なぎささんのレビュー一覧

ぐるぐるするってば

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　共鳴せずにはいられない。それは誰しもが思うことではないのだとわかっている。今のあたしが、今この状況で読んだからなんだとわかっている。「今」、だから出逢ったのだと思うし。ホントに「ぐるぐる」なんだ。それは読んでみた読者が感じること。そして田口ランディ自身が感じていること。この世の不思議に。
　1999年の5月からの日々の記録。それは5月から始まり2000年の6月まで続いている。日記とは、「こうあるべき」ものではない。誰もがいつからでも、始められる。そして続けられる。書きたくなければ書かなくてもよいのだし、日々を記すこと。日々の感情を書き残すこと。それは自分と向き合う作業でもある。自分の言葉でそれをすればいい。なのに、どうして他人の日記がこれほどまでに面白いのか。
　そして自分も日記を書き続けている。「人生ってぐるぐるなんだなぁ」と、あたしもそう思う。ランディが最近、近く感じる。どうやら近づいている。