Taka.★さんのレビュー一覧
投稿者:Taka.★
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2003/05/29 23:11
システムと、天才と、歴史の必然。
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第二巻はポエニ戦争、それもハンニバルが主役となる第二次ポエニ戦争に書幅の殆どが割り当てられている。
アレクサンダー大王以来の戦術の天才、ハンニバル・バルカの畢生の大事業『ローマ東征』に対して、共和政ローマというシステムが、いかに敗れ、いかに苦闘し、いかに学び、そして最後に勝利するかのプロセスが、塩野七生独特の視点と筆致とで活写されている。
そしてハンニバルという劇薬を克服したローマが、必然的に覇者への道を踏み出すに至る過程も。
教科書では決して感じることのできない、歴史の作られる場面におけるダイナミクスを感じることのできる珠玉の一編。
一人でも多くの人に手にとってもらいたい物語である。
紙の本とらいあんぐるハート3〜Sweet Songs Forever〜ビジュアルファンブック
2002/04/13 17:44
「守りたいもの」のメモリー
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2001年夏から製作が伝えられ、このほど漸く出たJanis/ivoryのPCゲーム「とらいあんぐるハート3」のビジュアルファンブック。ビジュアルファンブックとしてはオーソドックスな作りになっており、描き下ろしイラストやスタッフ・声優インタビューなど読み応えもある。特に嬉しいのは、角川書店の協力で実現した少年エース増刊桃組掲載のコミック2本を収録していること。なお、カバー裏も一見の価値有り。
紙の本それは舞い散る桜のように 希望編
2003/05/28 23:30
「ありえない」ふたたび
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全部で3冊予定されていて次巻は小町編だそうな。
ストーリーそのものは原作ゲームの結末がああいうものであるだけに、それほどのひねりはされていないのだが、原作の最大の魅力でもある「会話の面白さ」は十分に取り込まれている。
特に「プリンセスが見ていた」シリーズの描写はなかなか。
ドクターイエローこと谷川センセとかみそりマックスこと巻島麦兵衛クンには残念ながら出番がないが、原作ゲームのファンなら買っても損はないだろう。
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