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渋谷 勉さんのレビュー一覧

投稿者:渋谷 勉

3 件中 1 件~ 3 件を表示

追い求めてやまない自由へのラン、ラン、ラン!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 なにかとてつもなく恐ろしいもの。
 ヘルズ・エンジェルズにはそんなイメージがつきまとう。
「悪さをすると、ヘルズ・エンジェルズがきますよ」といった親子の会話が交わされているような気がするのだ、合衆国内では。
 本書『ヘルズ・エンジェルズ』は、この荒くれバイカー集団の生みの親ともいうべきラルフ・“サニー”・バージャーのインタビューをまとめたものだ。
 大排気量のハーレー・ダビッドソンを改造した“チョッパー”に乗り、隊列を組んで“ラン”に出て行く。その途中では大がかりなパーティがあり、乱闘があり、友情があった。もちろんドラッグとセックスも。
 サニーは、クラブ結成から40年におよぶ歴史を10年ごとに区切って回想する。クラブ結成と団結を固めた50年代、ヘルズ・エンジェルズの風評が徐々に広まった60年代、ギャングのようにやり放題だった70年代、州と連邦政府との闘争に明け暮れた80年代。
 そして99年、ヨーロッパ・ランに出たサニーは、なぜ自分は“ラン”するのか、しなくてはならないのかに気づいてつぶやく。
 「バイクに乗りながら、おれはこう考えていた。40年間バイクに乗っていて、もしもなにか学んだことがあるとすれば、自由は安直には手に入らない、ということだと。開けた道路、がっちりセットされたハンドル、ぐらつかないシート、長く弾む道路でしがみついてくる愛しい女。おれにとってはどんなに必要なものだったか。」

 40年かけて到達した自分探しの結論、といえなくもない。けれど、生後4カ月で生みの母が駆け落ちでいなくなり、飲んだくれの父親に振り回され、しかも父親の再婚相手と折り合いの悪かったサニーには、それだけの時間が必要だったのだ。

 イメージだけで語られることの多かったヘルズ・エンジェルズについて知識を得るにはこれ以上、有益な本もない。しかもローリング・ストーンズのコンサートで護衛役を務めたエピソードなど、興味深い内容が次々に披露される。
“なにかとてつもなく恐ろしい”ヘルズ・エンジェルズの秘密がここにある。

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“好き”を仕事にした職人7人の生き方

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 愛車をもつ人は幸せである。
 いのうえさんが所有するクルマは'59年型のオースティン・ヒーリー/スプライト。その愛車について、以前こんな話をうかがった。
 「クルマはクラシックスタイルだけれど、ガレージに保存するようなことはしない。乗りたくて買ったのだから、運転するのは当たり前。今日は走るゾ、という日は車庫に行くときからうれしくて仕方がないんだ」
 愛車との暮らしがこんなに楽しいのなら、毎日クルマに接する人は、もっと幸せに違いない。そんな動機から『クルマ好きはこんな生き方に感動する』が生まれたのではないか、とこちらで勝手に想像している。

 本書はいのうえ氏著作の『クルマ好きを仕事にする』につづく第二弾である。前書に引きつづき、いのうえ氏自ら日本各地に点在する専門ショップを訪ね、オーナー(=職人)たちにインタビューを重ねていく。
 専門ショップとは、調子のすぐれないクルマのメンテナンスやレストアを手がける修理店のこと。各ショップにはブガッティならおまかせ、ポルシェについての情報量は圧倒的、といった個性があり、その個性は職人たちの生き方をそのものを映した鏡でもある。だから登場するクルマのキャラクターを理解しながら読めば、オーナーたちのこの道ひと筋に至ったきっかけやこだわりぶりに、ついニヤリとさせられてしまうのだ。
 ことに印象深いのはこんなシーン。
——しかしまあ、どうしてこんなに偏屈にレストレーションを手掛けるようになったんだろう。
「変なのはそっちの方だろ。クルマを丁寧に、これ以上ないほどに手を掛けて仕上げることが悪いんだったら、なにか、とりあえず外観だけ綺麗に整えて、仕上げてあとは知りません、の方がいいっていうのかい?」(第4章・へんくつ鈑金職人どこへ行く)
 愛車をもつ人は幸せである。そして“好き”を仕事にしている人はもっと幸せである。いのうえ氏の文章がそれを証明している。

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違いのわかるオーナーがデキ愛する、ちょっと古いクルマたち

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 どんなクルマに乗っているかで、その人から受ける印象はビミョーに変わる。たとえばポルシェの新車に乗ってんですよなどと何気につぶやく男性がいたとする。そう言われたとたん、女性は羨望の眼差しとなる一方で、その他大勢の男どもは「ナオンにもてることばっかり考えているイカレたヤローだ」などと穏やかでない言葉を胸のうちで牛の胃袋のように反芻するのである。これが「80年代のローバー・ミニに乗ってます。メンテは大変だけど、可愛いヤツなんで手放せなくて」などと言おうものなら、単純さがウリの男たちは「そうだよねえ、やっぱり古いクルマを大事に乗るのはイイことだよねー」などと自分がつい最近国産の新車に乗り換えたことなどすっかり忘れて、モロ手を挙げて賛辞を送ったりするのだ。そのうえ「あんたイカシてるよ」なんてね。
 イカレとイカシ。人生の機微ともいえる、この違いのわかるクルマ好きを集めたのが本書『ちょっと、古い、クルマ探偵団』である。月刊誌『NAVI』に掲載された同タイトルの連載を単行本化したもので、「もう新車としては売っていないけれど、いまだにその価値を失わず、しかも中古車市場で比較的価格のこなれたクルマ」を対象に、そのオーナーたちのデキ愛ぶりを“探偵団”がたずねていく。
 登場するクルマはイタリア、フランス、イギリス、国産車というカテゴリー別に30台。そのクルマに関連する音楽や映画、TV番組の紹介などもあって、すみずみまで読んで楽しめる内容だ。テリー伊藤氏や渡辺和博氏など、『NAVI』でお馴染みの執筆人によるコラムもある。
 本書を読んで、古いクルマもいいなあなどと考えた人には、各国別頼れるショップ&ガレージ・ガイド、購入時のチェックポイントなどを詳しく解説したバイヤーズ・ガイド、さらにメンテナンスのノウハウを記したコーナーなどが大いに参考になるだろう。
 大量消費を旗印に邁進しつづけた20世紀はもはや過去の話。お気に入りのクルマと上手に付き合って、楽しいドライブ・ライフを実践したいものである。

家庭・実用・女性ジャンルの21世紀最初に読む本に選ばれました。

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