失格者さんのレビュー一覧
投稿者:失格者
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紙の本蛇と虹 ゾンビの謎に挑む
2003/08/13 09:32
読み物としても価値の高い作品
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人類学者のウェイド=デイヴィスの実体験に基づいたドキュメンタリー。
彼に課せられたのは「ゾンビの謎」を解き明かすこと。
ハイチに渡り、現地で調査を進めるうちに彼は「ゾンビパウダー」の存在を知る。
死者をゾンビに変えるというその謎の粉をめぐって、ウェイドは奔走する。
そしてついにはハイチ全体を支配するコミュニティ、“秘密結社”へとたどりつく。
そこで彼が見たものとは……
本書は数少ないゾンビの研究資料である。読む上で重要なのはいままで我々が持っていたゾンビ(と思っていたもの)を頭から排除することだ。
ここには人を襲って肉を喰らうようなゾンビは登場しない。彼らは肉体が腐るわけでもないし、それどころかモンスターの類ですら、ない。
2003/08/13 09:11
資料的意味合いの強い作品
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おそらく国内で入手できる数少ないゾンビの“研究”資料。
筆者のウェイド=デイヴィスの実体験から描かれる本物のゾンビ像は映画などのまがい物とは全く異なる様相を見せる。
体を腐らせながら愚鈍な足取りで向かってくるゾンビは作り物でしかない。
本当のゾンビの恐ろしさは死してもなお労働を強いられる悲しい宿命にある。
※もう一つの「蛇と虹」と内容はほとんど変わらない。しかしこちらはデータをもとにレポート的にまとめてある。一方「蛇と虹」はウェイド=デイヴィスが体験したドキュメンタリーとして描かれている。
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