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黒鳥瀏人さんのレビュー一覧

投稿者:黒鳥瀏人

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本喜鬼 (海王社コミックス)

2004/06/28 22:39

新・本格派BLマンガ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 Chips!やBE×BOY、JUNK!BOYにおいて活躍中の、ホームラン・拳のファーストコミックスです。
 内容を簡単にご紹介すると、

 村の為に一生村から出られない生き神として生まれた鬼子の少年、喜鬼と、その村に訪れた医者の薫。二人の心暖まる関係を描いた「喜鬼」

 医療が発達した近未来。怪我による入院を繰り返す要。クラスメイトの健壱朗はひょんな事から見舞い訪れ、二人は仲良くなる。そんな時事件が!!
前編、後編と分かれた傑作「ピクニック」

 ──など全四作とおまけマンガ+あとがきの充実した内容。
 何しろこの作者、その飛び抜けた画力と(雑誌に載るとその上手さが際立ちます。人物、背景共に非常に達者です)多様な雰囲気のストーリーを描ける新人ばなれした作家です。お話も、切ない話あり、心暖まる話あり、笑わせる話あり、と読んで損はありません。眼鏡キャラが多数登場するので、眼鏡フェチの方はたまらないでしょう(もちろんそれ以外の方も読むに足りるマンガです)。
 私は、新人の中では「狐の魂呼い」のカメイ与五郎太とこのホームラン・拳は飛び抜けていて、注目するなら今だ!!と思っております。みなさん読まないと損ですよ。
 お買い上げになられた方は是非お読みになった後に、ジャケット(カバー)をはずしてみて下さい。笑えます。

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新実力派・可愛い可愛いBLマンガ!!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この漫画は、実際に手にとって欲しいと言う気持ちが大きいです。
私が買ったのは、お店で表紙買いでした。(ごめんなさいbk1)
 表紙の、絵の具において細かいところまで丁寧に描かれたその画力と、モチーフの可愛さに私はメロメロになってしまいました。
 表紙だけでは無く、──内容の方も実際に購入されて確かめて頂きたいので詳しくは書きませんが、とても可愛い! 絵柄もそうですが、お話も可愛いのです。そしてこの「狐の魂呼い」シリーズは現在もショタみみLOVEで連載中です。チェックするなら今しかありません!!
 言い方は古いかも知れませんが、プリティーなもの、ピュアなものに飢えている方は是非読んでみて下さい。
 追伸、以外と、(適度に)えっちくていいです

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紙の本祈りの日

2003/10/28 12:56

少年の命の叙事詩

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ネット系の書籍販売のサイトでのこの作品の評価はあまり良くないと私は感じる。それはまるでどこかの掲示板で繰り広げられている匿名の無責任な書き込みと同等だと言えるであろう。そうまさに同じである。些細な設定、構成、台詞まわしなどの指摘(只のツッコミとも言う)のみの言及しかなされていない。そのような荒さがしなら簡単で誰でもできるし、価値はない。——批評(書評)ではないと言う事である(スレでもたたてごちゃごちゃとやっていれば良い別に否定しない)。
 
 この作品は作者が読者に<主題>と言う物を——明確では無いかも知れないが——示している。ではなぜきちんとその誠意に答えないのか。
 
 私には——前述した人々への攻撃する資格はあっても——この作品を批評する資格は無いと思うことすらある。それ程内容のある作品である。
 
 『祈りの日』の批評である。透明感のある文体から少年「タロ」が淡々と描かれていく。
 「タロ」は故郷をなくし、両親をなくし、大人になる事も奪われていると言える(どう言う意味か知りたい人は読んで下さい説明はしません)。「タロ」は只々少年でいる事を強制され「幸せになれない」と感じている。その状態の「タロ」を見守る青年。「タロ」に自分をを受け止めさせ、前に進ませる女性<カメラマン>などや、多彩な人物が描かれ、それぞれに物語を持たせている。
 それは一見散漫なものに見えるかも知れない。だがそれは「タロ」の<少年>であるという部位に相乗作用的に機能しやはりそれは「タロ」に帰属する。
 物語が終わり、最後に「タロ」は少しだけ成長する。その意図する所はまさにこの頃よくテーマにされる<少年>の問題であり、物語において<少年は最後には(また途中で)成長して大人になる>にアンチテーゼしている様に思える。そのような主題が複雑にそして一見散漫に構成されている。
 ここからは私的な感想だが、この作品には切なく儚い物にあふれている。
 少年である事、避ける事の出来ない運命を背負わなければならないと言う事。
 そして、しかしそれらは絶対の絶望ではない。読み終えた時には感動があふれてくる。まさに少年の命の叙事詩だと思った。
 確かに正確にブリリアントカットされたダイヤモンドではないかもしれない、だがそのような小手先の技術に覆われ主題が何も無い作品よりも、この『祈りの日』のように極上の原石の方が遥かにましである。
 だが作者を弁護する立場から言うと、作者の小説の技術はきちんとしたプロのレベルである(無責任な批評家たちが指摘していたがおこがましい話だ)。

 私が咄嗟にキーボードの前でパチパチと打ち込み、語る事はこれ位である。だがこの作品は私が語り得ない可能性を秘めていると言える。倉世春さんもこの『祈りの日』についで2冊目の文庫を出したようだ。まだ読んでいない人は新刊の方も含め読んで何かを感じ取ってほしいと思う。
                              黒鳥瀏人

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