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真のCygwin解説本

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Cygwinに関するガイド本は、本書評執筆段階(04.08.14)で１４冊出版されている。
それらの類書によくあるのは、インストール、日本語化、ネットワークの設定、X11の設定といったところであり、Windows上でUNIX系OSの互換環境として使うところにフォーカスしているものが多い。
しかしながらその場合、Cygwinの解説書より、むしろLinuxやUNIXの解説本のほうが各種コマンドや設定の解説も詳しくなされており役立つはずである。

その点、本書では、あくまでWindowsがベースでUNIXがその弱点を補完するものであるというスタンスをとっており、類書に比べてUNIX系プログラムがWindows環境に対してどのような操作が行えるかとかどのように連携すればいいのかについての解説が充実している。
そういった意味で真にCygwinが狙っているところを的確に解説した本であるといえる。

Windows上でUNIXを使いたい人ではなく、WindowsとUNIXの長所の相乗効果を期待している人にお勧めする。