共同通信社さんのレビュー一覧
投稿者:共同通信社
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2002/06/05 20:07
出版社からの内容紹介
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●内容
硬直した競争社会の日本では、いったん挫折するとなかなかやり直しのチャンスが与えられない。日本社会で「変人」扱いされ、学校や職場でいじめられた経験を持つ著者も、アメリカに渡り多様性にあふれた社会で生活するうちに、自由でポジティブに生きるすべを習得した。本書はアメリカ・ルポで定評のある著者が、自らの体験を踏まえながら、非行少年からホームレスにいたるまで、誰にでもやり直しのチャンスを与える国、アメリカを現場取材、日本ではあまり知られていないアメリカ社会のしなやかな強さの実態に迫る。不登校者や中退者にやり直しの機会を与える教育システム、少年犯罪者にも与えられるやり直しのチャンス、子供を犯罪者にしないために闘う非営利団体、ボランティアで少年非行防止活動をする企業の従業員、日本とはまるでちがうホームレスの扱い、老後の自立を支えるケア、失業者の再就職を支えるシステム、そしてアメリカで人生をやり直す日本人女性などを紹介。
●本書から
「日本の社会システムは異質性、多様性をことごとく締め出すことによって、社会や会社としての調和や均一性を生み出し、経済を発展させてきた。外国人の能力やパワーを最大限に活用して、国や企業を発展させてきたアメリカとは大違いだ。アメリカは第二次世界大戦後、優秀な外国人や科学者をどんどん受け入れ、自国を発展させてきたのである。日本は外国人ばかりでなく、同質性志向の社会システムに適応できない強い個性を持つ日本人をも締め出している」(第2部「やり直しのチャンスを与える国アメリカ」より)
「最近、日本で教育現場の荒廃や少年犯罪の凶悪化がどんどん進んでいるが、その原因の一端は異質性を排除し、すぐに“落ちこぼれ”のレッテルを貼り、やり直しのチャンスを与えない社会システムにあるのではないだろうか。そんな日本社会でイライラし、むかついて、キレそうになっている若者には、ぜひ海外に出て人生をやり直していただきたい。どうしても海外に出られないという人にはせめて本書を読んでイライラとストレスを解消し、将来への夢と希望、そして笑顔を取り戻していただきたい」(「あとがき」から)
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