サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 藤津亮太さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年5月)

藤津亮太さんのレビュー一覧

投稿者:藤津亮太

1 件中 1 件~ 1 件を表示

ガンダム・センチュリー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『ガンダム』が"リアル"だなんて、誰が言い出したのか?

 あの衝撃を、そんな一言に粗雑に集約してしまったために、その後どれだけの混乱が生じたことか。だから今もまだ、作品と視聴者の中に、"リアル"の呪縛は根強く影を落としているではないか。

 伝説的ムックと言われた本書は、180ページ足らず。
伝説と呼ばれるには、もちろん理由がある。やがて、プロで活躍するメンバーがアマチュアで参加していた、というのもその一つだろう。だが、本書が伝説と呼ばれる一番の理由は、現用兵器のようなMSV(モビルスーツ・バリエーション)を提案し、本編では描かれなかった細部のSF設定をまとめた"リアル"さにある、というのが最大公約数的な意見だったのではないだろうか。

 しかし今、本書を手にした読者は、そんな"リアル"な世界観を提示しているのは、全編のわずか三分の一程度に過ぎなかったことに驚くはずだ。そして、残りの三分の二のほうもまた伝説的という言葉にふさわしい濃密さを持ったことを発見するはずだ。声優、永井一郎による演技論(これは本人が後々、新人研修用のテキストに活用したという完成度)。映画評論家、白井佳夫や富野喜幸(当時)監督らによる座談会。ガンダムの世界をSFではなく科学の側面からアプローチした特集。

 これほど濃厚なムックの魅力を、その一部分だけが代表してきたことも、やはり"リアル"の呪縛だったように思う。
(藤津亮太・ライター兼アニメ評論家)

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示