サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. アオさんのレビュー一覧

アオさんのレビュー一覧

投稿者:アオ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本麦ふみクーツェ

2004/04/05 21:20

温かく優しい物語を探している方へ。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは数学者の父さんと、名高いオーケストラの元ティンパニー奏者だったおじいちゃんと港町で暮らす「ねこ」少年の物語だ。
猫の鳴きまねが本物の猫よりも上手だから「ねこ」と呼ばれる少年は、その高すぎる背のせいで疎外感を感じながらも、さまざまな人に出会い、困難を体験し成長していく。

おじいちゃんが教える町の吹奏楽団と風の音楽のこと。
世界中の奇妙な記事をスクラップし続ける小学校の用務員さんとのこと。
ある時、町に降りしきったねずみの雨のこと。
次第に素数に溺れ、狂い始める父さんのこと。

音楽とスクラップ記事に心踊らせ、人々の死に悲しんだ。
クーツェの、麦をふむ足音とともに、ねこも、私も。


「悲しさから、ではなく、人生の素晴らしさ、に私は泣いた。
長い長い物語の果てにたどり着いた真実の美しさに。」(帯より)


青年になったねことみどり色が、あたたかい畑土をふむラスト。
日射しと歌と希望に満ちあふれたこの最後を、私は決して決して忘れないだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。