ謝意を表します。

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漢籍解題事典...有難い書籍です。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

昔の方々とは違い子供の頃から漢籍に親しんでいるわけではないので、普段目にしている書籍以外についてはほとんど知識がないのが実情。本書は代表的な漢籍について紹介しているので便利で役立つ。

著者も書かれておられるように、紙数の制限で簡略化されたところが多々あるのは致し方ないが、『老子』、『荘子』、『列子』等の「道家の書物」を、「道教の経典」と書いてあるのはいささか疑問である。というか、中国古代思想の通念から見れば誤りであるといえるだろう。

又、各々の書籍に【版本】として出版されている代表的な本を紹介されているが、訳注書があまりにも本書の出版社である明治書院のものに偏り過ぎている。本書の信頼性に疑問を起こしたくなるところである。

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