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先月(2017年8月)

三鏡 友史さんのレビュー一覧

投稿者:三鏡 友史

1 件中 1 件~ 1 件を表示

アメリカの内幕、教えます

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 イギリスから20年ぶりに帰ってきたコラムニストによるアメリカについてのコラム集。と聞いて、久々に母国に戻った人間の感慨深い感想がまとめられている本を想像するのは間違いである。むしろこう思った方が良い。「ここが変だぞアメリカ人」。

 筆者はレストランで一度に十六のドレッシングをまくしたてるウェイトレスにうんざりし、自分の洋服で怪我をする年間14万人のアメリカ人に思いを馳せる。道路の向こう側に行くにも車を使わずにはいられない人々に溜息をつき、何の所在を尋ねても「七番通路です」としか答えないおもちゃ屋の店員に腹を立てる。かと思えば溢れるジャンクフードの山に狂喜し、いつでもどこでも『マカレナを素っ裸で踊る』というビデオを買えるような「買物天国」ぶりに賞賛を惜しまない。このようにアメリカの変な習慣・気質・文化が、やれやれといった風に、しかし決して見下すのではなく、愛着たっぷりに書かれたのがこの本である。

 筆者の筆致も軽妙で冴える。

「八歳になったころ、両親がスキーをプレゼントしてくれた。さっそくそのスキーを外へ持って行き、留め具を留めてスキー選手のように前かがみにポーズをとったが、何も起こらなかった。なぜかと言えば、アイオワには坂がないからだ」

たかだか「平らな場所ばかりの土地でスキーなんてよこさないでよ!」と言うのにこれだけの凝った言い回し。こんな文章が本書には山ほど含まれているのだ。単なる日常を描いた個所でも退屈せず読めてしまう。

 特にアメリカに対し「合理主義の支配する大国」といったようなイメージを抱いている人に是非読んでもらいたい。練習のために空港に爆発物を隠し、どこに隠したか忘れてしまった警官。「予算削減のため」未だに目で見て細菌を発見しようとする食肉検査官。こういった人達の記述を読めば、腹を抱えつつ「何だ、アメリカだって大した事ないや」と思う事請け合いである。

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