ミニライダーさんのレビュー一覧

ためになる歴史の本

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近現代史研究者として有名なドイツのリチャード・J・エヴァンズが
エルトン、カーなどに代表される、いわゆる旧来の歴史学と、
その歴史学を批判する現代のポストモダニズムの論点を明確にし、
互いの批判に留まる事無く、対話を通じて現代の「歴史学」
を位置付けて、擁護・模索しようとした本です。
歴史理論の案内書としてはこれ以上なくうってつけですし、
歴史学の現状を把握するのにも大きなヒントとなり得ます。
ただ訳文なので、分かり難い訳とかもしばしば見受けられるし、
もともと小難しい主題なので理解して読むのには苦労するかも・・。
いや実際泣きたくなるような思いもしました。
何でそんな物を薦めるか？
それはもう、ためになる本、この一言に尽きます（笑）