御津 さんのレビュー一覧
投稿者:御津
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2002/02/09 13:52
少年達の孤独
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鉱石倶楽部に属している主人公の銅貨は揺れやすい性格が少年じみて愛らしく、友人の水蓮はキリッとしていて自由奔放だが、どこか危うい。二人の友情の話、と言ってもいいかもしれない。
二人が棲んでいる所は一応きちんと現実なのだけれど、時おりその現実と夢の境が曖昧になるような、不思議な世界。
代理母に育てられることになっているので、実母も父親もいない家の中で、銅貨は兄への複雑な感情を持ち続けます。
突っ放したような孤独の中で生きている少年達が、感情というものを濾過してしまったようなかわいた文章で描かれています。
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