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木村規子さんのレビュー一覧

投稿者:木村規子

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訳者あとがき

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 アメリカに一足遅れて、日本でもちょっとしたバフェット・ブームが起きた。バフェットがITバブルの崩壊に巻き込まれなかったからだ。なぜか。それは、「自分の頭で理解できない企業には投資しない」という彼独自の哲学を貫いた結果、ハイテク株に手を出さなかったからだ。偉大な投資家たちは自分で納得のいかない場合には投資を見送っている。自分の判断ミスに気づいたときは、すばやく損切りし、大勢に流されることなく独自の判断で買い向かう。本書を読んでいると、自分でも簡単にもうけられそうな気がして元気がわいてくる。が、綿密な裏付け調査に強靱な精神力と柔軟性あってはじめてうまくいくことだ。目先のことに一喜一憂することなく、長期的な展望を持ち、熟慮に熟慮を重ねた上で手堅い投資プランを立てていきたいものだ。

 二〇〇一年夏、日本株はバブル崩壊後の最安値を更新し、銀行の不良債権問題も構造改革の痛みの大きさも不透明。近隣諸国との関係もぎくしゃくし、異常気象に、いずれは来るかもしれない大地震。不安材料は山積しているが、一〇月からは運用しだいで受取額が変わる確定拠出年金(日本版401k)がスタートし、自己責任原則がますます求められるようになる。幸か不幸か、株価はバブルの発端と言われたプラザ合意前の水準に戻っている。本書には株のみならず、債券や投信、国際分散投資など投資の知恵が詰まっている。IR(投資家向け広報)の観点からも、プロの投資家がどのような目で企業を見ているかが分かり参考になるだろう。アメリカでは子どものうちから学校で投資の勉強をするという。証券投資には、政治・経済・社会の動きを追うだけでなく、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の発想も必要である。頭の活性化にはもってこいである。

 本書は著者と訳者とのやりとりの中で初版本に修正を加えたいわゆる改訂版である。それでも外国株や外債に投資していない人にはなじみのないもの、日本の方式とは若干異なるものもあるが、いまの日本のマーケットにも十分応用できるものとなっている。

 本書の翻訳・出版には多くの方にご協力いただいた。翻訳の機会を与えてくださった後藤康徳氏(パンローリング)、編集・校正をしていただいたFGI、ご助言をいただいた庭山邦禎氏(さくらフレンド証券)ほか、証券会社時代の知人、友人には心からお礼を申し上げたい。

(パンローリング社サイトより転載)

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