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窪山 裕介さんのレビュー一覧

投稿者:窪山 裕介

2 件中 1 件~ 2 件を表示

映像としての京極夏彦の世界

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書はWOWOWで放映された、京極夏彦初の映像化作品である怪談時代劇『京極夏彦「怪」』とその原作である京極夏彦著『巷説百物語』の世界を解説したものである。さらに京極夏彦がドラマ用に書き下ろした第一話「七人みさき」の脚本も収録されている。

 いわゆる解説本なのだが、ドラマを見ていない人も京極夏彦の脚本は一つの読み物としても十二分に面白く、もちろん見た人は映像と脚本の違いを実感し、そのあやかしの世界をより一層理解できるだろう。また、制作者の撮影所日記も掲載され、京極夏彦自身も出演している本ドラマの裏話が満載であり、
京極ファンならずとも必見の書である。

 関連書籍として『巷説百物語』『嗤う伊右衛門』(共に京極夏彦著)がある。

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紙の本中欧怪奇紀行

2001/01/23 04:40

冬の夜には怪談を

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「寒い冬の夜にこそ暖炉のそばで怪談を語ろう」と主張する田中芳樹と「怖い話は好きだが怖い目に遭うのはいや」と語る赤城毅、自他共に認める怪談好きの二人が中央ヨーロッパの国々の歴史、伝説、妖怪、怪物、怖い話について、縦横無尽に軽妙な語り口で語り合う対談集。書き下ろし短編怪奇小説『ヨハネス・マイヤーホーフの手記』(赤城毅著)『鏡』(田中芳樹著)も収録されている。

 昔はヨーロッパの歴史を研究していたこともあるという赤城毅と、ドイツ文化圏に以前から興味を持っていたという田中芳樹が、中央ヨーロッパの怪奇談について語り合う。その対談の話題は、怪奇談の3大スター、ドラキュラ・狼男・フランケンシュタインから、歴史上の実在の人物「串刺し公」ことヴラド・ツェペシュや「血の伯爵夫人」の異名を持つバートリ・エルセベートまで多岐に渡り、さらには中欧の都市の話題から古今の怪奇小説や怪奇映画、さらには自信の小説のネタバレまで語ってしまう。怪奇小説愛好者のみならず両氏の小説の愛読者まで楽しめる一冊である。
 書き下ろしの短編2作はこの本のタイトルにふさわしく、読み応え十分の怪奇小説となっている。赤城毅の短編『ヨハネス・マイヤーホーフの手記』は、ナチスのSS大尉と美しい吸血鬼の少女との哀しい物語を情景豊かな筆致で描いている。また、田中芳樹の短編『鏡』は一枚の古ぼけた鏡をまつわる怪奇談をあっと驚く構成で書き出している。

 まさしく、冬の夜更けに一人で読むのにふさわしい書である。

 対談中に出てくる両氏の書いた本として『カルパチア綺想曲』『夢幻都市』『ウエディング・ドレスに紅いバラ』(田中芳樹著)、『帝都探偵物語2−闇を呼ぶ人狼』『帝都探偵物語3−真紅の挑戦』(赤城毅著)などがある。

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