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にょりさんのレビュー一覧

投稿者:にょり

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紙の本海辺のカフカ 上

2002/09/23 22:08

徹夜して一晩で読んでしまいました。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 富士川ICでご飯を食べて帰宅したら「海辺のカフカ」が届いた。私は中日ファンで高松で宿を探してヘロヘロになったことがあり、フェミニストを気取った人と父がこの世で一番嫌いだ。だから一番気になったのは、「田村カフカ」と父の間にどんな軋轢があったのだろうかということだった(母は子を捨てても聖母でいいなあ、とも)。

 人は社会人になろうが「大人」になろうが、誰かの「子ども」であることから逃れられない。私は親が消えてくれたらその思いは消えるのではないかと日々想像しているがどうもそうではないらしい。普通、人は成長するにつれて、他の人の親を知り、初めて自分の親を知る。だから15年しか生きていない田村少年が父を知り母を知ったことには少し違和感もあったけれど、それは彼の中の「カラス」のお陰なんでしょうね。

 彼はその聡明さから父から離れ、でもナカタさんが父を殺してしまう。手を違えど、それは彼の意志だったのだ。ナカタさんは幼い頃、激しく心にダメージを受け、「うち」と「そと」との区別が曖昧になり、異世界と接触した。だからぴんぴんに張り詰めた田村少年の心がついに破れたとき、二人はつながったのだ。それとも二人は父親に虐待されたという過去でつながったのか。それでもというべきか、とにかくというべきか、邪さのないピュアな二人だったからそれが可能だったのだろう。現実世界では、法に触れる、許されないことなのだろうけれど、先に進めてよかったねとナカタさんと田村少年に言いたかった。

 だけれど私は謎かけのような村上春樹さんの小説はあまり好きでない。ストレートに心に響く話が好きだ。15歳の少年にはきっと受け入れられないと思う。書かれていない、だけれど大切なことが多すぎると思う。単に私が読者として未熟なのでしょうけれど…。でも少しこの小説で歩み寄りが感じられたのは私だけじゃないだろうな、とも思いました。

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